名前
rdbconvdir -- RDBディレクトリファイルを本バージョンレベル用に変換
形式
rdbconvdir -o 旧バージョンのRDBディレクトリファイルの絶対パス名または、ローデバイス名 -v 旧バージョンレベル [ -g ロググループ名 ] [ -w ワーク作成先ディレクトリ名]
機能説明
旧バージョンから本バージョンレベルに移行する場合、rdbconvdirコマンドを実行して、旧バージョンのRDBディレクトリファイルを本バージョンレベル用のRDBディレクトリファイルに変換します。
オプション
旧バージョンのRDBディレクトリファイルの絶対パス名または、ローデバイス名を指定します。
旧バージョンレベルとして以下を指定します。
以下に示す、Symfoware Serverの32ビット対応製品
Symfoware Server Enterprise Edition V10.0.0
Symfoware Server Enterprise Edition 9.1.x
Symfoware Server Enterprise Edition 8.0.0
Symfoware Server Enterprise Edition V7.0L10
Symfoware Server Enterprise Edition V6.0L10
SymfoWARE Server Enterprise Edition V5.0xx
SymfoWARE Server Enterprise Edition V4.0L10
SymfoWARE Server Enterprise Edition V2.0L10
SymfoWARE Server Enterprise Edition V1.2xx
SymfoWARE Server Enterprise Edition V1.1xx
Symfoware Server Standard Edition V10.0.0
Symfoware Server Standard Edition 9.1.0
Symfoware Server Standard Edition 8.0.0
Symfoware Server Standard Edition V7.0L10
Symfoware Server Standard Edition V6.0L10
SymfoWARE Server Standard Edition V5.0xx
SymfoWARE Server Standard Edition V4.0L10
SymfoWARE Server Standard Edition V2.0L10
Symfoware Server Standard Edition V6.0L10
Symfoware Server Base Edition 8.0.0
Symfoware Server for Windows V7.0L10
Symfoware Server for Windows V6.0L10
SymfoWARE Server for Windows NT V5.0xx
SymfoWARE Server for Windows NT V4.0L10
SymfoWARE Server for Windows NT V2.0L10
SymfoWARE Server for Windows NT V1.2xx
SymfoWARE Server for Windows NT V1.1xx
ロググループ名を指定します。
省略した場合は、“system”が指定されたとみなします。
RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合に、作業用として使用するディレクトリの絶対パス名を指定します。
RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合は、本オプションは必須です。
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに配置している場合は、指定不要です。また、指定した場合は無視されます。
注意
変換後のRDBディレクトリファイルが作成される場所と形式は、RDB構成パラメタファイルで指定します。
RDB構成パラメタファイルで指定するRDBディレクトリファイルは、旧バージョンのRDBディレクトリファイルとは別の絶対パスに作成してください。
変換後のRDBディレクトリファイルの初期量、および拡張量は、旧バージョンのRDBディレクトリファイル内に記録されている値を使用します。
wオプションに指定するディレクトリには、旧バージョンのRDBディレクトリファイルのサイズ以上の領域を用意してください。
Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合は、以下のいずれかの方法でコマンドを実行してください。
OSで用意されている管理者(OSのデフォルトはAdministrator)で、“コマンド プロンプト”から実行する。
OSで用意されている管理者以外の“Administrators”グループに属するユーザで、“管理者: コマンドプロンプト”から実行する。
“管理者: コマンドプロンプト”は、[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるメニューから[管理者として実行]を選択し、起動してください。
本バージョンレベル用のRDBディレクトリファイルへの変換手順
RDBディレクトリファイルの変換は以下の手順で行います。
ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの変換(スケーラブルディレクトリ運用の場合のみ)
各手順の詳細を以下に説明します。
本バージョンレベルでは、以前の製品よりRDBディレクトリファイルのサイズが増加します。このため、“セットアップガイド”のRDBディレクトリファイルの見積り式に従って見積りを行い、十分なサイズの領域を確保してください。
RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)
RDBディレクトリファイルの配置先(以降、移行先)を旧バージョンで使用していた配置先(以降、移行元)と同じにすると、移行失敗時に、旧バージョンに戻した後にrdbrcvdicコマンドによるRDBディレクトリファイルのリカバリが必要になります。このため、移行先として、移行元と異なるパス名に作成することを推奨します。
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合
移行元と異なるディレクトリを用意してください。
スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、ユーザロググループ用の移行先ディレクトリも用意してください。
RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合
移行元と異なるローデバイスを用意してください。
スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、ユーザロググループ用の移行先ローデバイスも用意してください。
RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合
何らかの理由で、移行元と異なる移行先を用意できない場合は、以下の手順で、移行元のRDBディレクトリファイルをバックアップしておいてください。スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルについても、同様にバックアップしてください。
RDBディレクトリファイルの変換時にバックアップしたファイルを入力に使用します。
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合
> copy D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE2 G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE2_BAK (1) (2) > copy D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE1 G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE1_BAK (3) (4) > copy F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE G:\BACKUP\DIR\DIR_GROUP1_BAK (注) (5) (6) :
注) ユーザロググループの数だけ実施します。
(1) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名
(2) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
(3) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名
(4) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
(5) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名
