サービス稼働監視において、1監視対象あたり1タイムアウト値の設定手順を説明します。
ポイント
サービス稼働管理を行う場合に、サービス稼働監視タイムアウト値を変更する必要がある場合は、本手順を実施してください。
■実行に必要な権限
【Windows版】
Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。
【UNIX版】
システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。
■格納場所
本ファイルの格納場所は以下のとおりです。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\template.dat |
【UNIX版】
/etc/opt/FJSVssqc/template.dat |
サービス稼働監視機能には2種類のタイムアウトが存在します。
収集タイムアウト値
収集タイムアウト値は、収集処理(収集間隔の度に動作する処理)時間の上限値です。デフォルト値は70秒です。
収集タイムアウトが発生した場合、収集間隔内で収集したデータはすべて無効となり、性能情報レコードは作成されません。
監視タイムアウト値
監視タイムアウト値は、監視対象へのリクエストの応答を受信するまでの時間の上限値です。デフォルト値は10秒です。
監視タイムアウトが発生した場合、タイムアウトした監視対象の性能値に"-1"が格納されます。
注意
"-1"が格納されるのはタイムアウト以外に通信エラーが発生した場合にも格納されます。
■監視対象を定義する上での考え方
収集タイムアウトが発生すると性能情報レコード自体の作成ができないことから、正常な監視を行うためには、収集タイムアウトが発生しないように定義する必要があります。
監視対象が複数存在する場合に、監視対象すべてに監視タイムアウトが発生した場合を考慮するため、監視可能な数は以下の計算式が成り立つ必要があります。
監視対象数 × 監視タイムアウト値(10秒) < 収集タイムアウト値(70秒) |
※デフォルトでの監視対象数の最大値は6つです。
テンプレートファイル(template.dat)にて、サービス稼働監視の機能に対して以下の項目が変更可能です。
収集間隔 : 1、2、5、10(分)の指定が可能
監視タイムアウト値 : 収集間隔以下の任意の値
収集タイムアウト値 : 5秒~収集間隔+30秒
注意
監視タイムアウト値を長くすると、監視可能な数が少なくなるため、設定される際は監視対象数を考慮して設定してください。
「A.2 レスポンス・稼働情報収集ポリシーセットアップコマンド」により、監視対象数とタイムアウト値が上記の計算式に沿った正しい設定になっていない場合は、警告メッセージが出力されます。また、警告メッセージが出力されても、ポリシーは作成されます。
監視対象数が多い場合、かつ監視対象の設定に問題がある場合はコマンドの完了復帰が遅くなる場合があります。
■使用する情報
template.dat PINGセクション CMDTIMEOUTパラメータ 省略時70秒
template.dat PINGセクション TIMEOUTパラメタ 省略時10秒
ServiceConf.xml 監視種別ごとに数をまとめます。