Symfoware/RDBの動作環境のうち、アプリケーションの実行時の動作環境は、システム用の動作環境ファイルで定義します。
注意
以下の機能を利用する場合は、システム用の動作環境ファイルの定義時に考慮が必要です。
SafeCLUSTERと連携したフェイルオーバ運用
上記の機能を利用する場合の詳細については、“クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
システム用の動作環境ファイルは、RDBの制御ファイルがインストールされているディレクトリ\RDB\ETC\UXPSQLENV(C:\SFWETC\RDB\ETC\UXPSQLENV)を複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイル名を、RDB構成パラメタファイルのRDBSQLENVで指定してください。
RDBシステム名を付けない運用の場合は、RDBの制御ファイルがインストールされているディレクトリ\RDB\ETC\UXPSQLENV(C:\SFWETC\RDB\ETC\UXPSQLENV)に定義します。
Symfoware/RDBはrdbstartコマンドによる起動時にシステム用の動作環境ファイルを読み込み、記述された内容に従って運用を開始します。
システム用の動作環境ファイルのパラメタをチューニングする場合は、Symfoware/RDBを停止後、システム用の動作環境ファイルを編集し、Symfoware/RDBを再起動することで、新しく記述された内容に従って運用を再開します。
ここでは、システム用の動作環境ファイルの記述形式、定義する実行パラメタの種類および意味について説明します。実行パラメタの省略時の説明は、サーバ用の動作環境ファイルおよびクライアント用の動作環境ファイルで同名の実行パラメタを指定していない場合に有効となります。これらのファイルで同名の実行パラメタを指定している場合は、サーバ用の動作環境ファイルまたはクライアント用の動作環境ファイルの指定に従います。
動作環境ファイルを記述する文法の一般形式を以下に示します。
KEYWORD=(値1,値2,・・・,値n)
詳細形式および注意事項は以下のとおりです。
実行パラメタのパラメタ名は英大文字で記述します。
1行には、実行パラメタを1つだけ記述します。
1行内に複数の実行パラメタを記述した誤った記述例
MAX_CONNECT_SYS = 256 R_LOCK = YES
実行パラメタのカッコ“()”は省略可能です。
実行パラメタの右カッコ“)”以降の記述は、コメントとみなします。
実行パラメタにコメントを記述した記述例
MAX_CONNECT_SYS = (256) 同一システム内で接続できるコネクションの数の最大値は256
行頭にセミコロン“;”のある行はコメントとみなします。
キーワード、等号“=”、カッコ“()”、コンマ“,”およびセミコロン“;”の前後には、空白またはタブを記述することができます。
空白を付加した場合の記述例
MAX_CONNECT_SYS = (256) コネクションの最大値は256 R_LOCK = (YES) 排他の単位を行
空白を付加しない場合の記述例
MAX_CONNECT_SYS=(256)コネクションの最大値は256 R_LOCK=(YES)排他の単位を行
複数指定が不可能な実行パラメタを複数記述した場合には、最後に指定された記述が有効となります。
1行は、227バイト以内で記述する必要があります。
コンマ“,”の前後で改行することができます。ただし、その場合、カッコ“()”を省略することはできません。
実行パラメタのコンマ“,”の後ろで改行した記述例
WORK_PATH = ( D:\USERS\DEFAULT\MAST1,・・・ D:\USERS\DEFAULT\MAST2, ↓ D:\USERS\DEFAULT\MAST3 ) ↓
↓ : 改行
値の並びで途中の値を省略する場合には、コンマ“,”だけを記述します。
途中の値を省略した場合の記述例
DEFAULT_TABLE_SIZE = (32,30720, , 0) ← 値3を省略した例
最後に指定した値の後のコンマ“,”は省略することができます。
最後の値を省略した場合の記述例
DEFAULT_TABLE_SIZE = (32,30720) ← 値3以降を省略した例
実行パラメタは、テキスト形式の動作環境ファイルに、汎用エディタを利用して設定してください。
動作環境ファイルに実行パラメタを設定した例を以下に示します。
実行パラメタの設定例
MAX_CONNECT_TCP = (256) MAX_CONNECT_SYS = (256) :
実行パラメタの種類と意味
システム用の動作環境ファイルには、データベースシステム全体に共通する実行環境として、実行パラメタを記述します。システム用の動作環境ファイルに記述できる実行パラメタを、以下に示します。
