コマンドライブラリでは、以下のクラスを提供します。
項番 クラス名称 |
クラス名
Swrba_Command
メソッド一覧
メソッド | 意味 |
---|---|
String run(String HostName, String UserName, String Password, String ExecUserName, String ExecPassword, String CommandLine) | 指定したホストでコマンドを実行します。 コマンドの実行に成功した場合、"Success"を返します。 コマンドの実行に失敗した場合、例外を返します。 |
Integer return_code() | コマンドを実行した結果の復帰値を返します。 Rubyスクリプト内の処理で内部エラーが生じた場合は161~240を返します。 |
String stdout() | コマンドを実行した結果の標準出力を返します。 |
String stderr() | コマンドを実行した結果の標準エラー出力を返します。 |
入力情報
Hostname ホスト名もしくはIPアドレスを指定します。
CommandLine コマンド名および引数を指定します。
UserName コマンドを実行するホストへSSHを利用して接続するユーザ名を指定します。
Password コマンドを実行するホストへSSHを利用して接続するユーザのパスワードを指定します。
ExecUserName 実行ユーザ名を指定します。
ExecPassword 実行に必要なパスワードを指定します。
注意事項
本ライブラリは、SSH通信を利用して動作を実現しています。
注1) hostnameに運用自動化サーバの情報を入力した場合、SSH通信を利用せず、運用自動化サーバ内でのコマンド実行となるため、コマンドの仕様に従って指定してください。
本ライブラリを利用して各サーバに運用操作を指示する場合には、以下のソフトウェアが必要です。
注1) Windowsシステムにおいて、運用自動化サーバと連携サーバ・業務サーバ間でSSH通信を行う場合、必ず以下のソフトウェアが必要です。
SSH V2.0以上
SSHがインストールされていない環境では、OpenSSH(cygwin OpenSSH V1.7以上)をインストールしてください。
また、cygwin OpenSSHをインストールした環境では、コマンドはcygwinの環境に依存します。
注2) UNIXシステムにおいて、SSH通信する場合、OSのバージョンによって以下のソフトウェアが必要となる場合があります。
SSH V2.0以上
Solaris9、Solaris10、Linux(RH5.0)の場合、OSの標準機能としてインストールされています。
SSHがインストールされていない環境では、OpenSSHをインストールしてください。
本ライブラリの使用にあたり、業務サーバで通信の許可が必要になる通信ポートはTCPの22番です。
本ライブラリの使用にあたり、コマンドを実行するホストへSSHを利用して接続するユーザのパスワードが必要です。
本ライブラリの使用にあたり、接続ユーザと実行ユーザが異なる場合、sudoコマンドを利用しています。Systemwalker Runbook Automationでは、対話型のコマンドが実行できないため、sudoコマンドでのパスワード入力を省略するため、業務サーバで以下の設定が必要です。
(1) SSH通信により、業務サーバにログインします。
(2) 管理者権限を持つユーザ(root)になります。
(3) sudoの設定ファイルを編集します。
# visudo |
(4) 以下のように編集します。
root ALL=(ALL) ALL user1 ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL # user1のパスワード入力を省略 user2 ALL=(ALL) PASSWD:ALL # user2はパスワード入力が必要 user3 ALL=(ALL) NOPASSWD:/sbin/ # user3のパスワード入力を省略(/sbin/以下のコマンドのみ) user4 ALL=(ALL) NOPASSWD:/sbin/shutdown # user4のパスワード入力を省略(/sbin/shutdownコマンドのみ) |
注1) 上記の設定は、Systemwalker Runbook Automationの実行以外にも影響するため、設定の際は注意してください。
注2) 業務サーバがWindows(cygwin)の場合、sudoコマンドが存在しないため、接続ユーザと実行ユーザが異なる場合はエラーとなります。そのため、業務サーバがWindows(cygwin)の場合は接続ユーザと実行ユーザに同じユーザを指定してください。
復帰値について、Systemwalker Runbook Automationでは、161~240までの値を設定しています。161~240以外の復帰値、および161~240内でも未使用の復帰値は、Systemwalker Runbook Automationが設定した値ではなく、コマンドが出力した値です。コマンド自身を調査してください。
格納場所
Windows | <インストールパス>\itpm\rbaope\bin\parts\lib\ standard\swrba_command.rb |
Linux | /opt/FJSVswpm/rbaope/bin/parts/lib/standard/swrba_command.rb |