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ETERNUS SF Express V14.2 ユーザーズガイド

A.3 ボリュームの情報

Expressは、ボリュームの情報として以下の情報を設定します。

表A.3 ボリュームの設定情報

項目

説明

ボリューム名

ボリュームの名前です。
サーバごとに一意の名前にしてください。
半角英数字および半角記号を、最大で16文字まで入力できます。
ただし、円マーク(\)、疑問符(?)、コンマ(,)、ならびに名前の先頭にパーセント(%)は使用できません。
指定できるボリューム名の最大文字数は、同時に作成されるボリューム数によって変化します。

エイリアス

ボリューム名とは別の、"この業務ボリュームではどんな業務を行っているか"を把握しやすい名前です。
半角英数字および半角記号を、最大で16文字まで入力できます。
指定できるボリュームのエイリアスの最大文字数は、同時に作成されるボリューム数によって変化します。

容量

ボリュームが使用する容量です。
単位をMB、GB、TBから選択して、それぞれの容量を以下のとおり指定することができます。

  • OPEN または SDV

    • MB

      24MB ~ 8388607MBまで、1MBごとに指定可能

    • GB

      1GB ~ 8191GBまで、1GBごとに指定可能

    • TB

      1TB ~ 7TBまで、1TBごとに指定可能

  • SDPV

    • GB

      1GB ~ 2048GBまで、1GBごとに指定可能

    • TB

      1TB ~ 2TBまで、1TBごとに指定可能

タイプ

ボリュームのタイプです。
以下のどれかを選択することができます。

  • OPEN

  • SDV

  • SDPV

コピー元ボリューム容量

"SDV"のコピー元ボリュームの容量です。
ボリュームのタイプが"SDV"のときだけ指定できます。
単位をMB、GB、TBから選択して、それぞれの容量を以下のとおり指定することができます。

  • MB

    64MB ~ 8388607MBまで、1MBごとに指定可能

  • GB

    1GB ~ 8191GBまで、1GBごとに指定可能

  • TB

    1TB ~ 7TBまで、1TBごとに指定可能

ボリューム数

作成するボリュームの数です。
一度に作成できるボリューム数は以下のとおりです。

  • OPEN または SDV

    100個以内

  • SDPV

    10個以内

暗号化

ボリュームを暗号化するかどうかです。
以下のどちらかを選択することができます。

  • 有効

  • 無効

デフォルトは"無効"です。

RAIDレベル

画面の"RAIDグループ"のリストに表示するRAIDグループを、RAIDレベルで絞りこむためのパラメーターです。
どのRAIDグループから何個ボリュームを作成するか、リスト中の"個数"を指定してください。
すべてのRAIDグループを表示する場合は、"All"を選択してください。
デフォルトは"All"です。

注意

  • 同時に作成するボリューム数が2個以上の場合は、指定したボリューム名およびボリュームのエイリアスの後ろに"_x"(xは数字)が付与されます。
    同時に作成するボリューム数が増えるにつれて、ボリューム名およびボリュームのエイリアスに指定できる最大文字数も小さくなります。

    • 1個の場合:

      ボリューム名 (指定できる最大文字数 : 16文字)

    • 2~10個の場合:

      ボリューム名_x (指定できる最大文字数 : 14文字)

    • 11個以上の場合:

      ボリューム名_xx (指定できる最大文字数 : 13文字)

  • スナップショットコピー(SnapOPC+)を利用する場合は、ETERNUS ディスクアレイの各CMに、少なくとも1つのSDPVを設定することを推奨します。
    また、暗号化されたOPENボリュームが存在する場合は、通常のSDPVとは別に、暗号化したSDPVが必要です。
    アドバンスト・コピー機能利用時に、コピー元のボリュームを暗号化する場合は、コピー先ボリュームの暗号化も必要です。

  • RAIDグループにボリュームを複数作成すると、ユーザー容量の最大量分を作成できない場合があります。ユーザー容量を無駄なく使用するためには、ボリュームのサイズを基本サイズ(ストライプサイズ)の整数倍にしてください。
    RAIDレベルごとの基本サイズを以下に示します。

    RAIDレベル(*1)

    基本サイズ(*2)(MB整数値換算)

    RAID1

    1D+1M

    1 (MB)

    RAID1+0

    2D+2M

    1 (MB)

    3D+3M

    3 (MB)

    4D+4M

    1 (MB)

    5D+5M

    5 (MB)

    6D+6M

    3 (MB)

    7D+7M

    7 (MB)

    8D+8M

    1 (MB)

    9D+9M

    9 (MB)

    10D+10M

    5 (MB)

    11D+11M

    11 (MB)

    12D+12M

    3 (MB)

    13D+13M

    13(MB)

    14D+14M

    7 (MB)

    15D+15M

    15 (MB)

    16D+16M

    1 (MB)

    RAID5

    2D+1P

    1 (MB)

    3D+1P

    3 (MB)

    4D+1P

    1 (MB)

    5D+1P

    5 (MB)

    6D+1P

    3 (MB)

    7D+1P

    7 (MB)

    8D+1P

    1 (MB)

    9D+1P

    9 (MB)

    10D+1P

    5 (MB)

    11D+1P

    11 (MB)

    12D+1P

    3 (MB)

    13D+1P

    13 (MB)

    14D+1P

    7 (MB)

    15D+1P

    15 (MB)

    RAID5+0

    (2D+1P)×2

    1 (MB)

    (3D+1P)×2

    3 (MB)

    (4D+1P)×2

    1 (MB)

    (5D+1P)×2

    5 (MB)

    (6D+1P)×2

    3 (MB)

    (7D+1P)×2

    7 (MB)

    (8D+1P)×2

    1 (MB)

    (9D+1P)×2

    9 (MB)

    (10D+1P)×2

    5 (MB)

    (11D+1P)×2

    11 (MB)

    (12D+1P)×2

    3 (MB)

    (13D+1P)×2

    13 (MB)

    (14D+1P)×2

    7 (MB)

    (15D+1P)×2

    15 (MB)

    RAID6

    3D+2P

    3 (MB)

    4D+2P

    1 (MB)

    5D+2P

    5 (MB)

    6D+2P

    3 (MB)

    7D+2P

    7 (MB)

    8D+2P

    1 (MB)

    9D+2P

    9 (MB)

    10D+2P

    5 (MB)

    11D+2P

    11 (MB)

    12D+2P

    3 (MB)

    13D+2P

    13 (MB)

    14D+2P

    7 (MB)

    *1 : DはData、MはMirror、PはParityを示します。

    *2 : ボリューム作成時の基本サイズです。

    ETERNUS DX60/DX80/DX90は、ボリュームの容量を基本サイズ単位に管理します。そのため、ボリュームの容量が基本サイズの整数倍でないと、RAIDグループ内に使用できない領域ができます。基本サイズは、ディスクドライブの容量には依存しません。
    以下に、ボリュームのサイズが、基本サイズの整数倍になる場合とならない場合のイメージを示します。