なお、WebAdminでセットアップした場合、“WebAdminでセットアップした場合の値の違い”の欄に“有”と記載があるパラメタは、本節で説明しているパラメタの省略値や扱いに違いがあります。
参照
WebAdminでセットアップした場合のパラメタの詳細については、“付録C セットアップ時の省略値”を参照してください。
MAX_CONNECT_SYS = (接続数)
ローカルから接続できるコネクションの数の最大値を指定します。指定できる範囲は、1~32767です。省略した場合は、256が指定されたとみなします。
たとえば、このパラメタに2を指定した場合、ローカルから接続しているコネクションが3以上になるとエラーになります。
MAX_CONNECT_TCP = (接続数)
1つのSymfoware/RDB環境に対し、リモートで接続できるコネクションの数の最大値を指定します。指定できる範囲は、0~32767です。
省略した場合は、RDB2_TCP連携で使用するポート番号の定義に応じて以下が指定されたとみなします。
ポート番号の定義有無 | 省略値 |
---|---|
RDB2_TCP連携で使用するポート番号を定義している場合 | 256 |
RDB2_TCP連携で使用するポート番号を定義していない場合 | 0 |
ポート番号の詳細については、“3.4 ポート番号の定義”を参照してください。
たとえば、以下の図のように、MAX_CONNECT_TCPに2を指定した場合、他システムから接続しているコネクションが3以上になるとエラーになります。
RDB_KEEPALIVE = ({ON | OFF})
Symfoware/RDBにリモートアクセスする場合に、KEEPALIVE機能を利用するか否かを指定します。省略した場合は、OFFが指定されたとみなします。
KEEPALIVE機能とは、トランザクションの状態に関係なく、クライアントとサーバの通信状態を調べ、クライアント側の処理異常(電源切断など)に対処する機能です。2時間を超過してもクライアント側から応答がない場合は、該当クライアントのコネクションを強制回収します。
KEEPALIVE機能を利用します。
KEEPALIVE機能を利用しません。
DEFAULT_DSI_NAME = ({STANDARD | CODE})
格納構造定義を簡略化した表あるいはインデックスを定義する場合に、Symfoware/RDBが自動的に生成する表あるいはインデックスのDSO名および表あるいはインデックスのDSI名の生成方法を選択します。省略した場合は、STANDARDが指定されたものとみなします。
指定するパラメタによって、スキーマ名、表名、インデックス名の最大長が制限されるため、注意が必要です。
スキーマ名と表名を組合わせてDSO、DSI名を生成します。スキーマ名、表名、インデックス名は最大8文字に制限されます。
システムで採番するデータベース内で一意なコードを使用してDSO、DSI名を生成します。
生成方法 | DSO、DSI名の生成方法 | 指定可能な名前の最大文字数 |
---|---|---|
STANDARD | スキーマ名と表名を組合せて生成 | スキーマ名: 8文字 |
CODE | システムで採番するデータベース内で一意な10ケタの番号を使用して生成 | Symfoware/RDBの定量制限に従う |
注) 先頭 # は表DSO/DSIのプレフィックス
DEFAULT_DSI_TYPE = {SEQUENTIAL | OBJECT}
格納構造定義を簡略化した表を定義する場合に、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSOの格納構造を選択します。本パラメタにより格納構造を選択できるのは、表の形式が以下の条件をすべて満たしている場合のみです。
表の最後に1つだけBLOB型でサイズが32キロバイト以上の列を指定している場合
BLOB型以外の列は固定長属性の場合
BLOB型の列にNOT NULL制約を指定している場合
上記以外の場合は、表のDSOはSEQUENTIAL型となります。
表のDSOとしてSEQUENTIAL格納構造のDSOを定義します。
表のDSOとしてOBJECT格納構造のDSOを定義します。
DEFAULT_INDEX_SIZE = (ベース部ページ長,インデックス部ページ長,ベース部初期量,インデックス部初期量[,拡張量,拡張契機])
格納構造定義を簡略化したインデックスを定義する場合に、インデックスのベース部とインデックス部の割り付け量、ページ長などを指定します。単位はキロバイトです。この実行パラメタを省略した場合は、以下の値が指定されたとみなします。
DEFAULT_INDEX_SIZE = (8,8,30720,10240,10240,0)
ベース部のページ長を1、2、4、8、16、32の中から指定します。
インデックス部のページ長を1、2、4、8、16、32の中から指定します。
ベース部の初期量を2~2097150の範囲で指定します。
インデックス部の初期量を2~2097150の範囲で指定します。
