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ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド

B.3.1 設定【Windows】

管理サーバでセットアップを行います。
セットアップの流れを以下に示します。

図B.1 マネージャサービスのセットアップの流れ


以下の手順で、マネージャのクラスタサービス(クラスタアプリケーション)のセットアップを行います。
プライマリノードにマネージャ用の共有ディスクが割り当てられていることを前提に説明します。


クラスタリソースの作成

  1. 汎用スクリプトを格納します。

    プライマリノードとセカンダリノードのマネージャのインストールフォルダ配下に「B.2.1 事前準備」で作成したスクリプトファイルを格納します。
    格納後、スクリプトファイルのアクセス権を設定します。
    コマンド プロンプトで以下のコマンドを各スクリプトファイルに対して実行してください。

    >cacls ファイル名 /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" <RETURN>

    注意

    以下の言語バージョンのWindowsを利用している場合は、コマンドで指定するローカルシステムの名前(NT AUTHORITY\SYSTEM)と管理者グループの名前(BUILTIN\Administrators)を以下の表に従って読み替えてください。

    言語

    ローカルシステムの名前

    管理者グループの名前

    ドイツ語

    NT-AUTORITÄT\SYSTEM

    VORDEFINIERT\Administratoren

    フランス語

    AUTORITE NT\SYSTEM

    BUILTIN\Administrateurs

    スペイン語

    NT AUTHORITY\SYSTEM

    BUILTIN\Administradores

    ロシア語

    NT AUTHORITY\SYSTEM

    BUILTIN\Администраторы

  2. [フェールオーバー クラスタ管理]画面を起動し、クラスタシステムに接続します。

  3. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"を作成します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[その他のアクション(O)]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成(E)]を選択します。

      [サービスとアプリケーション]配下に[新しいサービスまたはアプリケーション]が作成されます。

    2. [新しいサービスまたはアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ]ダイアログが表示されます。

    3. [全般]タブの"名前(N)"を変更し、"優先する所有者(P)"でプライマリノードのリソース名を選択し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    4. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。

    以降、リソースコーディネータ用の"サービスまたはアプリケーション"の名前を"RC-manager"と設定したものとして説明します。

  4. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"に共有ディスクを割り当てます。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[記憶域の追加(A)]を選択します。

      [記憶域の追加]画面が表示されます。

    2. "利用可能なディスク"から、マネージャ用の共有ディスクを選択し、<OK>ボタンをクリックします。

  5. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"にクライアントアクセスポイントを割り当てます。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[1 - クライアント アクセス ポイント]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. 以下の項目を設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      名前(A)

      B.2.1 事前準備」で用意したネットワーク名を設定します。

      ネットワーク

      使用するネットワークにチェックを入れます。

      アドレス

      B.2.1 事前準備」で用意したIPアドレスを設定します。

      "確認"が表示されます。

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      正常に構成されると、"概要"画面が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      画面中央の"RC-manager の概要"の"サーバー名"に"名前: ネットワーク名"と"IP アドレス: IPアドレス"が作成されます。
      ネットワーク名IPアドレスには、手順b.で設定した値が表示されます。


    RCコンソールのアクセス用に管理LANと別のネットワークを用意する場合は、手順6.を行ってください。

  6. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"にIPアドレスを割り当てます。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[その他のリソース(M)]-[2 - IPアドレスの追加]を選択します。

      画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に"IPアドレス: <未構成>"が作成されます。

    2. "IPアドレス: <未構成>"を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [IPアドレス: <未構成>のプロパティ]画面が表示されます。

    3. [全般]タブの以下の項目を設定し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

      リソース名(N)

      B.2.1 事前準備」で用意したネットワーク名を設定します。

      ネットワーク(T)

      使用するネットワークをプルダウンメニューから選択します。

      静的IPアドレス(S)

      B.2.1 事前準備」で用意したIPアドレスを設定します。

    4. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。


動的ディスクのファイルコピー

マネージャ用の共有ディスクに、プライマリノードのマネージャの、動的ディスクのファイルをコピーします。

  1. エクスプローラで共有ディスク配下に"ドライブ名:\RCoordinator\"フォルダを作成します。

  2. エクスプローラでプライマリノードのローカルディスクのフォルダとファイルを共有ディスクのフォルダ配下にコピーします。

    表B.1 コピーするファイルとフォルダの一覧

    ローカルディスク(コピー元)

    共有ディスク(コピー先)

