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ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド

B.4.2 設定解除【Linux】

マネージャの、クラスタサービス(クラスタアプリケーション)の削除の流れを以下に示します。

図B.4 マネージャサービスの設定解除の流れ

以下の手順で、マネージャのクラスタサービス(クラスタアプリケーション)の解除を行います。
設定解除は、OSの管理者権限で行ってください。

  1. クラスタアプリケーションの停止(プライマリノード)

    クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャ業務のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を停止します。

  2. クラスタリソースの削除(プライマリノード)

    クラスタシステムのRMS Wizardを使用して、対象のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)に登録されているマネージャ業務のリソースを削除します。

    クラスタサービス(クラスタアプリケーション)が本製品のマネージャで使用するリソースだけで構成されている場合は、クラスタサービス(クラスタアプリケーション)も削除します。

    RMS Wizardで、リソースだけを削除する場合は、以下を削除します。

    • Cmdlineリソース(本製品用のスクリプト定義だけ)

    • Glsリソース(他で使用しない場合)

    • Gdsリソース(他で使用しない場合)

    • Fsystemリソース(マネージャ用共用ディスクのマウントポイント)

    RMS Wizardによる削除はクラスタを構成するどれかのノードに対して行います。
    詳細については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

  3. HBA address rename設定サービスの削除(プライマリノード/セカンダリノード)

    HBA address rename設定サービスをクラスタシステムに設定済みの場合
    クラスタシステムにマネージャと共にHBA address rename設定サービスを設定済みの場合は、本手順を行ってください。

    1. HBA address rename設定サービスの停止(セカンダリノード)

      HBA address rename設定サービスを停止します。
      以下のコマンドを実行し、HBA address rename設定サービスのプロセスが存在するか確認します。

      # ps -ef | grep rcvhb | grep -v grep <RETURN>

      上記の確認でプロセスが出力された場合は、以下のコマンドを実行してHBA address rename設定サービスを停止します。プロセスの出力がなかった場合は、本手順は必要ありません。

      # /etc/init.d/rcvhb stop <RETURN>

    2. HBA address rename設定サービスの起動解除設定(セカンダリノード)

      HBA address rename設定サービスの起動設定の解除を行います。
      以下のコマンドを実行します。

      # /opt/FJSVrcvhb/cluster/bin/rcvhbclunsetup <RETURN>

    3. リンクの削除(セカンダリノード)

      手順a.でHBA address rename設定サービスのプロセスが存在しなかった場合は、本手順は必要ありません。
      以下のコマンドを実行し、シンボリックリンクを削除します。

      # rm シンボリックリンク <RETURN>

      • 削除するシンボリックリンク

        - /var/opt/FJSVscw-common

        - /var/opt/FJSVscw-tftpsv

        - /etc/opt/FJSVscw-common

        - /etc/opt/FJSVscw-tftpsv

    4. シンボリックリンクの再設定

      手順a.でHBA address rename設定サービスのプロセスが存在しなかった場合は、本手順は必要ありません。
      以下のコマンドを実行し、ローカルディスク上のディレクトリから、共用ディスク上のディレクトリに対するシンボリックリンクを再設定します。

      # ln -s 共用ディスク ローカルディスク <RETURN>

      共用ディスクには、「表B.10 再リンクするディレクトリ」の共用ディスクを指定します。
      ローカルディスクには、「表B.10 再リンクするディレクトリ」のローカルディスクを指定します。

      表B.10 再リンクするディレクトリ

      共用ディスク

      ローカルディスク

      共用ディスクのマウント先/RCoordinator/var/opt/FJSVscw-common

      /var/opt/FJSVscw-common

      共用ディスクのマウント先/RCoordinator/var/opt/FJSVscw-tftpsv

      /var/opt/FJSVscw-tftpsv

      共用ディスクのマウント先/RCoordinator/etc/opt/FJSVscw-common

      /etc/opt/FJSVscw-common

      共用ディスクのマウント先/RCoordinator/etc/opt/FJSVscw-tftpsv

      /etc/opt/FJSVscw-tftpsv

    5. HBA address rename設定サービスの停止(プライマリノード)

      HBA address rename設定サービスを停止します。
      プライマリノードで、手順a.と同じ作業を行います。

    6. HBA address rename設定サービスの起動解除設定(プライマリノード)

      HBA address rename設定サービスの起動設定の解除を行います。
      プライマリノードで、手順b.と同じ作業を行います。

    7. リンクの削除(プライマリノード)

      手順e.でHBA address rename設定サービスのプロセスが存在しなかった場合は、本手順は必要ありません。
      プライマリノードで、手順c.と同じ作業を行います。

    8. シンボリックリンクの再設定

      手順e.でHBA address rename設定サービスのプロセスが存在しなかった場合は、本手順は必要ありません。
      プライマリノードで、手順d.と同じ作業を行います。

  4. 共用ディスクのマウント(セカンダリノード)

    マネージャ用共用ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでアンマウント状態であるか確認したあと、マネージャ用共用ディスクをセカンダリノードにマウントします。

  5. 共用ディスクへのリンク削除(セカンダリノード)

