DSS サーバの停止を行うとDSS ファイルシステムへのアクセスが行えなくなります。
以下の手順で、DSS サーバを停止します。
DSS クライアントがすべてアンマウントしていることを確認
DSSファイルシステムを使用しているDSSクライアントが存在するかは、DSSサーバでsfcmntstat(8)を使用して確認します。
例
sfcmntstat(8)でDSSファイルシステムのマウント状況を確認する
# sfcmntstat <Enter> MountPoint /mnt/fs1 Device /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 SV MDS host1 9420 Active SV MDS host2 9420 Standby SV AC host1 Normal SV AC host2 Normal CL AC host3 Normal CL AC host4 Normal
DSSファイルシステムをマウントしているDSSクライアントは"CL AC"で表され、状態が"Normal"になっています。また、アンマウント状態のDSSクライアントは、sfcmntstat(8) では表示されません。
DSSサーバを停止する場合は、すべてのDSSクライアントが表示されないこと("CL AC"の行が表示されないこと)を確認してください。
上記の例ではhost3とhost4でDSSファイルシステムがマウントされています。それぞれアンマウントしてください。
参照
sfcmntstat(8) の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
DSS ファイルシステムのアンマウント
DSSファイルシステムを使用するすべてのDSSクライアントでアンマウントしたことを確認したのちに、DSS サーバ上で管理しているすべてのDSSファイルシステムをアンマウントします。
DSSファイルシステムのアンマウント方法およびDSSサーバの停止方法は、DSSサーバの冗長構成によって異なります。
DSSサーバを冗長構成で運用している場合
DSSサーバを冗長構成で運用している場合は、プライマリMDSまたはセカンダリMDSのどちらかにてsfcumntgl(8)を使用します。
sfcumntgl(8)により、すべてのDSSサーバ上で、指定したDSSファイルシステムがアンマウントされます。
複数のDSSファイルシステムを使用している場合は、すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしてください。
誤ってumount(8)によるアンマウントを実行してしまった場合は、必ず"トラブルシューティング集"の" 3.5.4 umount(8) でアンマウントした場合の対処方法"の手順を行ってください。
例
マウントポイント/mnt/fs1をアンマウントする
sfcumntgl /mnt/fs1
参照
sfcumntgl(8)の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください
DSSサーバを単一サーバで運用している場合
DSSサーバを単一サーバで運用している場合は、sfcumount(8)を使用します。
複数のDSSファイルシステムを使用している場合は、すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしてください。
誤ってumount(8)によるアンマウントを実行してしまった場合は、必ず"トラブルシューティング集"の" 3.5.4 umount(8) でアンマウントした場合の対処方法"の手順を行ってください。
例
マウントポイント/mnt/fs1をアンマウントする
sfcumount /mnt/fs1
参照
sfcumount(8)の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
DSS サーバがすべてアンマウントされていることを確認
DSS サーバ上ですべての DSSファイルシステムがアンマウントされていることを、mountコマンドを使用して確認します。
確認はすべてのDSSサーバで行ってください。
例
# mount /dev/sda2 on / type ext3 (rw) proc on /proc type proc (rw) sysfs on /sys type sysfs (rw) devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620) /dev/sda1 on /boot type ext3 (rw) tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw) none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw) sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw) /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370108 on /mnt/fs2 type sfcfs (rw)
sfcfs が存在している場合は、アンマウントできていないファイルシステムが存在します。
上記の例では、/mnt/fs2がアンマウントされていません。アンマウントをしてください。
DSS の監視デーモンの停止
すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしたら、DSS の監視デーモンを停止させます。
すべてのDSS サーバで以下を実行します。
/etc/init.d/sfcfsrm stop