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Symfoware Server V10.0.1 RDB運用ガイド

3.3 権限のチェックの対象

権限チェックの対象資源の種類には、データベーススペース、スキーマ、表およびルーチンがあります。また、Symfoware/RDB運用の利用形態には、いくつかの方法があります。その方法別に権限のチェック対象者が異なります。

利用形態と権限のチェック対象者を以下に示します。

利用形態

権限のチェック対象者

RDBコマンド

コマンド実行者

アプリケーション

CONNECT文でデータベースに接続したユーザ
SET SESSION AUTHORIZATION文で再定義されたユーザ

ルーチン内SQL文

ルーチンの定義者

データベースアクセスに対する機密保護機能は、データベースにアクセスする権限を認可識別子を利用してチェックします。認可識別子は、データベースにアクセスする権限を持つ利用者です。現行セションのログオン名が認可識別子となります。

データベースアクセスに対する機密保護機能が、権限チェックを行う場合の例を以下に示します。

  1. CONNECT文実行時、認可識別子により認証を行う。

  2. ログオン名(UCHINO)が認可識別子とみなされる。

  3. 表“STOCKS.在庫表”のデータを検索時、Symfoware/RDBにより認可識別子のチェックを行う。

  4. UCHINOにSELECT権が付与されていれば、データベースの参照が行える。

  5. SET SESSION AUTHORIZATION文実行時、認可識別子により認証を行う。

  6. 認可識別子が、ログオン名(SATOU)に変更される。

  7. 表“STOCKS.在庫表”のデータを検索時、Symfoware/RDBにより認可識別子のチェックを行う。

  8. SATOUにSELECT権が付与されていれば、データベースの参照が行える。

参照

CONNECT文およびSET SESSION AUTHORIZATION文の詳細については、“SQLリファレンス”を参照してください。