ストレージ・プールのテープ・ボリュームに対して暗号化を有効(または無効)にする変更を行った場合、実際に暗号化が有効(または無効)になるのは空のテープ・ボリュームのみです。そのため、バックアップ運用開始後に暗号化を使用したテープバックアップ運用に切り替える場合は、暗号化に切り替える以前の非暗号化のデータは暗号化されないまま履歴が残っています。暗号化運用に切り替える以前にAdvancedCopy Managerが管理していた非暗号化のデータを一括してG4暗号化のデータに変換する方法は提供されていません。
テープドライブ暗号化機能を運用後に有効にした場合においても、非暗号化のテープが追加書き込み可能になっている場合は、暗号化されないままバックアップが実行されます。暗号化していないテープにこれ以上データを暗号化せずに書き込みたくない場合(新規の空のテープ・ボリュームのみに暗号化してデータを書き込みたい場合)は、テープのアクセスモードを「読込み専用(ReadOnly)」モードに設定してください。同様に、テープドライブ暗号化機能を無効にした場合においても、暗号化済みのテープが追加書き込み可能になっている場合は、暗号化済みのバックアップデータの履歴が保持されるため、暗号化済みのテープのアクセスモードを「読込み専用(ReadOnly)」モードに設定してください。