(6) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合
> rdbcpraw -i \\.\SHD_RAW_DIR -o E:\BACKUP\DIR\DIR_RAW_BAK (1) (2) > rdbcpraw -i \\.\SHD_RAW_GROUP1_DIR -o E:\BACKUP\DIR\DIR_RAW_GROUP1_BAK (注) (3) (4) :
注) ユーザロググループの数だけ実施します。
(1) 旧バージョンのRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名
(2) 旧バージョンのRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
(3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名
(4) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
本バージョンレベルで使用するRDB構成パラメタファイルに、RDBディレクトリファイルの配置先パラメタを指定します。
RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合
RDBDIRSPACE1 : RDBディレクトリファイルの変換の準備で用意した配置先ディレクトリパス名 RDBDIRSPACE2 : RDBディレクトリファイルの変換の準備で用意した配置先ディレクトリパス名
RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合
RDBDIRSPACE : RDBディレクトリファイルの変換の準備で用意した配置先ローデバイス名
RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合
RDB構成パラメタファイルの変更は不要です。
rdbconvdirコマンドを使用して、旧バージョンで使用していた、RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル、およびユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルを本バージョンレベル用に変換します。
注意
コマンドがエラーで終了した場合は、移行先のRDBディレクトリファイルは壊れている可能性があります。原因を取り除き、再度実行してください。
RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合
以下の手順で変換を行ってください。
1. 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの変換
> rdbconvdir -o D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE2 -v DIR_V20 (1)
(1) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名
2. 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの変換
> rdbconvdir -o D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE1 -v DIR_V20 (1)
(1) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名
RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合
> rdbconvdir -o \\.\SHD_RAW_DIR -v DIR_V20 -w G:\TEMP
(1)
(1) 旧バージョンの配置先ローデバイス
RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合
以下の手順で変換を行ってください。
1. 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの変換
> rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE2_BAK -v DIR_V20
(1)
(1) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
2. 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの変換
> rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE1_BAK -v DIR_V20
(1)
(1) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合
> rdbconvdir -o E:\BACKUP\DIR\DIR_RAW_BAK -v DIR_V20 -w G:\TEMP
(1)
(1) 旧バージョンの配置先ローデバイスのバックアップ先絶対パス名
旧バージョンでスケーラブルディレクトリ運用を行っていた場合、rdbconvdirコマンドを使用してユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを変換します。すべてのユーザロググループについて以下の処理を実施してください。
RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合
> rdbscldir -A -g GROUP1 F:\SFWD\V7\GROUP1\DIR\DIR_FILE
(1) (2) > rdbconvdir -o F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE -v DIR_V20 -g GROUP1 (3) (1)
(1) 変換対象のユーザロググループ名
(2) 本バージョンレベルのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの絶対パス名
(3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの絶対パス名
RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合
> rdbscldir -A -g GROUP1 \\.\SHD_RAW_V7_GROUP1_DIR
(1) (2) > rdbconvdir -o \\.\SHD_RAW_GROUP1_DIR -v DIR_V20 -g GROUP1 -w G:\TEMP (3) (1)
(1) 変換対象のユーザロググループ名
(2) 本バージョンレベルのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのローデバイス名
(3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのローデバイス名
RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合
RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合
DELコマンドを利用して、旧バージョンのRDBディレクトリファイルの削除を行ってください。
> DEL F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE
(1) > rdbscldir -A -g GROUP1 F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE
(2) (1) > rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_GROUP1_BAK -v DIR_V20 -g GROUP1
(3) (2)
(1) ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの絶対パス名
(2) 変換対象のユーザロググループ名
(3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名
RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合
> rdbscldir -A -g GROUP1 \\.\SHD_RAW_GROUP1_DIR
(1) (2) > rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_GROUP1_BAK -v DIR_V20 -g GROUP1 -w G:\TEMP (3) (1)
(1) 変換対象のユーザロググループ名
(2) 本バージョンレベルのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのローデバイス名
(3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名