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Interstage Application Server 使用上の注意

3.13.2 エントリ操作に関する注意事項


リポジトリのデータベース共通の注意事項

  1. 属性値が空白値のみの属性を含むエントリを登録できません。
    また、属性値が空白値のみの属性をエントリに追加できません。


  2. RDNに、特殊文字 “+”、“,”、“\”が含まれているエントリを検索した場合、特殊文字は以下の形式で通知されます。

    特殊文字

    Interstage ディレクトリサービスでの検索結果

    “+”

    “\2b”

    “,”

    “\2c”

    “\”

    “\5c”

    なお、上記特殊文字をRDNに指定する際は、エスケープする必要があります。


  3. 下位エントリが多いエントリの名前の変更(エントリの識別名変更)を行った場合、タイムアウトになる可能性があります。下位エントリが多いエントリの名前の変更は、下位エントリを含む上位エントリのLDIF移出を行った後、ファイルの置換編集を行い、再度LDIF移入を行ってください。移入成功後は、名前の変更前のエントリを削除してください。


リポジトリのデータベースに標準データベースを使用するときの注意事項

  1. 属性値には、2つ以上連続して空白を指定できません。

  2. RDNに指定されている属性の属性値には、先頭文字および最終文字に空白を指定できません。

  3. RDNに指定されている属性の属性値には、先頭文字に“:”(コロン)を指定できません。

  4. エントリの検索結果に含まれるオブジェクトクラス名(オブジェクトクラスの属性値)は、以下のように必ず小文字で通知されます。

      dn: cn=user001,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
      objectClass: top  ←  小文字で通知される
      objectClass: person  ←  小文字で通知される
      objectClass: organizationalperson  ←  小文字で通知される
      objectClass: inetorgperson  ←  小文字で通知される
      cn: user001
      sn: fujitsu
      telephoneNumber: 1234

  5. RDNに指定されている属性の属性値を変更する場合は、RDNが同名である場合のみ、大文字から小文字、または小文字から大文字へ変更を行うことができます。

  6. エントリの登録、更新、削除、および識別名の変更を行う場合は、DNの指定値と、RDNに指定されている属性値は大文字小文字が区別されるため、DNの指定値と、RDNに指定されている属性の属性値の文字列には大文字、小文字についても同じ文字列を指定する必要があります。

    以下のような指定では、エントリを登録できません。

      dn: cn=USER001,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com  ←  cnの属性値が一致していない
      objectClass: top
      objectClass: person
      objectClass: organizationalPerson
      objectClass: inetOrgPerson
      cn: user001  ←  cnの属性値が一致していない
      sn: fujitsu
      telephoneNumber: 1234


リポジトリのデータベースにRDBを使用するときの注意事項

  1. エントリの検索結果に含まれるオブジェクトクラス名(オブジェクトクラスの属性値)は、大文字と小文字が区別されて通知されます。

  2. RDNに指定する属性の属性値は、大文字と小文字は区別しません。RDNの属性値を大文字と小文字を入れ替えるような変更はできません。(例:uid001をUID001へは変更できません)