運用操作API群には、以下の機能があります。
Interstage運用API環境初期化・回収
Interstage運用APIを使用するための初期化・回収機能です。
Interstage運用情報通知
ワークユニット、オブジェクトに関する情報を獲得するための機能です。
Interstage運用操作
ワークユニットの起動・停止やオブジェクトの閉塞・閉塞解除を行うための機能です。
Interstageシステム情報通知
Interstageのシステム一覧情報を獲得するための機能です。
運用操作APIでサポートしているワークユニット種別は、以下のとおりです。
CORBAワークユニット(CORBA)
トランザクションアプリケーション(ORB)
ラッパーワークユニット(WRAPPER)
Interstage運用APIでは、IJServerワークユニット(J2EEアプリケーション)の操作および情報取得は行えません。
ISOPenv関数は、Interstageの運用API環境初期化・回収機能を提供します。
Interstage運用API環境を初期化します。Interstage運用APIを使用するには、本APIによりInterstage運用API環境の初期化が行われている必要があります。本APIは、アプリケーションプロセス内で、最初に、一度だけ発行してください。
Interstage運用API環境を回収します。アプリケーションプロセスの終了前に発行してください。
ISOPnotify関数は、Interstageの運用情報通知機能を提供します。
API発行時に定義されているすべてのワークユニットに関する情報を通知します。本APIを繰り返し使用することによりワークユニット名の一覧を取り出すことができます。
本APIでは、ワークユニット名以外に以下の情報を通知します。
ワークユニット種別
API発行時に定義されているオブジェクトに関する情報を通知します。本APIを繰り返し使用することにより指定したワークユニットに登録されているオブジェクト名の一覧を取り出すことができます。
本APIでは、オブジェクト名以外に以下の情報を通知します。
ワークユニットに登録されているオブジェクトの総数
オブジェクト形態
定義登録時のプロセス多重度
DPCF通信パス名
最大キューイング数
監視キューイング数
監視再開キューイング数
インスタンス数
なお、指定されたワークユニットの種別により、通知する情報が異なります。
プロセス多重度は、オブジェクトの形態が常駐型の場合と、非常駐型およびマルチオブジェクト常駐型の場合で意味が異なります。
オブジェクトの形態が常駐型の場合は、指定されたオブジェクトのプロセス多重度です。
非常駐型およびマルチオブジェクト常駐型の場合は、ワークユニット内に定義されている非常駐型のオブジェクト、またはマルチオブジェクト常駐型のオブジェクトすべてが同時に動作するプロセス多重度の最大数を意味します。
オブジェクト情報通知機能で獲得する非常駐型およびマルチオブジェクト常駐型のオブジェクトのキュー数、要求数はそれぞれのオブジェクトに対するものです。
ワークユニット種別がWRAPPERのオブジェクトの最大キューイング数とは、コンポーネントトランザクションサービスの環境定義に記述されたシステム最大保留セション数にあたります。この値はシステム全体の値であり、DPCF通信パスごとの最大値ではありません。
ワークユニット定義で記述されているDPCF通信パス名がコンポーネントトランザクションサービスの環境定義に記述されている場合は、このシステム最大保留セション数を最大キューイング数として通知します。
ワークユニット定義で記述されているDPCF通信パス名がコンポーネントトランザクションサービスの環境定義に記述されていない場合、このDPCF通信パスについては負荷抑制が行われません。この場合、システム最大保留セション数は無効な値となるため、最大キューイング数として0を通知します。
API発行時のワークユニットの情報を通知します。通知する情報は運用中、起動処理中、停止処理中、停止中(APIによる停止、コマンドによる停止、ワークユニット異常停止、自動停止)のいずれかです。
注)自動停止はSolaris、Linuxのみです。
API発行時のオブジェクトの情報を通知します。オブジェクトの状態以外に以下の情報を通知します。
オブジェクトの状態
DPCF通信パスの状態
キュー数
累積処理件数
運用中のプロセス多重度
インスタンス数
キュー監視状態
スレッド数
なお、指定されたオブジェクトが定義されているワークユニットの種別により、通知する情報が異なります。
API発行時に指定したインプリメンテーションリポジトリIDに定義されているオブジェクトに関する情報を通知します。本APIを繰り返し使用することにより、インプリメンテーションリポジトリIDに定義されているオブジェクト名の一覧を取り出すことができます。
本APIでは、インプリメンテーションリポジトリID内オブジェクト名以外に以下の情報を通知します。
インプリメンテーションリポジトリID内のオブジェクトの総数
インプリメンテーションリポジトリID内のオブジェクト名
取得済みインプリメンテーションリポジトリID内のオブジェクト数
API発行時に指定したインプリメンテーションリポジトリIDに定義されているオブジェクトに関する情報を通知します。
指定されたオブジェクトの状態について、以下の情報を通知します。
オブジェクトの状態
ISOPoperate関数は、Interstageの運用操作機能を提供します。
ワークユニットを起動します。ワークユニットの起動は同期的に実施します。
ワークユニットを起動することにより、サーバアプリケーションが起動されます。
ワークユニットを停止します。ワークユニットの停止は同期的に実施します。
ワークユニットを停止することによりサーバアプリケーションが停止します。tdstartwuコマンド、およびisstartwuコマンドから起動されたワークユニットも本APIから停止できます。
指定されたオブジェクトを閉塞します。
指定されたオブジェクトの閉塞を解除します。
ISOPsystem関数は、Interstageのシステム情報通知機能を提供します。
API発行時に生成されているシステムの一覧を取り出すことができます。
システム名一覧通知API発行時に獲得した領域を解放します。
本APIを使用する際に、Interstage運用API環境初期化の必要はありません。
また、管理者権限で発行してください。