    インストールフォルダ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate

    ドライブ名:\RCoordinator\certificate

    インストールフォルダ\Manager\Rails\config\rcx_secret.key

    ドライブ名:\RCoordinator\rcx_secret.key

    インストールフォルダ\Manager\Rails\config\rcx\rcxdb.pwd

    ドライブ名:\RCoordinator\rcxdb.pwd

    インストールフォルダ\Manager\Rails\db

    ドライブ名:\RCoordinator\db

    インストールフォルダ\Manager\Rails\log

    ドライブ名:\RCoordinator\log

    インストールフォルダ\Manager\Rails\tmp

    ドライブ名:\RCoordinator\tmp

    インストールフォルダ\Manager\sys\apache\conf

    ドライブ名:\RCoordinator\conf

    インストールフォルダ\Manager\sys\apache\logs

    ドライブ名:\RCoordinator\logs

    インストールフォルダ\Manager\var

    ドライブ名:\RCoordinator\var

    インストールフォルダ\ScwPro\Bin\ipTable.dat

    ドライブ名:\RCoordinator\ipTable.dat

    インストールフォルダ\ScwPro\scwdb

    ドライブ名:\RCoordinator\scwdb

    インストールフォルダ\ScwPro\tftp\rcbootimg

    ドライブ名:\RCoordinator\rcbootimg

    ユーザ指定フォルダ\ScwPro\depot

    ドライブ名:\RCoordinator\depot

  3. 以下のフォルダの共有設定を解除します。

    • インストールフォルダ\ScwPro\scwdb

      コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

      >net share ScwDB$ /DELETE <RETURN>

  4. エクスプローラでコピーした以下のフォルダ名とファイル名を変更します。

    • インストールフォルダ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate

    • インストールフォルダ\Manager\Rails\config\rcx_secret.key

    • インストールフォルダ\Manager\Rails\config\rcx\rcxdb.pwd

    • インストールフォルダ\Manager\Rails\db

    • インストールフォルダ\Manager\Rails\log

    • インストールフォルダ\Manager\Rails\tmp

    • インストールフォルダ\Manager\sys\apache\conf

    • インストールフォルダ\Manager\sys\apache\logs

    • インストールフォルダ\Manager\var

    • インストールフォルダ\ScwPro\Bin\ipTable.dat

    • インストールフォルダ\ScwPro\scwdb

    • インストールフォルダ\ScwPro\tftp\rcbootimg

    注意

    他のプログラムで使用中のため、フォルダ名とファイル名の変更が失敗する場合があります。
    変更が失敗した場合は、サーバを再起動してから再度変更してください。

  5. 共有ディスクの以下のファイルを削除します。

    • ドライブ名:\RCoordinator\db\rmc_key


共有ディスク上のフォルダのリンク設定(プライマリノード)

  1. プライマリノードで共有ディスクのフォルダとファイルへのシンボリックリンクを設定します。

    コマンド プロンプトでプライマリノードのローカルディスク上のフォルダとファイルから共有ディスク上のフォルダとファイルに対するシンボリックリンクを設定します。

    以下のコマンドを実行します。

    • フォルダの場合

      >mklink /d リンク元 リンク先 <RETURN>

    • ファイルの場合

      >mklink リンク元 リンク先 <RETURN>

      リンク元には、「動的ディスクのファイルコピー」でコピーしたフォルダまたはファイルを指定します。

      リンク先には、「動的ディスクのファイルコピー」で共有ディスクにコピーしたフォルダまたはファイルを指定します。

    設定するフォルダとファイルを以下に示します。

    表B.2 設定するフォルダ

    ローカルディスク(リンク元)

    共有ディスク(リンク先)

    インストールフォルダ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate

    ドライブ名:\RCoordinator\certificate

    インストールフォルダ\Manager\Rails\db

    ドライブ名:\RCoordinator\db

    インストールフォルダ\Manager\Rails\log

    ドライブ名:\RCoordinator\log

    インストールフォルダ\Manager\Rails\tmp

    ドライブ名:\RCoordinator\tmp

    インストールフォルダ\Manager\sys\apache\conf

    ドライブ名:\RCoordinator\conf

    インストールフォルダ\Manager\sys\apache\logs

    ドライブ名:\RCoordinator\logs

    インストールフォルダ\Manager\var

    ドライブ名:\RCoordinator\var

    インストールフォルダ\ScwPro\scwdb

    ドライブ名:\RCoordinator\scwdb

    インストールフォルダ\ScwPro\tftp\rcbootimg

    ドライブ名:\RCoordinator\rcbootimg

    表B.3 設定するファイル

    ローカルディスク(リンク元)

