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第2部 システム管理編> 第22章 チューニング> 22.1 チューニングについて

22.1.1 Interstageのチューニング

Interstageでは、以下をチューニングすることで性能を向上させたり、エラーを回避させたりすることができます。

22.1.1.1 Java VMのヒープ領域サイズ

Interstage管理コンソールを使用して、[ワークユニット]−[inavi]の環境設定で、[ワークユニット設定]−[JavaVMオプション]に-Xmx“サイズ”の形式で設定できます。“サイズ”は数字+単位で指定します。単位は、キロバイトを指定する場合は文字「k」または「K」、メガバイトを指定する場合は文字「m」または「M」を指定します。初期値は64MBです。

JDK 1.4の場合におけるヒープ領域サイズの例を次に示します。
例)Java VMのヒープ領域を128メガバイトとする場合の設定
-Xmx128m

推奨値は以下で算出できます。

java.lang.OutOfMemoryErrorが多発する場合には、本定義項目で、Java VMのヒープ領域を増加させてください。

22.1.1.2 Servletコンテナ(同時処理数)

Interstage管理コンソールを使用して、[ワークユニット]−[inavi]の環境設定で、[Servletコンテナ設定]−[同時処理数]の設定値を増やすことにより、同時アクセス可能な数を増やすことができます。初期値は64です。
推奨値は以下で算出できます。

この値を大きくすることにより同時アクセス可能な数は多くなりますが、メモリ資源や一時ファイルなどの消費に伴いシステム全体の性能が劣化する可能性があります。

22.1.1.3 Servletコンテナ(タイムアウト)

Interstage管理コンソールを使用して、[ワークユニット]−[inavi]の環境設定で、[Servletコンテナ設定]−[タイムアウト]の設定値を増やすことにより、処理中にタイムアウトが発生するのを回避できます。初期値は300秒です。
ユーザの一括処理などで多数のデータを処理することが予想される場合、値を増やしてください。
また、[サービス]−[Webサーバ]の環境設定で、[詳細設定]−[タイムアウト]の設定値も同様の値に増やしてください。

タイムアウトを変更した場合は、“19.2.4 タイムアウト時間の設定”の値も合わせて変更してください。

22.1.1.4 ThreadsPerChild 同時アクセス最大数(クライアント数)

Interstage管理コンソールを使用して、[サービス]−[Webサーバ]の環境設定で[クライアントの同時接続数]の設定値を増やすことにより、クライアントからの要求を同時に受け付けられる数を増やすことができます。初期値は50です。
推奨値は以下で算出できます。

この値を大きくすることにより同時アクセス可能な数は多くなりますが、メモリ資源や一時ファイルなどの消費に伴いシステム全体の性能が劣化する可能性があります。
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