本項では、クラスタサービス機能の環境を設定する前に必要な、以下の作業について説明しています。
リソースグループを決定する
共有記憶装置を割り当てる
IPアドレスを取得する
MQ連携サービスをクラスタシステムで動作させるためには、MQ連携サービス用のリソースグループを決定する必要があります。InterstageのアプリケーションからMQ連携サービスを使用する場合、Interstageと同じリソースグループに所属させます。MQDを単独で使用する場合は、専用のリソースグループを新規に作成します。いずれの場合にも、業務の引継ぎ単位を考慮してリソースグループを決定してください。図7.3 MQ連携サービスのリソースグループ構成に、MQ連携サービスの基本的なリソースグループの構成を示します。
図7.3 MQ連携サービスのリソースグループ構成
MQ連携サービスをクラスタシステムで動作させるためには、起動パラメタをローカルの物理ディスクまたは共有記憶装置上の物理ディスクに作成する必要があります。共有記憶装置上の物理ディスクに起動パラメタを定義する場合は、共有記憶装置上の物理ディスクをMQ連携サービスを所属させるリソースグループに事前にリソースとして登録しておきます。以降、ここで登録したリソースを「MQ連携サービス用のディスクリソース」と呼びます。共有記憶装置上の物理ディスクの構成を図7.4 共有記憶装置上の物理ディスクの構成に示します。
図7.4 共有記憶装置上の物理ディスクの構成
なお、MQ連携サービスが使用するメッセージキュー、イベントチァネルおよびCKPTファイルについては、Interstageのクラスタサービスとして共有記憶装置上の物理ディスクに作成します。作成方法については“MessageQueueDirector 説明書”または“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
MQ連携サービスをクラスタシステム動作させるためには、クラスタシステムで共有して使用するIPアドレスを取得する必要があります。相手システムからは、このIPアドレスでMQ連携サービスと通信することになります。