Systemwalker Operation Managerの特定のサブシステム、キュー、及び、プロジェクトのみを分析対象としたい場合、以下の定義ファイルを用意します。
また、Systemwalker Operation Managerが動作中でないが、いずれ起動する場合にも、以下の定義ファイルを用意します。
ポイント
本定義ファイルを利用し、分析対象のサブシステム、プロジェクト、及び、キューを制限することにより、PDBへ格納されるデータ量を抑えられ、管理サーバの負荷を軽減することにも利用できます。
注意
本定義ファイルの設定を行った場合、設定を行ったサブシステム、キュー、及び、プロジェクト以外のデータはPDBには格納されません。
本定義ファイルを設定しない場合、Systemwalker Operation Managerで設定されているすべてのサブシステム、キュー、及び、プロジェクトを分析対象とします。
そのため、特定のサブシステム、キュー、及び、プロジェクトを絞り込んだ分析を行わない場合は、定義ファイルの設定は必要ありません。
インストール時は、本定義ファイルが存在しません。
監視対象サーバであるが、Systemwalker Operation Managerが停止状態、もしくは、待機状態などの理由により、動作中でないサーバに関しまして、サブシステム名、プロジェクト名、及び、キュー名の情報を取得することが出来ないため、本定義ファイルの設定を行ってください。
本定義ファイルが設定されていない場合、Systemwalker Operation Managerが停止状態から動作中に変わった場合、正しくデータを採取することができません。
■定義場所
定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成と編集は、メモ帳などのテキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\jla.ini |
【UNIX版】
/opt/FJSVssqc/control/jla.ini |
なお、テキストファイルに日本語を記述する場合は、Operation Managerが動作している文字コードを使用する必要があります。
■形式
[subsystem] subsystem = LL [project] subsystemMM = project_name [queue] subsystemNN = queue_name |
■説明
収集対象のサブシステムの定義ブロックの開始を表します。また、他の定義ブロックの終了を表します。
分析対象となるサブシステムを以下の定義文にて設定します。
subsystem = LL |
LL:00~09までの2桁の整数で、対象となるサブシステムの番号を1つ設定します。
注意
本製品は、リソースIDにサブシステム、キュー、及び、プロジェクトが設定され、レポート画面にて前方一致という形式で絞り込むことができます。そのため、サブシステムの番号に一意性を持たせるため、2桁の整数で扱うようになっておりますので、Systemwalker Operation Managerのサブシステムの番号が1桁の場合、ゼロ(0)を前に加えて、2桁の整数に読み替えてください。
■例
2の場合→02
複数のサブシステムを指定する場合は、同様に複数行設定します。
LLの部分が指定されていない行は無視されます。
本ブロック内に定義文が1行もなく、本セクションを省略した場合、全サブシステムが分析対象になります。
対象プロジェクトの定義ブロックの開始を表します。また、他の定義ブロックの終了を表します。
分析対象となるプロジェクトを以下の定義文にて設定します。
subsystemMM = project_name |
MM:00~09までの2桁の整数、対象となるプロジェクトのサブシステムの番号を設定します。
project_name:対象となるプロジェクト名を1つ設定します。
注意
複数のプロジェクト、サブシステムを指定する場合は、同様に複数行設定します。
project_nameの部分が指定されていない行は無視されます。
[project]内に設定されていないサブシステムについては、その[subsystem]内の全プロジェクトが分析対象になります。
同じ指定が重複して指定された場合も問題ありません。
本ブロック内に定義文が1行もない場合は、本ブロックを省略することができます。
プロジェクト名にSystemwalker Service Quality Coordinatorの禁止文字(\ : < > " , $ ' [ ] & =)が使用された場合、禁止文字が以下のフォーマットに変換されて表示されます。
“|16進の禁止文字のコード|” |
■例
“&” -> “|26|” |
対象キュー定義ブロックの開始を表します。また、他の定義ブロックの終了を表します。
分析対象となるキューを以下の定義文にて設定します。
subsystemNN = queue_name |
NN:00~09までの2桁の整数、対象となるキューのサブシステムの番号を設定します。
queue_name:対象となるキュー名を1つ設定します。
注意
複数のキュー、サブシステムを指定する場合は、同様に複数行設定します。
queue_nameの部分が指定されていない行は無視されます。
[queue]内に設定されていないサブシステムについては、その[subsystem]内の全キューが分析対象になります。
同じ指定が重複して指定された場合でも問題ありません。
本ブロック内に定義文が1行もない場合は、本ブロックを省略することができます。
[subsystem]、[project]、[queue] ブロックの順序による影響はありません。
シャープ(#)から始まる行はコメントと見なして、無視されます。
■定義例
定義例は、以下のとおりです。
[subsystem] subsystem = 00 subsystem = 01 [project] subsystem00 = eigyo subsystem00 = keiri subsystem01 = soumu [queue] subsystem00 = queue0 subsystem00 = queue1 subsystem01 = queue0 subsystem01 = queue1 |
■クラスタシステム運用を行う場合
サーバ構成が運用待機形態の場合
定義ファイルを、現用側、待機側の両方のサーバに同一の設定を行ってください。
サーバ構成が相互待機形態
両方のサーバで分析対象としたいサブシステム、プロジェクト、及び、キューを合わせて定義ファイルに設定を行います。
また、定義ファイルは、両側に同一の設定を行ってください。