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Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書

3.2.3 監視サーバの設定

監視サーバの設定の手順を以下の順に説明します。

  1. 定義方法

  2. セットアップ

3.2.3.1 定義方法

以下の順で定義します。

  1. 接続アカウント定義ファイルの作成

  2. リモート監視定義ファイルの作成


3.2.3.1.1 接続アカウント定義ファイルの作成

監視サーバと被監視サーバのtelnet/ssh通信の接続に関する設定を定義します。
接続アカウント定義ファイル(remoteAccount.txt)を編集します。

設定方法の詳細は、「3.1.3.1.1 接続アカウント定義ファイル」を参照してください。


3.2.3.1.2 リモート監視定義ファイルの作成

仮想サーバに関する設定を定義します。
リモート監視定義ファイル(remoteAgent.txt)を編集します。

ファイル格納場所

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\remoteAgent.txt

UNIX版

/etc/opt/FJSVssqc/remoteAgent.txt


ファイル形式

iniファイル形式


設定項目

被監視サーバ単位にセクションを設定します。

No

項目

必須/任意

形式

説明

-

[HOSTNAME]

必須

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみで63文字以内

セクション名として任意のセクション名を設定します。
セクション名は一意の文字列になるように設定してください。
ホスト名を指定することを推奨します。

1

HOSTNAME

必須

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみで63文字以内

被監視サーバに接続するためのIPアドレス、または、ホスト名を指定します。

2

DISPLAYNAME

任意

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみで63文字以内

SQCコンソール画面で表示されるホスト名を指定します。
※指定がない場合は、HOSTNAMEがホスト名になります。

3

VMTYPE

任意

VMWARE
HYPERV
XEN

監視対象ホストの仮想サーバの種別

VMWARE : VMware ESXの場合
HYPERV : Hyper-Vの場合
XEN : Red Hat 仮想化機能の場合

4

ACCOUNT

必須

半角英数字および半角の - (ハイフン)、. (ドット)、# (シャープ)のみで63文字以内

被監視サーバとの通信のための接続アカウントを指定します。
「接続アカウント定義ファイル(remortAccount.txt)」で設定したユーザーグループのセクション名を指定します。

5

CONNECTION

任意

ON または
OFF

監視のON/OFFを指定します。
監視を停止する場合は、「OFF」を指定します。
※指定がない場合は、「ON」が設定されたものとみなします。


定義例

仮想サーバがVMware、Hyper-V、Red Hat 仮想化機能の場合の定義例を以下に示します。

# 監視サーバがVMwareの場合
[192.168.1.1]
HOSTNAME=192.168.1.1
DISPLAYNAME=vmware-host1
VMTYPE=VMWARE
ACOUNT=SSH-ACCOUNT1

# 監視サーバがHyper-Vの場合
[host2]
HOSTNAME=host2
VMTYPE=HYPERV
ACOUNT=TELNET-ACCOUNT2

# 監視サーバがRed Hat 仮想化機能で、監視しないようにする場合
[xen-host3]
HOSTNAME=192.168.1.2
DISPLAYNAME=host3
VMTYPE=XEN
ACOUNT=SSH-ACCOUNT3
CONNECTION=OFF


3.2.3.2 セットアップ

A.1 サーバ内リソース情報収集ポリシーセットアップコマンド」を参照して、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。

ポイント

セットアップ時に、定義ファイルに記述された文字列のチェックを行います。被監視サーバに接続できるかどうかの確認はサービスを実行して行ってください。接続できない被監視サーバについては、性能情報収集の実行時にイベントログに警告メッセージが出力されます。リファレンスマニュアル「5.1 共通メッセージ」を参照し対処を行ってください。

定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」に設定された内容に誤りがある場合、誤った定義がおこなわれている被監視サーバについては管理の対象となりません。
sqcSetPolicyを実行した際、定義の誤りにより管理の対象から外される被監視サーバについては以下のメッセージを出力します。

(Warning) : <Install-less Agent> ignored section name[セクション名]

セクション名には「リモート監視定義ファイル」に定義されたセクション名を出力します。


また、定義ファイルに1つでもエラーがある場合は、以下のメッセージを出力します。

(Warning) : <Install-less Agent> There is an error in definition.
Please confirm the file (ファイル名).

ファイル名には以下を出力します。

Windows 版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\log\setpolicy_error.log

UNIX 版】

/var/opt/FJSVssqc/setpolicy_error.log


メッセージが表示された場合、ファイルの内容を確認し、ファイルに記述されているメッセージをもとに定義ファイル「接続アカウント定義ファイル」「リモート監視定義ファイル」を修正して、再度セットアップを実行してください。ファイルに出力されるメッセージについては、リファレンスマニュアルの「1.1.3 sqcSetPolicy(ポリシー適用コマンド)」を参照してください。

なお、収集ポリシーのセットアップを実施した場合は、コンソールに反映が必要です。使用手引書(コンソール編)の「1.2.2.3 Agents」を参照して、Agent設定画面で構成情報の取得を行ってください。

注意

  • Manager/Proxy Managerのサービスを起動してから、コンソールの「UnregisteredAgentsフォルダ」に表示されるまで、15~20分程度かかります。
    表示されない場合、Manager/Proxy Managerのイベントログ/syslogにメッセージが出力されていないか確認してください。

  • インストールレス型Agent管理では、監視を行うために必要なディレクトリおよびファイルを被監視サーバに作成します。
    ディレクトリおよびファイルが作成される場所は以下のとおりです。

    • 被監視サーバがHyper-Vの場合

      • telnetで通信する場合

        %USERPROFILE%\SQC_TEMPディレクトリ

        %USERPROFILE% : ユーザープロファイルフォルダのパス名

      • sshで通信する場合

        %HOME%\SQC_TEMPディレクトリ

        %HOME% : ホームディレクトリのパス名

    • 被監視サーバがVMware、Red Hat仮想化機能の場合

      ユーザーのホームディレクトリ

    作成されるディレクトリの名前は以下のとおりです。

      dsa_temp_***

    監視中は、上記のディレクトリを削除しないでください。ディレクトリを削除すると、性能情報が収集されなくなります。もし、ディレクトリを削除してしまった場合は、Manager/Proxy Managerのサービスを再起動してください。

    監視対象から外した場合は、上記のディレクトリを削除してください。