インデックスのベース部の拡張量を1~2097150の範囲で指定します。省略した場合は、10240が指定されたとみなします。インデックス部の拡張量は、ベース部の5分の1の値となります。
ベース部およびインデックス部の拡張を行うタイミングとして、DSIの空き容量を0~2097150の範囲で指定します。つまり、インデックスのDSIの空き容量がここで指定した値になると、インデックスのベース部およびインデックス部の拡張が行われます。省略した場合は、0が指定されたとみなします。
注意
自動容量拡張の拡張量と拡張契機は、ページ長単位に繰り上げますので、ページ長の倍数で指定してください。
ベース部の5分の1がインデックス部のページ長の倍数でない場合、インデックス部のページ長の倍数に繰り上げます。
DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE = (ページ長,初期量[,拡張量,拡張契機])
格納構造定義を簡略化した表を定義する場合に、OBJECT構造の表のデータ格納域の割り付け量、ページ長などを指定します。単位はキロバイトです。この実行パラメタを省略した場合は、以下の値が指定されたとみなします。
DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE = (32,32768,32768,0)
データ格納域のページ長を指定します。必ず32を指定します。
データ格納域の初期量を2~2097150の範囲で指定します。
データ格納域の拡張量を1~2097150の範囲で指定します。省略した場合は、32768が指定されたとみなします。
データ格納域の拡張を行うタイミングとして、表のDSIの空き容量を0~2097150の範囲で指定します。つまり、表のDSIの空き容量がここで指定した値になると、表のデータ格納域の拡張が行われます。省略した場合は、0が指定されたとみなします。
注意
自動容量拡張の拡張量と拡張契機は、ページ長単位に繰り上げますので、ページ長の倍数で指定してください。
DEFAULT_TABLE_SIZE = (ページ長,初期量[,拡張量,拡張契機])
格納構造定義を簡略化した表を定義する場合に、表のデータ格納域の割り付け量、ページ長などを指定します。単位はキロバイトです。この実行パラメタを省略した場合は、以下の値が指定されたとみなします。
DEFAULT_TABLE_SIZE = (32,30720,10240,0)
データ格納域のページ長を1、2、4、8、16、32の中から指定します。
データ格納域の初期量を2~2097150の範囲で指定します。
データ格納域の拡張量を1~2097150の範囲で指定します。省略した場合は、10240が指定されたとみなします。
データ格納域の拡張を行うタイミングとして、表のDSIの空き容量を0~2097150の範囲で指定します。つまり、表のDSIの空き容量がここで指定した値になると、表のデータ格納域の拡張が行われます。省略した場合は、0が指定されたとみなします。
注意
自動容量拡張の拡張量と拡張契機は、ページ長単位に繰り上げますので、ページ長の倍数で指定してください。
TEMPORARY_INDEX_SIZE = (ベース部初期量,インデックス部初期量[,拡張量,拡張契機])
一時表にインデックスを定義する場合に、インデックスのベース部とインデックス部の割付け量を指定します。単位はキロバイトです。この実行パラメタを省略した場合は、以下の値が指定されたとみなします。
TEMPORARY_INDEX_SIZE = (160,64,256,0)
ベース部の初期量を64~2097150の範囲で指定します。
インデックス部の初期量を64~2097150の範囲で指定します。
インデックスのベース部の拡張量を32~2097150の範囲で指定します。省略した場合は、256が指定されたとみなします。インデックス部の拡張量は、ベース部の5分の1の値となります。
ベース部およびインデックス部の拡張を行うタイミングとして、インデックスの空き容量を0~2097150の範囲で指定します。つまり、インデックスの空き容量がここで指定した値になると、インデックスのベース部およびインデックス部の拡張が行われます。省略した場合は、0が指定されたとみなします。
注意
自動容量拡張の拡張量と拡張契機は、ページ長単位に繰り上げますので、ページ長の倍数で指定してください。
ベース部の5分の1がインデックス部のページ長の倍数でない場合、インデックス部のページ長の倍数に繰り上げます。
TEMPORARY_TABLE_SIZE = (初期量[,拡張量,拡張契機])
一時表を定義する場合に、表のデータ格納域の割付け量を指定します。単位はキロバイトです。この実行パラメタを省略した場合は、以下の値が指定されたとみなします。
TEMPORARY_TABLE_SIZE = (256,512,0)
データ格納域の初期量を64~2097150の範囲で指定します。
