ページの先頭行へ戻る
Interstage Information StorageV10.0.0 運用ガイド

1.3.7 DSSサーバの停止

DSS サーバの停止を行うとDSS ファイルシステムへのアクセスが行えなくなります。

以下の手順で、DSS サーバを停止します。


  1. DSS クライアントがすべてアンマウントしていることを確認

    DSSファイルシステムを使用しているDSSクライアントが存在するかは、DSSサーバでsfcmntstat(8)を使用して確認します。


    sfcmntstat(8)でDSSファイルシステムのマウント状況を確認する

    # sfcmntstat <Enter>
    MountPoint /mnt/fs1
    Device /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106
    SV MDS host1 9420 Active
    SV MDS host2 9420 Standby
    SV AC  host1 Normal
    SV AC  host2 Normal
    CL AC  host3 Normal
    CL AC  host4 Normal

    DSSファイルシステムをマウントしているDSSクライアントは"CL AC"で表され、状態が"Normal"になっています。また、アンマウント状態のDSSクライアントは、sfcmntstat(8) では表示されません。

    DSSサーバを停止する場合は、すべてのDSSクライアントが表示されないこと("CL AC"の行が表示されないこと)を確認してください。

    上記の例ではhost3とhost4でDSSファイルシステムがマウントされています。それぞれアンマウントしてください。

    参照

    sfcmntstat(8) の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。

  2. DSS ファイルシステムのアンマウント

    DSSファイルシステムを使用するすべてのDSSクライアントでアンマウントしたことを確認したのちに、DSS サーバ上で管理しているすべてのDSSファイルシステムをアンマウントします。

    DSSファイルシステムのアンマウント方法およびDSSサーバの停止方法は、DSSサーバの冗長構成によって異なります。

    • DSSサーバを冗長構成で運用している場合

      DSSサーバを冗長構成で運用している場合は、プライマリMDSまたはセカンダリMDSのどちらかにてsfcumntgl(8)を使用します。

      sfcumntgl(8)により、すべてのDSSサーバ上で、指定したDSSファイルシステムがアンマウントされます。

      複数のDSSファイルシステムを使用している場合は、すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしてください。

      誤ってumount(8)によるアンマウントを実行してしまった場合は、必ず"トラブルシューティング集"の" 3.5.4 umount(8) でアンマウントした場合の対処方法"の手順を行ってください。


      マウントポイント/mnt/fs1をアンマウントする

      sfcumntgl /mnt/fs1

      参照

      sfcumntgl(8)の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください


    • DSSサーバを単一サーバで運用している場合

      DSSサーバを単一サーバで運用している場合は、sfcumount(8)を使用します。

      複数のDSSファイルシステムを使用している場合は、すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしてください。

      誤ってumount(8)によるアンマウントを実行してしまった場合は、必ず"トラブルシューティング集"の" 3.5.4 umount(8) でアンマウントした場合の対処方法"の手順を行ってください。


      マウントポイント/mnt/fs1をアンマウントする

      sfcumount /mnt/fs1

      参照

      sfcumount(8)の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。


  3. DSS サーバがすべてアンマウントされていることを確認

    DSS サーバ上ですべての DSSファイルシステムがアンマウントされていることを、mountコマンドを使用して確認します。

    確認はすべてのDSSサーバで行ってください。

    # mount
    /dev/sda2 on / type ext3 (rw)
    proc on /proc type proc (rw)
    sysfs on /sys type sysfs (rw)
    devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620) 
    /dev/sda1 on /boot type ext3 (rw) 
    tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw) 
    none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw) 
    sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw)
    /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370108 on /mnt/fs2 type sfcfs (rw)

    sfcfs が存在している場合は、アンマウントできていないファイルシステムが存在します。

    上記の例では、/mnt/fs2がアンマウントされていません。アンマウントをしてください。


  4. DSS の監視デーモンの停止

    すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしたら、DSS の監視デーモンを停止させます。

    すべてのDSS サーバで以下を実行します。

    /etc/init.d/sfcfsrm stop