記述形式
swrba_command_run.rb -input 入力情報ファイル |
機能説明
任意のコマンドを実行します。
運用自動化サーバ以外でコマンドを実行する場合は、SSH接続(パスワード認証)でコマンドを投入します。
オプション
-input
運用操作部品に入力情報を入力します。
入力情報ファイル
運用操作部品への入力情報を格納したXML形式ファイルの名前(絶対パス)です。
運用操作部品の動作に必要な入力情報
コマンドを実行するホスト名です。
運用自動化サーバでコマンド実行する場合、'localhost'を指定します。
ipaddressを指定する場合、hostnameを指定する必要はありません。
hostnameとipaddressの両方を指定した場合、ipaddressを優先します。
hostnameとipaddressの両方を省略した場合、引数エラーとなります。
ホスト名の文字数の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
コマンドを実行するIPアドレスです。
運用自動化サーバでコマンド実行する場合、'127.0.0.1'を指定します。
ipaddressを指定する場合、hostnameを指定する必要はありません。
hostnameとipaddressの両方を指定した場合、ipaddressを優先します。
ipaddressを省略した場合、指定したホスト名を元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したIPアドレスの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
hostnameとipaddressの両方を省略した場合、引数エラーとなります。
IPアドレスの文字数の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
実行するコマンド名と引数です。
コマンド名と引数には、絶対パスまたは相対パスが利用できます。
commandlineにパスの情報が含まれている場合、パスの接続詞を'\'から'/'に変更し、パスの情報をダブルクォーテーションで囲ってください。ただし、コマンド名で指定したコマンドの引数にパスの情報が含まれる場合、コマンドの仕様に従って指定してください。
コマンド名と引数を省略した場合、引数エラーとなります。
コマンド名と引数の文字数の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
対話型のコマンドが実行された場合、エラーとなります。
コマンドを実行するホストへSSHを利用して接続するユーザ名です。
接続ユーザ名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザ名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
接続ユーザ名の文字列の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
コマンドを実行するホストへSSHを利用して接続するユーザのパスワードです。
接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
コマンドを実行するホストでコマンドを実行するユーザ名です。
実行ユーザ名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
実行ユーザ名の文字列の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
コマンドを実行するホストでコマンドを実行するユーザのパスワードです。
実行に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザのパスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
実行に必要なパスワードの文字列の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
復帰値
復帰値 | 意味 |
161 | コマンドの実行に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。 |
178 | コマンドにより実行中のプログラムが異常終了しました。 |
187 | SSH認証に失敗しました。 |
188 | 実行中に通信が切断しました。 |
189 | サーバに接続できませんでした。 |
197 | 入力情報に誤りがありました。 |
198 | オプションの指定に誤りがありました。 |
上記以外 | コマンドの復帰値です。 |
標準出力/標準エラー出力
コマンドの実行結果を標準出力および標準エラー出力します。
利用ライブラリ
入力情報ライブラリ
コマンドライブラリ
注意事項
本運用操作部品は、SSH通信を利用して動作を実現しています。
注1) hostnameに運用自動化サーバの情報を入力した場合、SSH通信を利用せず、運用自動化サーバ内でのコマンド実行となるため、コマンドの仕様に従って指定してください。
運用操作部品を利用して各サーバに運用操作を指示する場合には、以下のソフトウェアが必要です。
注1) Windowsシステムにおいて、運用自動化サーバと連携サーバ・業務サーバ間でSSH通信を行う場合、必ず以下のソフトウェアが必要です。
SSH V2.0以上
SSHがインストールされていない環境では、OpenSSH(cygwin OpenSSH V1.7以上)をインストールしてください。
また、cygwin OpenSSHをインストールした環境では、コマンドはcygwinの環境に依存します。
注2) UNIXシステムにおいて、SSH通信する場合、OSのバージョンによって以下のソフトウェアが必要となる場合があります。
SSH V2.0以上
Solaris9、Solaris10、Linux(RH5.0)の場合、OSの標準機能としてインストールされています。
SSHがインストールされていない環境では、OpenSSHをインストールしてください。
本運用操作部品の使用にあたり、業務サーバで通信の許可が必要になる通信ポートはTCPの22番です。
本運用操作部品の使用にあたり、接続ユーザと実行ユーザが異なる場合、sudoコマンドを利用しています。Systemwalker Runbook Automationでは、対話型のコマンドが実行できないため、sudoコマンドでのパスワード入力を省略するため、業務サーバで以下の設定が必要です。
(1) SSH通信により、業務サーバにログインします。
(2) 管理者権限を持つユーザ(root)になります。
(3) sudoの設定ファイルを編集します。
# visudo |
(4) 以下のように編集します。
root ALL=(ALL) ALL user1 ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL # user1のパスワード入力を省略 user2 ALL=(ALL) PASSWD:ALL # user2はパスワード入力が必要 user3 ALL=(ALL) NOPASSWD:/sbin/ # user3のパスワード入力を省略(/sbin/以下のコマンドのみ) user4 ALL=(ALL) NOPASSWD:/sbin/shutdown # user4のパスワード入力を省略(/sbin/shutdownコマンドのみ) |
注1) 上記の設定は、Systemwalker Runbook Automationの実行以外にも影響するため、設定の際は注意してください。
注2) 業務サーバがWindows(cygwin)の場合、sudoコマンドが存在しないため、接続ユーザと実行ユーザが異なる場合はエラーとなります。そのため、業務サーバがWindows(cygwin)の場合は接続ユーザと実行ユーザに同じユーザを指定してください。
復帰値について、Systemwalker Runbook Automationでは、161~240までの値を設定しています。161~240以外の復帰値、および161~240内でも未使用の復帰値は、Systemwalker Runbook Automationが設定した値ではなく、コマンドが出力した値です。コマンド自身を調査してください。
格納場所
Windows | <インストールパス>\itpm\rbaope\bin\parts\standard\ swrba_command_run.rb |
Linux | /opt/FJSVswpm/rbaope/bin/parts/standard/swrba_command_run.rb |