    セカンダリノードのローカルディスク上のディレクトリとファイルから、共用ディスク上のディレクトリとファイルに対して設定したシンボリックリンクを削除します。

    以下のコマンドを実行します。

    # rm シンボリックリンク <RETURN>

    • 削除するディレクトリのシンボリックリンク

      • /etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate

      • /etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf

      • /var/opt/FJSVrcvmr

      • /etc/opt/FJSVscw-common

      • /var/opt/FJSVscw-common

      • /etc/opt/FJSVscw-tftpsv

      • /var/opt/FJSVscw-tftpsv

      • /etc/opt/FJSVscw-pxesv

      • /var/opt/FJSVscw-pxesv

      • /etc/opt/FJSVscw-deploysv

      • /var/opt/FJSVscw-deploysv

      • /etc/opt/FJSVscw-utils

      • /var/opt/FJSVscw-utils

    • 削除するファイルのシンボリックリンク

      • /opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx/rcxdb.pwd

      • /etc/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx_secret.key

  6. 退避資源の復元(セカンダリノード)

    クラスタ環境構築時に退避しておいたディレクトリ、ファイルを元に戻します。
    以下のコマンドを実行します。復元元ファイル名(またはディレクトリ名)には、クラスタ環境構築時に変更元ファイル名(またはディレクトリ名)_oldの名前で退避したファイルまたはディレクトリを指定してください。復元先ファイル名(またはディレクトリ名)には、復元元ファイル名(またはディレクトリ名)に対応する以下のファイル名またはディレクトリ名を指定してください。

    # mv -i 復元元ファイル名(またはディレクトリ名) 復元先ファイル名(またはディレクトリ名) <RETURN>

    以下のディレクトリ名とファイル名を元に戻します。

    • /opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx/rcxdb.pwd

    • /etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate

    • /etc/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx_secret.key

    • /etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf

    • /var/opt/FJSVrcvmr

    • /etc/opt/FJSVscw-common

    • /var/opt/FJSVscw-common

    • /etc/opt/FJSVscw-tftpsv

    • /var/opt/FJSVscw-tftpsv

    • /etc/opt/FJSVscw-pxesv

    • /var/opt/FJSVscw-pxesv

    • /etc/opt/FJSVscw-deploysv

    • /var/opt/FJSVscw-deploysv

    • /etc/opt/FJSVscw-utils

    • /var/opt/FJSVscw-utils

  7. マネージャの起動設定の変更(セカンダリノード)

    マネージャの起動処理が、クラスタシステムではなく、OSに制御されるように設定します。
    セカンダリノードで、以下のコマンドを実行します。

    # /opt/FJSVrcvmr/cluster/bin/rcxclchkconfig unsetup <RETURN>

  8. 共用ディスクのアンマウント(セカンダリノード)

    マネージャ用共用ディスクをセカンダリノードからアンマウントします。

  9. 共用ディスクのマウント(プライマリノード)

    マネージャ用共用ディスクをプライマリノードにマウントします。

  10. 共用ディスクへのリンク削除(プライマリノード)

    プライマリノードのローカルディスク上のディレクトリとファイルから、共用ディスク上のディレクトリとファイルに対して設定したシンボリックリンクを削除します。

    削除するディレクトリ・ファイルは、手順5.の「削除するディレクトリのシンボリックリンク」と「削除するファイルのシンボリックリンク」と同じです。

  11. 退避資源の復元(プライマリノード)

    クラスタ環境構築時に退避しておいたディレクトリ、ファイルを元に戻します。
    手順については、手順6.を参照してください。

  12. 共用ディスク上のディレクトリの削除(プライマリノード)

    共用ディスクに作成したディレトリ"共用ディスクのマウント先/RCoordinator"を削除します。
    以下のコマンドを実行します。

    # rm -r 共用ディスクのマウント先/RCoordinator <RETURN>

    rmコマンドの問合せが必要ない場合は、-fオプションを追加してください。rmコマンドについては、OSのマニュアルを参照してください。

  13. マネージャの起動設定の変更(プライマリノード)

    マネージャの起動処理が、クラスタシステムではなく、OSに制御されるように設定します。
    プライマリノードで実行するコマンドについては、手順7.を参照してください。

  14. 共用ディスクのアンマウント(プライマリノード)

    マネージャ用共用ディスクをプライマリノードからアンマウントします。

  15. マネージャのアンインストール(プライマリノード/セカンダリノード)

    3.1.3 アンインストール【Linux】」を参照し、プライマリノードとセカンダリノードのマネージャをアンインストールします。
    クラスタ構成を解除してシングル構成に戻す場合は、どちらか一方のノードのマネージャをアンインストールしてください。

    なお、マネージャをクラスタで運用している間に管理サーバの設定を変更した場合は、シングル構成で使用する前に再度、管理サーバの設定を変更してください。

    管理サーバの設定変更については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.3.1 管理サーバの変更」を参照してください。

  16. クラスタアプリケーションの起動(プライマリノード)

    他にクラスタサービス(クラスタアプリケーション)が存在する場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を起動します。