データ格納域の拡張量を32~2097150の範囲で指定します。省略した場合は、512が指定されたとみなします。
データ格納域の拡張を行うタイミングとして、表の空き容量を0~2097150の範囲で指定します。つまり、表の空き容量がここで指定した値になると、表のデータ格納域の拡張が行われます。省略した場合は、0が指定されたとみなします。
注意
自動容量拡張の拡張量と拡張契機は、ページ長単位に繰り上げますので、ページ長の倍数で指定してください。
R_LOCK = ({YES | NO})
排他の単位を行とするかどうかを指定します。省略した場合は、YESが指定されたとみなします。ただし、クライアント用およびサーバ用の動作環境ファイルのDSO_LOCKを指定した場合は、NOが指定されたとみなします。
排他の単位を行とします。このパラメタを指定した場合、クライアント用およびサーバ用の動作環境ファイルにDSO_LOCKパラメタを指定することはできません。
排他の単位は、DSO_LOCKの指定に従います。このパラメタを指定し、かつDSO_LOCKが指定されていない場合は、Symfoware/RDBによって自動的に占有の単位が選択されます。
注意
動作環境ファイルのR_LOCKがNOの場合、動作環境ファイルのDEFAULT_ISOLATIONにREPEATABLE_READを指定、またはSET TRANSACTION文にREPEATABLE READを指定しても、独立性水準はSERIALIZABLEになります。
動作環境ファイルのR_LOCKがYESの場合、動作環境ファイルのDEFAULT_ISOLATIONまたはSET TRANSACTION文にSERIALIZABLEを指定しても、独立性水準はREPEATABLE READになります。
動作環境ファイルのR_LOCKがNOの場合、DSO定義でPRECEDENCE(1)が指定されたSEQUENTIAL構造の表にアクセスするアプリケーションの排他の単位はDSIになります。
トランザクションに関する実行パラメタ
DEFAULT_ACCESS_MODE = ({READ_ONLY | READ_WRITE})
トランザクションアクセスモードの初期値を指定します。DEFAULT_ACCESS_MODEが指定された場合、プロセスで最初に実行されるSQL文の直前でSET TRANSACTION文が実行されたことになります。省略した場合は、READ_WRITEが指定されたとみなします。
動作環境ファイルのDSO_LOCKが指定された場合、DSO_LOCKの指定に従います。
注意
rdbuptコマンド実行時は、本パラメタの指定は無効となります。
rdbuptコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
トランザクションアクセスモードの初期値をREAD ONLYとします。
トランザクションアクセスモードの初期値をREAD WRITEとします。
注意
本パラメタは、Symfoware Server クライアント機能のバージョンが9.0.0以降の場合のみ有効となります。8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能の場合は、アプリケーション単位に初期値を変更してください。
DEFAULT_ISOLATION = ({READ_UNCOMMITTED | READ_COMMITTED | REPEATABLE_READ | SERIALIZABLE})
独立性水準の初期値を指定します。DEFAULT_ISOLATIONが指定された場合、プロセスで最初に実行されるSQL文の直前でSET TRANSACTION文が実行されたことになります。省略した場合は、SERIALIZABLEが指定されたとみなします。
動作環境ファイルのDSO_LOCKが指定された場合、DSO_LOCKの指定に従います。
注意
rdbuptコマンド実行時は、本パラメタの指定は無効となります。
rdbuptコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
独立性水準の初期値をREAD UNCOMMITTEDとします。
独立性水準の初期値をREAD COMMITTEDとします。
独立性水準の初期値をREPEATABLE READとします。
独立性水準の初期値をSERIALIZABLEとします。
注意
動作環境ファイルのR_LOCKがNOの場合、DEFAULT_ISOLATIONにREPEATABLE_READを指定しても、独立性水準はSERIALIZABLEになります。
動作環境ファイルのR_LOCKがYESの場合、DEFAULT_ISOLATIONにSERIALIZABLEを指定しても、独立性水準はREPEATABLE READになります。
本パラメタは、Symfoware Server クライアント機能のバージョンが9.0.0以降の場合のみ有効となります。8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能の場合は、アプリケーション単位に初期値を変更してください。
