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Interstage Application Server MQ連携サービス 説明書

1.3 MQDBRIDGEシステムの概要

  本節では、MQDBRIDGEシステムにおける基礎知識について説明します。

  MQ連携サービスにより構築したシステムをMQDBRIDGEシステムと呼びます。

  MQDBRIDGEシステムとは業務処理において、MOM(Message Oriented Middleware)システムに格納されたメッセージをTCP/IPネットワークで接続された相手システムのMOMシステムにメッセージ交換するシステムのことです。

  図1.3 MQDBRIDGEシステムの概要に、MQDBRIDGEシステムの概要を示します。

図1.3 MQDBRIDGEシステムの概要

MOMシステム

  MOMシステムとは、非同期メッセージ処理システムのことです。

  Windowsサーバの場合、Interstageを利用した非同期メッセージ処理システムです。

  MVSシステムの場合、WebSphere MQを利用した非同期メッセージ処理システムです。

TCPコネクション

  MQDBRIDGEシステムは相手システムのMQDBRIDGEシステムとの間をTCP/IPネットワークを利用した通信路を確立します。この通信路をTCPコネクションと呼びます。
  一つのMQDBRIDGEシステムは一つの相手システムのMQDBRIDGEシステムとの間で送信用のTCPコネクションと受信用のTCPコネクションを接続します。

MQDBRIDGEセション

  MQDBRIDGEセションとは送信元システムの送信用キューと送信先システムの受信用キューとの論理的な対応関係のことです。

SMOM

  送信用キューに格納されたメッセージを取り出して通信ノードに相手システムへの送信を依頼するブリッジノードです。SMOMはMOMシステムの送信用キュー単位に用意します。

RMOM

  相手システムのMQDBRIDGEシステムから送信されてきたメッセージを通信ノードから受信して、自システムの受信用キューに格納するブリッジノードです。RMOMはMOMシステムの受信用キュー単位に用意します。

COM

  MQDBRIDGEシステム間のユーザデータの送受信を行う通信ノードです。COMは通信相手のMQDBRIDGEシステム単位に用意します。