    共有ディスク(リンク先)

    インストールフォルダ\Manager\Rails\config\rcx_secret.key

    ドライブ名:\RCoordinator\rcx_secret.key

    インストールフォルダ\Manager\Rails\config\rcx\rcxdb.pwd

    ドライブ名:\RCoordinator\rcxdb.pwd

    インストールフォルダ\ScwPro\Bin\ipTable.dat

    ドライブ名:\RCoordinator\ipTable.dat

    注意

    上記コマンドの実行前に、リンク元フォルダの1つ上位のフォルダに移動してください。

    ローカルディスクの"インストールフォルダ\Manager\sys\apache\logs"から共有ディスクの"ドライブ名:\RCoordinator\logs"へのリンクを設定する場合

    >cd インストールフォルダ\Manager\sys\apache <RETURN>
    >mklink /d logs ドライブ名:\RCoordinator\logs <RETURN>

  2. プライマリノードのレジストリを変更します。

    1. 変更するレジストリをバックアップします。

      以下のコマンドを実行します。

      • x64の場合

        >reg save HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

      • x86の場合

        >reg save HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

    2. レジストリを変更します。

      以下のコマンドを実行します。

      • x64の場合

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot /v BasePath /d ドライブ名:\RCoordinator\depot\ /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default /v LocalPath /d ドライブ名:\RCoordinator\scwdb /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP /v IPtableFilePath /d ドライブ名:\RCoordinator /f <RETURN>

      • x86の場合

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot /v BasePath /d ドライブ名:\RCoordinator\depot\ /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default /v LocalPath /d ドライブ名:\RCoordinator\scwdb /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP /v IPtableFilePath /d ドライブ名:\RCoordinator /f <RETURN>

        ドライブ名は、環境に合わせて変更してください。

    3. レジストリの変更が失敗した場合、レジストリを復元します。

      以下のコマンドを実行します。

      • x64の場合

        >reg restore HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

      • x86の場合

        >reg restore HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

      注意

      本手順で作成したレジストリのバックアップファイルは、本手順以外で使用しないでください。


フォルダとファイルのアクセス権の設定

本製品データベース用フォルダのアクセス権の設定(プライマリノード)

共有ディスクにコピーした本製品データベース用フォルダのアクセス権を設定します。

プライマリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

>cacls ドライブ名:\RCoordinator\db\data /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" "rcxdb:C" <RETURN>


マネージャの管理LANのIPアドレス変更(プライマリノード)

マネージャの管理LANのIPアドレスを変更します。

「クラスタリソースの作成」の手順5.で設定した管理LANのIPアドレスを指定します。

  1. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"の管理LAN用のIPアドレスをオンラインにします。

  2. プライマリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

    >インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

  3. 共有ディスクをセカンダリノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。

    ノード名には、セカンダリノードの名前が表示されます。


共有ディスク上のフォルダのリンク設定(セカンダリノード)

本製品データベース用フォルダのアクセス権の設定(セカンダリノード)

共有ディスクにコピーした本製品データベース用フォルダのアクセス権を設定します。

セカンダリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

>cacls ドライブ名:\RCoordinator\db\data /T /G "rcxdb:C" /E <RETURN>


マネージャの管理LANのIPアドレス変更(セカンダリノード)

マネージャの管理LANのIPアドレスを変更します。

「クラスタリソースの作成」の手順5.で設定した管理LANのIPアドレスを指定します。

  1. セカンダリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

    >インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

  2. 共有ディスクをプライマリノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]- [1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。
    ノード名には、プライマリノードの名前が表示されます。


サービスリソースの登録

  1. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"にマネージャのサービスを追加します。
    以下の6つサービスを追加します。

    • Resource Coordinator Manager

    • Resource Coordinator Task Manager

    • Deployment Service

    • TFTP Service

    • PXE Services

    • Resource Coordinator DB Server (PostgreSQL)

    上記のサービスごとに、以下の手順を行います。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[3 - 汎用サービス]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "サービスの選択"で上記のサービスを選択し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      正常に構成されると、"概要"画面が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      すべてのサービスの設定が完了したあと、画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に追加したサービスが表示されているか確認します。

  2. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"のサービスにレジストリのレプリケーションを設定します。

