システムボリュームをバックアップ/リストアする際には、対象のシステム(サーバ)を停止した状態で行う必要があります。このため、バックアップ対象のサーバとは別に、バックアップ操作を行う別のサーバが必要になります。
したがって、最低2台以上のサーバ構成とする必要があります。
以下に、システムボリュームのバックアップ/リストアを行う場合の構成例を記載します。
バックアップボリュームを使用したバックアップ/リストア
バックアップボリュームの手配が必要です。
図C.2 バックアップボリュームにバックアップする場合の構成例
ポイント
バックアップ対象のサーバとバックアップ操作を行うサーバのOSが異なる場合、バックアップボリュームのサイズをシステムボリュームと同じにできないことがあります。その場合、バックアップボリュームのサイズはシステムボリュームのサイズより大きくしてください。バックアップボリュームでは、システムボリュームのコピー先としてスライスの領域を確保します。
バックアップボリュームとテープを使用したバックアップ/リストア
バックアップボリュームとETERNUS テープライブラリの手配が必要です。
バックアップデータをテープで管理するため、バックアップ操作を行うサーバにETERNUS テープライブラリを操作するソフトウェア(TSM)を導入し、テープサーバとしても使用します。
図C.3 バックアップボリュームを使用してテープにバックアップする場合の構成例
ポイント
バックアップ対象のサーバとバックアップ操作を行うサーバのOSが異なる場合、バックアップボリュームのサイズをシステムボリュームと同じにできないことがあります。その場合、バックアップボリュームのサイズはシステムボリュームのサイズより大きくしてください。バックアップボリュームでは、システムボリュームのコピー先としてスライスの領域を確保します。テープへのバックアップは、スライスにコピーされたシステムボリュームのデータをバックアップします。
注意
上記の構成例では、バックアップ/リストア操作を行うサーバをテープサーバとしても使用していますが、テープサーバとしてサポートされているOSは、Solarisとなります。
このため、バックアップ/リストア操作を行うサーバのOSがSolarisでない場合は、別にテープサーバが必要になります。
テープを直接使用してバックアップ/リストアする場合
ETERNUS テープライブラリの手配が必要です。
バックアップデータをテープで管理するため、バックアップ操作を行うサーバにETERNUS テープライブラリを操作するソフトウェア(TSM)を導入し、テープサーバとしても使用します。
図C.4 テープに直接バックアップする場合の構成例
注意
システムボリュームをテープへ直接バックアップ/リストアする場合は、LU(ディスク)単位にバックアップ/リストアする必要があります。
注意
上記の構成例では、バックアップ/リストア操作を行うサーバをテープサーバとしても使用していますが、テープサーバとしてサポートされているOSは、Solarisとなります。
このため、バックアップ/リストア操作を行うサーバのOSがSolarisでない場合は、別にテープサーバが必要になります。