機能説明
IPCOMを利用して負荷分散の対象へサーバを組み込みます。
オプション
必須オプション
IPCOMに設定されている運用管理用ネットワーク接続用のホスト名またはIPアドレスです。
ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。
ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
IPCOMが管理する負荷分散の対象へ組み込むサーバのホスト名またはIPアドレスです。
ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。
ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
詳細オプション
IPCOMに設定されている運用管理用ネットワーク接続用のIPアドレスへSSHを利用して接続するユーザ名です。
接続ユーザ名は、ユーザロールがAdministratorとなっている必要があります。
接続ユーザ名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザ名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
接続ユーザ名の文字列の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
IPCOMに設定されている運用管理用ネットワーク接続用のIPアドレスへSSHを利用して接続するユーザのパスワードです。
接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
本運用操作部品ではexecusernameの値を使用しません。
execusernameの値を入力した場合、無効となります。
管理者EXECモードへの移行コマンド(adminコマンド)のパスワードです。
管理者EXECモードへの移行に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザのパスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
管理者EXECモードへの移行に必要なパスワードの文字列の上限は、1024バイトです。それ以上の場合、引数エラーとなります。
運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。
1~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。
(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600
完了待ち合わせ時間を省略した場合、300(秒)を指定します。
上記の範囲外の値を入力した場合、300(秒)を指定します。
運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。
0~5の範囲で指定が可能です。
(例) 起動リトライを2回行う場合:2
起動リトライ回数を省略した場合、0(回)を指定します。
上記の範囲外の値を入力した場合、0(回)を指定します。
復帰値
復帰値 | 意味 |
0 | 負荷分散対象への組み込みに成功しました。 |
161 | 負荷分散対象への組み込みに失敗しました。 |
187 | SSH認証に失敗しました。 |
188 | 実行中に通信が切断しました。 |
189 | サーバに接続できませんでした。 |
197 | オプションの内容に誤りがありました。 |
201 | 運用操作部品の実行がタイムアウトしました。 |
202 | 運用操作部品が実行されませんでした。 |
203 | 運用操作部品の実行が失敗しました。運用自動化サーバの環境に問題があります。 |
標準出力/標準エラー出力
標準出力には、何も出力しません。
負荷分散対象への組み込みに成功した場合、"Success"という文字列を標準エラー出力します。
負荷分散対象への組み込みに失敗した場合、エラー内容を文字列で標準エラー出力します。
注意事項
本運用操作部品は、SSH通信を利用して動作を実現しています。
運用操作部品を利用して各サーバに運用操作を指示する場合には、以下のソフトウェアが必要です。
注1) Windowsシステムにおいて、運用自動化サーバと連携サーバ・業務サーバ間でSSH通信を行う場合、必ず以下のソフトウェアが必要です。
SSH V2.0以上
SSHがインストールされていない環境では、OpenSSH(cygwin OpenSSH V1.7以上)をインストールしてください。
注2) UNIXシステムにおいて、SSH通信する場合、OSのバージョンによって以下のソフトウェアが必要となる場合があります。
SSH V2.0以上
Solaris9、Solaris10、Linux(RH5.0)の場合、OSの標準機能としてインストールされています。
SSHがインストールされていない環境では、OpenSSHをインストールしてください。
本運用操作部品の使用にあたり、業務サーバで通信の許可が必要になる通信ポートはTCPの22番です。
本運用操作部品は、以下のIPCOMのバージョンを対象としています。
IPCOM EX1000LB :EX LBシリーズエントリーモデル
IPCOM EX1200LB :EX LBシリーズミッドレンジモデル
IPCOM EX2000LB :EX LBシリーズハイエンドモデル
IPCOM EX2200LB :EX LBシリーズハイエンドモデル
IPCOM EX2000IN :EX INシリーズハイエンドモデル
IPCOM EX2200IN :EX INシリーズハイエンドモデル
本運用操作部品では、username、password、execpasswordの入力を省略した場合、CMDBに格納された値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。そのため、CMDBに格納された値を利用する場合、必要となる情報を事前にCMDBへswpm_uaimportコマンドを利用して格納する必要があります。CMDBへ情報を格納する場合、パスワードは省略しないで下さい。swpm_uaimportコマンドの詳細については、" Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド 1.5.24 swpm_uaimport(ユーザ情報のインポートコマンド)”を参照してください。
swpm_uaimportコマンドで指定する入力ファイル(CSV形式)の例
"IPCOMに設定されている運用管理用ネットワーク接続用のIPアドレス","OS","SSHを利用して接続するユーザ名(ユーザロール:Administrator)","SSHを利用して接続するユーザのパスワード","false","true",,"コメント"
"IPCOMに設定されている運用管理用ネットワーク接続用のIPアドレス","OS","上記の接続ユーザ名と異なるユーザ名","管理者EXECモードへの移行コマンド(adminコマンド)のパスワード","true","false",,"コメント"
本運用操作部品は、IPCOMを利用しています。IPCOMの設定については、対象となるIPCOMのマニュアルを参照してください。
復帰値の確認は、BPMコンソールを用いて行います。詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 管理ガイド”の“伝票の処理状態確認”を参照してください。
202、203の復帰値が出力された場合は、運用フローが異常終了しています。運用自動化サーバ(Windows(R)の場合はイベントログ上、Solaris/Linuxの場合はシステムログ上)に出力されているメッセージを確認し、適切な対処を実施してください。メッセージの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation メッセージ集”を参照してください。