    以下の表に従ってリソースのレジストリのレプリケーションを設定します。

    • x64の場合

      設定対象のリソース

      レジストリキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

    • x86の場合

      設定対象のリソース

      レジストリキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

      設定時は、[ ]以降のレジストリキーを入力します。

    上記のリソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される"RC-manager の概要"の"その他のリソース"の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブの<追加(D)>ボタンをクリックします。

      [レジストリ キー]画面が表示されます。

    3. "ルート レジストリ キー(R)"に上記のレジストリキーを設定し、<OK>ボタンをクリックします。

      2つ目のレジストリキーを設定する場合は、手順b.~c.を繰り返します。

    4. レジストリ キーの設定が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    5. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  3. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"に汎用スクリプトを追加します。

    「クラスタリソースの作成」の手順1.で格納した3つのスクリプトファイル分の汎用スクリプトを追加します。すべての汎用スクリプトごとに、以下の手順を行います。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[4 - 汎用スクリプト]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "汎用スクリプト情報"の"スクリプト ファイル パス(S)"に「クラスタリソースの作成」の手順1.で格納したスクリプトファイルへのパスを設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      正常に構成されると、"概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      すべての汎用スクリプトの設定が完了したあと、画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に追加した汎用スクリプトが表示されているか確認します。

  4. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"配下のリソースの依存関係を設定します。

    以下の表に従ってリソースの依存関係を設定します。

    表B.6 リソースの依存関係の設定

    設定対象のリソース

    依存するリソース

    Resource Coordinator Manager

    共有ディスク

    Resource Coordinator Task Manager

    共有ディスク

    Resource Coordinator Sub Web Server(Mongrel)スクリプト

    Resource Coordinator Task Manager

    Resource Coordinator Sub Web Server(Mongrel2)スクリプト

    Resource Coordinator Task Manager

    Resource Coordinator Web Server(Apache)スクリプト

    共有ディスク

    Deployment Service

    PXE Services

    TFTP Service

    Deployment Service

    PXE Services

    管理LANの'IPアドレス'

    Resource Coordinator DB Server(PostgreSQL)

    共有ディスク

    上記のリソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される"RC-manager の概要"の"その他のリソース"の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [依存関係]タブの"リソース"に「表B.6 リソースの依存関係の設定」の「依存するリソース」の名前を選択し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    3. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。


クラスタサービスの起動

  1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。

    すべてのリソースがオンラインになることを確認します。

  2. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"をセカンダリノードに切り替えます。

    セカンダリノードですべてのリソースがオンラインになることを確認します。

注意

管理LANサブネットを登録する場合は、追加で設定が必要です。

設定方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.1.7 管理LANサブネットの登録【Windows】」の「マネージャをクラスタで運用している場合の設定」を参照してください。


HBA address rename設定サービスのセットアップ

クラスタシステムにマネージャと共にHBA address rename設定サービスを設定する場合は、本手順を行ってください。

本手順を行うことで、クラスタの待機系ノードでHBA address rename設定サービスが起動します。

  1. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"をプライマリノードに切り替えます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]のプライマリノードのリソース名を選択します。
    画面中央の"RC-managerの概要"の"現在の所有者"がプライマリノードに切り替わります。

  2. セカンダリノードのHBA address rename設定サービスの起動情報を設定します。

    1. コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

      >"インストールフォルダ\WWN Recovery\opt\FJSVrcxrs\bin\rcxhbactl.exe" <RETURN>

      [HBA address rename設定サービス]ダイアログが表示されます。

    2. [HBA address rename設定サービス]ダイアログで以下の項目を設定します。

      管理サーバのIPアドレス

      「クラスタリソースの作成」の手順5.で設定した管理LANのIPアドレスを指定してください。

      ポート番号

      管理サーバと通信するためのポート番号を入力します。インストール時のポート番号は23461です。
      管理サーバの"rcxweb"のポート番号を変更している場合は、変更した番号を指定してください。

    3. <起動>ボタンをクリックします。

      "状態"が"動作中"になるか確認します。

    4. <停止>ボタンをクリックします。

      "状態"が"停止中"になるか確認します。

    5. <キャンセル>ボタンをクリックし、[HBA address rename設定サービス]ダイアログを閉じます。

  3. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"をセカンダリノードに切り替えます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]のセカンダリノードのリソース名を選択します。
    "RC-managerの概要"の"現在の所有者"がセカンダリノードに切り替わります。

  4. プライマリノードのHBA address rename設定サービスの起動情報を設定します。

    手順2.と同じ手順で行います。

  5. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"をオフラインにします。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオフラインにする(T)]を選択します。

