Internet Navigware 教材作成キット Professional V9.0 |
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第1章 Internet Navigware 教材作成キットの概要 | > 1.3 Internet Navigware の診断の仕組み |
前節でのB君の学習は、同じフレームを繰り返して学習するという好ましくない学習でした。 多様な受講者の状況に合わせるために、教材を作成する上で注意する点があります。
B君が同じフレームを繰り返して学習しなければならなかったのは、前提条件と理解指数の設定に理由があります。 理解指数とは、その学習項目の理解の度合いを示す値です。フレームの得点が満点のときにその理解指数がその学習項目の理解度となります。 ですから、「同符号の2数の和」の得点が満点にならなければ、「異符号の2数の和」の学習はできません。 下記(図1.3.4.1)のように全く無駄のないフレームの繋がりではなく、図1.3.4.2のように多少の重複を含んだフレームの繋がりである方が、多様な受講者に対応できます。
フレーム | 前提条件 | 理解指数 |
同符号の2数の和 | 0 | 4 |
異符号の2数の和 | 4 | 7 |
3項以上の加法 | 7 | 10 |
[図1.3.4.1]重複部分のない理解度設定
前提条件の設定を変更してみましょう。
フレーム「異符号の2数の和」は、「同符号の2数の和」の次に学習するフレームです。
「同符号の2数の和」の学習が7〜8割理解できていることを前提とし、「異符号の2数の和」の前提条件を3に設定します。
同様に「3項以上の加法」についても前提条件を5に設定します。
フレーム | 前提条件 | 理解指数 |
同符号の2数の和 | 0 | 4 |
異符号の2数の和 | 3 | 7 |
3項以上の加法 | 5 | 10 |
[図1.3.4.2]重複部分のある理解度設定
このフレームでB君が学習すると、以下のようになります。
【B君の学習】
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また、フレームとフレームとの間には直接的な関係はなく、前提条件および理解指数を通した間接的な関係があるにすぎません。 重複を含んだフレームの繋がりにするために、同様な学習内容を持つフレームを複数持つようにした方が多様な学習状況に対応した教材ができます。
フレーム | 前提条件 | 理解指数 |
同符号の2数の和 | 0 | 4 |
同符号の2数の和(応用) | 2 | 5 |
異符号の2数の和 | 4 | 7 |
異符号の2数の和(応用) | 6 | 8 |
3項以上の加法 | 7 | 10 |
この図のようにフレームを追加した場合、B君の学習は以下のようになります。
【B君の学習】
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