オペレーションミスなどでボリュームを破壊することを防ぐため、業務ボリュームにボリューム保護の設定をすることができます。
コピーボリューム保護機能は、ETERNUS ディスクアレイで制御を実施するため、ボリューム保護の設定をした論理ボリュームを、すべてのアドバンスト・コピー機能から保護します。
本機能は、Windows版/Solaris版/Linux 5 (for x86,for Intel64)版で利用できます。
ボリューム保護の設定、および設定解除は、以下のコマンドで実施します。
A.4.1 acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド) 【Linux 5 for Itanium版を除く】
A.4.2 acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド) 【Linux 5 for Itanium版を除く】
また、コピーボリューム保護の状態は、以下のコマンドで確認できます。
注意
コピーボリューム保護機能を使用するためには、コピーボリューム保護機能に対応したETERNUS ディスクアレイが必要です。
以下の論理ボリュームには、コピーボリューム保護機能を設定することはできません。
リモートETERNUS ディスクアレイ内の論理ボリューム
RECセッションが存在するコピー先の論理ボリューム
本機能はアドバンスト・コピーの誤操作を防止するものです。ファイル書き込みなどのディスクアクセスを防止するものではありません。
コピーボリュームは論理ボリューム単位で保護できます。パーティションやスライス単位での保護はできません。
保護可能な論理ボリュームのタイプは、Open(シン・プロビジョニングボリューム含む)のみです。
保護された論理ボリュームに対するアドバンスト・コピーの動作は以下のとおりです。
ボリューム保護された論理ボリュームAをコピー元(バックアップ元)にすることはできます。
ボリューム保護された論理ボリュームBをコピー先(バックアップ先)にすることはできません。
アドバンスト・コピーの実施時に、コピー先の論理ボリュームが保護状態の場合は、エラーを出力します。
> acopc start -g group01 DX440/0x1:DX440/0x6 ccm5007 The target logical volume is write protected. target logical volume=DX440/0x6 Succeeded : 0 Failed : 1 |
ボリューム保護状態により、エラーを出力するコマンドは、以下のとおりです。
AdvancedCopy Manager CCMでコピー運用を行わない論理ボリュームに対しても、誤操作を防止するため、ボリューム保護の設定をすることができます。
また、ボリューム保護の設定がされた論理ボリュームを、コピー先としてコピーグループに追加することもできます。
なお、コピーグループにコピーペアを追加する場合は、エラーになりません。