TRANSACTION_MODE_CHECK = ({YES | NO})
システム用の動作環境ファイルのDEFAULT_ISOLATIONまたはDEFAULT_ACCESS_MODEは、8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能では有効となりません。8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能からの接続をエラーとするか否かを指定します。
省略した場合は、NOが指定されたとみなします。
8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能からの接続をエラーとします。
システム単位に初期値を設定する場合は、YESを指定することで、8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能から接続した場合の誤使用を防止することができます。
8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能からの接続をエラーとしません。
EXTERNAL_PROCESS_CORE = (絶対パス名)
外部ルーチンなどSymfoware/RDBの外部で動作するプロセスで異常が発生した場合のコアファイル出力先ディレクトリを指定します。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
省略した場合は、RDB構成パラメタファイルのRDBCOREに指定されたディレクトリに出力します。
出力ファイル名は以下のとおりです。
core_fnc_<外部プロセスのプロセスID>.<年月日>.<時分秒>
MAX_EXTPROC_CORE_NUMに指定された個数までファイルを保持します。この個数を超える場合は日時の古いファイルから削除され、最新のファイルが出力されます。
以下の実行パラメタは、アクセスプランおよび性能情報に関する実行パラメタです
INACTIVE_INDEX_SCAN
JOIN_ORDER
JOIN_RULE
SCAN_KEY_ARITHMETIC_RANGE
SCAN_KEY_CAST
SORT_HASHAREA_SIZE
SQL_ADVISOR
SS_RATE
TID_SORT
TID_UNION
USQL_LOCK
参照
上記の実行パラメタの詳細については、“SQLTOOLユーザーズガイド”を参照してください。
CONSOLE_MSG = ({YES | NO})
クライアントおよびサーバで、qdg12148eの重症エラー(SQLSTATE値が70000以上、または“407”で始まるメッセージ)を検出した場合、イベントログへ出力するか否かを指定します。省略した場合は、YESが指定されたとみなします。出力形式は以下のとおりです。
qdg12148e: SQL文の実行で重症エラーを検出しました s* (1) (2)
(1) 固定文字列です。
(2) 埋込みとしてSQL文の詳細メッセージが設定されます。
エラーメッセージをイベントログに出力します。
エラーメッセージをイベントログに出力しません。
MAX_PARALLEL = (多重度)
SQL文でデータベースを並列に検索する場合の多重度を2~100の範囲で指定します。省略した場合は、n多重(n:サーバマシンが実装するCPU数×2)で並列検索を行います。SQL文でデータベースを並列に検索できるのは、単一行SELECT文またはカーソル宣言で並列指定を指定した場合です。表のDSIの数が、指定した多重度よりも少ない場合は、DSIの数を多重度として並列検索を行います。
なお、この実行パラメタは、クライアント用の動作環境ファイルまたはサーバ用の動作環境ファイルにPARALLEL_SCAN=YESを指定した場合、またはSQL文のカーソル宣言に並列指定“PARALLEL”を指定した場合に有効となります。
ARC_FULL = ({RETURN|WAIT})
アーカイブログファイルが満杯状態になったとき、エラー復帰するか否かを指定します。省略した場合は、RETURNが指定されたとみなします。
エラーとしてアプリケーションに復帰します。
空きのアーカイブログファイルが作成されるまで待ちます。
注意
“WAIT”を指定した場合、空きのアーカイブログファイルが作成されるまでアプリケーションは無応答状態となってしまいますので注意してください。
自動容量拡張が動作する場合、システムロググループおよびユーザロググループのアーカイブログファイルに情報を収集します。このため、自動容量拡張時にアーカイブログ満杯の振る舞いは本パラメタで指定した動作となります。
なお、Symfoware/RDBでは自動容量拡張を使用する運用では“RETURN”指定を推奨します。
