リソースグループにリソースとして登録した各機能の動作確認を実施します。以下の事項について確認が必要です。
起動を確認する
フェイルオーバを確認する
運用が自動継続できることを確認する
クラスタアドミニストレータを使用して、リソースグループをオンラインにします。すべてのリソースがオンラインになれば、正しく動作したことになります。オンラインにならないリソースがある場合は、イベントビューアなどを参照の上、オンラインにならない原因を取り除く必要があります。
なお、起動を確認する場合、各リソースのプロパティで[再起動する]をチェックしないことをお勧めします。[再起動する]に設定しておくと、起動に失敗した場合にフェイルオーバを繰り返すことになります。起動を確認した後に、[再起動する]をチェックしてください。
クラスタアドミニストレータを使用して、MQDの所属するリソースグループ内の任意のリソースに障害を発生させます。フェイルオーバが発生し、別ノードにリソースグループが移動した後にすべてのリソースがオンラインに遷移すれば正しく動作したことになります。フェイルオーバしない場合には、各リソースのプロパティの設定に誤りのあることが考えられます。設定を見直してください。また、別ノードでオンラインにならないリソースがある場合には、イベントビューアなどを参照の上、原因を取り除いてください。
フェイルオーバの後に、運用が自動的に継続できることを確認します。MSCSに登録したリソースの確認は完了しているため、ここではアプリケーションを観点とした確認を実施します。
なお、ACM連携サービスを使用して運用を自動継続する場合、以下の注意点があります。
グローバルサーバのACMおよびSolarisのMQDと通信する場合
フェイルオーバによりMQDの実行ノードが移動した場合、元の実行ノードで確立していたDPCF通信パスが相手システムに残ったままとなる場合があります。このため、フェイルオーバ発生時に、相手システム側でDPCF通信パスを解放し、再度DPCF通信パスを確立するような対処が必要です。
WindowsサーバのMQDと通信する場合
IDCMのDPCF通信パスを確立するアプリケーションやIDCM操作画面からDPCF通信パスの確立を行った際に、ACM連携サービスが自動的にDPCF通信パスを解放し、再度待機側へDPCF通信パスを確立する処理を行います。ただしWindows Server(R) for Itanium-based Systems および Windows Server(R) x64 Editionsの場合は不要です。