  6. HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"を作成します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[その他のアクション(O)]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成(E)]を選択します。

      [サービスとアプリケーション]配下に[新しいサービスまたはアプリケーション]が作成されます。

    2. [新しいサービスまたはアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ]ダイアログが表示されます。

    3. [全般]タブの"名前(N)"を変更し、"優先する所有者(P)"でセカンダリノードのリソース名を選択し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    4. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。

    以降、HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"の名前を"RC-HBAar"と設定したものとして説明します。

  7. HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"に汎用スクリプトを追加します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-HBAar]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[4 - 汎用スクリプト]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "汎用スクリプト情報"の"スクリプト ファイル パス(S)"に以下のスクリプトファイルのパスを設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

      スクリプトファイルのパス
      インストールフォルダ\Manager\cluster\script\HBAarCls.vbs

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      画面中央の"RC-HBAar の概要"の"その他のリソース"に、追加した"HBAarCls スクリプト"が表示されているか確認します。

  8. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"に、HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"を連携起動させる汎用スクリプトを追加します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[4 - 汎用スクリプト]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "汎用スクリプト情報"の"スクリプト ファイル パス(S)"に以下のスクリプトファイルのパスを設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

      スクリプトファイルのパス
      インストールフォルダ\Manager\cluster\script\HBAarClsCtl.vbs

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に追加した"HBAarClsCtl スクリプト"が表示されているか確認します。

  9. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"配下のリソースの依存関係を設定します。

    以下の表に従ってリソースの依存関係を設定します。

    表B.7 リソース依存関係の設定

    設定対象のリソース

    依存するリソース

    PXE Services (*1)

    HBAarClsCtl スクリプト

    HBAarClsCtl スクリプト

    管理LANの'IPアドレス'

    *1: PXE Servicesについては、「サービスリソースの登録」の手順4.で設定していますが、上記のとおりに変更してください。

    上記のリソースごとに、リソースの依存関係を設定します。
    リソースの依存関係の設定方法については、「サービスリソースの登録」の手順4.を参照してください。

  10. "HBAarClsCtl スクリプト"の実行時に参照するプロパティを設定します。

    プライマリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行してください。

    >CLUSTER RES "HBAarClsCtl スクリプト" /PRIV HBAGroupName="RC-HBAar"<RETURN>

    注意

    HBAarClsCtl スクリプトには手順8.で作成した汎用スクリプトの名前を、RC-HBAarにはHBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"の名前を指定してください。

  11. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"をオンラインにします。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。

      "RC-manager"のすべてのリソースがオンラインになることを確認します。

    2. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-HBAar]をクリックします。

      "RC-HBAarの概要"の"状態"がオンラインで、"現在の所有者"がプライマリノードになっているか確認します。

  12. プライマリノードのHBA address rename設定サービスの状態を確認します。

    1. コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

      >"インストールフォルダ\WWN Recovery\opt\FJSVrcxrs\bin\rcxhbactl.exe" <RETURN>

      [HBA address rename設定サービス]ダイアログが表示されます。

    2. [HBA address rename設定サービス]ダイアログの"状態"が"動作中"になっているか確認します。

    3. <キャンセル>ボタンをクリックし、[HBA address rename設定サービス]ダイアログを閉じます。

  13. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"をプライマリノードに切り替えます。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]のプライマリノードのリソース名を選択します。

      "RC-managerの概要"の"現在の所有者"がプライマリノードに切り替わります。

    2. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-HBAar]をクリックします。

      "RC-HBAarの概要"の"状態"がオンラインで、"現在の所有者"がセカンダリノードになっているか確認します。

  14. セカンダリノードのHBA address rename設定サービスの状態を確認します。

    手順12.と同じ手順で行います。

    注意

    • フェールオーバークラスタのログレベルは3(デフォルト値)以上を設定してください。

      コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行することで、ログレベルの確認と変更ができます。

      ログレベルの確認

      >CLUSTER /PROP:ClusterLogLevel <RETURN>

      ログレベルの変更(3を指定する場合)

      >CLUSTER LOG /LEVEL:3 <RETURN>

    • 「HBA address rename設定サービスのセットアップ」で設定するHBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"は、マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"のオンライン処理と連動して、マネージャとは別のノードでオンラインになるように制御しています。
      HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"については、[フェールオーバー クラスタ管理]画面からの操作で、ノードの移動は行わないでください。