“RETURN”を指定した場合はアプリケーションがアーカイブログファイル満杯時にエラーとしないチューニングを行っていても、SQL実行で自動容量拡張が動作してアーカイブログファイルが満杯になるとSQLエラーとなります。SQLエラーとならないようにするためには以下を実施してください。
・自動容量拡張の拡張契機に余裕をもった値を指定する
・アプリケーションの実行中にアーカイブログファイルの空き容量を定期的に監視して、十分な容量を常に確保する
自動容量拡張の詳細については、“RDB運用ガイド”を参照してください。
NAME_SIZE_CHECK = ({YES|NO})
19文字以上の資源名の定義をチェックアウトするか否かを指定します。省略した場合は、NOが指定されたとみなします。
19文字以上の資源名を定義できないようにチェックします。
19文字以上の資源名の定義をチェックしません。
注意
Symfoware/RDBと組み合わせて使用する製品によっては、18文字を超える識別子を扱えないものがあります。これらの製品と組み合わせて使用する場合は、本オプションで“YES”を指定してください。
Symfoware/RDBと組み合わせて使用する製品については、各製品の仕様を確認してください。
READ_ERROR_INHIBIT = ({YES|NO})
データベースの読込みでI/Oエラーが発生した場合に、読込み対象データをアクセス禁止にするか否かを指定します。
省略した場合は、NOが指定されたとみなします。
なお、ここではデータベースとは以下の資源のことをいいます。
データベーススペース
RDBディクショナリ
監査ログデータベース
読込み対象データをアクセス禁止にします。
読込み対象データをアクセス禁止にしません。
参照業務が主体のシステム(目安として、全業務の5割以上が更新のないデータ検索のみの業務)の場合にNOを指定します。参照業務を実行中にディスク障害以外の原因(メモリ不足など)でデータベースI/Oエラーが発生した場合、メディアリカバリが不要になります。
注意
以下のデータベースI/Oエラーについては、本パラメタの指定に関係なく読込み対象データをアクセス禁止にします。
書込みエラーおよび読込みでのページ破壊エラー
ロールバックまたはダウンリカバリで発生する読込みエラー
メディアリカバリ系コマンド(rdbrcv、rdbmrrcv、rdbrcvdic、rdbrcvadt)で発生する読込みエラー
rdbresidentコマンドで発生する読込みエラー
データベースI/Oエラーに関するSQLSTATEは、本パラメタの指定に関係なく以下が返却されます。
データベースI/Oエラー: 74000、74720または74600
アクセス禁止状態のデータベースへのアクセス: 71410
データベースI/Oエラーに関するシステムメッセージは、本パラメタの指定に関係なくqdg13806iが通知されます。
rdbinfコマンドでアクセス禁止情報を表示することができます。ただし、本パラメタにNOを指定している場合は、読込み対象データをアクセス禁止にしないため、読込みエラーの発生をrdbinfコマンドで認識することはできません。
データベースI/Oエラーからのリカバリ手順については、本パラメタにYESを指定している場合は、“RDB運用ガイド”の“システムファイルおよびデータベース異常のリカバリ”を、NOを指定している場合は、“RDB運用ガイド”の“データベース読込み失敗からのリカバリ”を参照してください。
ROLLBACK_MEM_ERROR = ({DOWN|INHIBIT})
ロールバックがメモリ不足によって失敗した場合に、システムを強制停止させるか、ロールバック対象データをアクセス禁止にするかを指定します。省略した場合は、INHIBITが指定されたとみなします。
システムを強制停止させます。
ロールバック対象となっていたデータをアクセス禁止にします。
注意
ロールバックがメモリ不足によって失敗し、本パラメタで“DOWN”を選択していたことでシステムが強制停止しても、コアファイルは出力されません。
システム用の動作環境ファイルの記述例を、以下に示します。
COMMUNICATION_BUFFER=32 MAX_CONNECT_SYS=256 MAX_CONNECT_TCP=256 SORT_MEM_SIZE=2112 WORK_MEM_SIZE=128 WORK_PATH=X:\... DEFAULT_INDEX_SIZE=8,8,30720,10240,10240,0 DEFAULT_TABLE_SIZE=32,30720,10240,0 TEMPORARY_INDEX_SIZE=160,64,256,0 TEMPORARY_TABLE_SIZE=256,512,0 R_LOCK=YES USQL_LOCK=EX ARC_FULL=RETURN READ_ERROR_INHIBIT=NO ROLLBACK_MEM_ERROR=DOWN
備考. “X:\...”には任意のディレクトリを指定してください。