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Interstage Application Server 使用上の注意

3.13.4 InfoDirectoryからの移行に関する注意事項

Interstage ディレクトリサービスとInfoDirectoryでは、エントリを管理するうえで、以下の点が異なりますので、InfoDirectoryからディレクトリ環境を移行する場合は、注意してください。


リポジトリのデータベース共通の注意事項

  1. Interstage ディレクトリサービスでは、公開ディレクトリのDNを構成するRDNの属性値として指定できる文字は、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)、およびアンダーライン(_)です。
    InfoDirectoryのトップエントリを構成するRDNの属性値に、これらの値以外を使用している場合は、データを修正してください。


  2. Interstage ディレクトリサービスでは、RDNに特殊文字“=”を指定する場合は、エスケープしないで指定します。
    InfoDirectoryでは、エスケープして指定します。


  3. RDNに、特殊文字 “+”、“,”、“\”が含まれているエントリを検索した場合、特殊文字は以下の形式で通知されます。

    特殊文字

    Interstage ディレクトリサービスでの検索結果

    InfoDirectoryでの検索結果

    “+”

    “\2B”

    “\+”

    “,”

    “\2C”

    “\,”

    “\”

    “\5C”

    “\\”

    なお、上記特殊文字をRDNに指定する際は、エスケープする必要があります。


リポジトリのデータベースに標準データベースを使用するときの注意事項

  1. Interstage ディレクトリサービスでは、エントリの登録、更新、削除、および識別名の変更を行う場合は、DNの指定値と、RDNに指定されている属性値は大文字小文字が区別されます。このため、DNの指定値と、RDNに指定されている属性の属性値の文字列には、大文字、小文字も同じ文字列を指定する必要があります。

    以下のような指定では、エントリを登録できません。

      dn: cn=USER001,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com  ←  cnの属性値が一致していない
      objectClass: top
      objectClass: person
      objectClass: organizationalPerson
      objectClass: inetOrgPerson
      cn: user001  ←  cnの属性値が一致していない
      sn: fujitsu
      telephoneNumber: 1234


    InfoDirectoryでは、エントリの登録、更新、削除、および識別名の変更を行う場合は、DNの指定値と、RDNに指定されている属性の属性値は大文字小文字が区別されません。


  2. Interstage ディレクトリサービスでは、属性値には、2つ以上連続して空白を指定できません。
    InfoDirectoryでは、2つ以上連続して空白を指定することができます。


  3. Interstage ディレクトリサービスでは、RDNに指定されている属性の属性値を変更する場合は、RDNが同名である場合のみ、大文字から小文字、または小文字から大文字へ変更を行うことができます。
    InfoDirectoryでは、上記のRDNの変更を行うことができません。