名前
tbodrrestore - テープを利用した災対用リストア
形式
業務ボリュームをリストアする場合
# /opt/FJSVswstm/bin/tbodrrestore -h Storage-Server [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] -d Restore-Storage-Server -r Restore-Device-name Device-Name Tape-DB-Dir Access-Path Data-Record-Dir
SymfoWAREデータベースをリストアする場合
# /opt/FJSVswstm/bin/tbodrrestore -h Storage-Server [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] -R Restore-RecCtrlFile-Directory -d Restore-Storage-Server -r Restore-Device-name Device-Name Tape-DB-Dir Access-Path Data-Record-Dir
機能説明
テープにバックアップされたデータをディスク上にリストアします。
リストア先として指定するデバイスは、元の業務ボリューム以上のボリュームサイズで無ければなりません。
本コマンドは災害対策におけるユーザーデータ復旧時にのみ実行するコマンドです。
オプション
-gオプション、-vオプション、-tオプションのいずれも指定されなかったときは、世代管理しているバックアップ履歴の中から最新の情報をリストアします。
Storageサーバ名を指定します。
14.5.1 tbodrhistdisp(テープバックアップ履歴一括表示コマンド)に表示された復旧予定デバイスの「Server」欄に表示されたサーバ名を指定します。
リストアするデータの相対世代番号を指定します。
世代管理しているデータのリストアのみ指定できます。
相対世代番号については、14.5.1 tbodrhistdisp(テープバックアップ履歴一括表示コマンド)で確認してください。
-v、-tオプションと同時に指定できません。
リストアするデータの絶対世代番号を指定します。
世代管理しているデータのリストアのみ指定できます。
絶対世代番号については、14.5.1 tbodrhistdisp(テープバックアップ履歴一括表示コマンド)で確認してください。
-g、-tオプションと同時に指定できません。
リストアするデータの日数管理開始日時を指定します。
日数管理しているデータのリストアのみ指定できます。
日数管理開始日時については、tbodrhistdisp(14.5.1 tbodrhistdisp(テープバックアップ履歴一括表示コマンド)で確認してください。
バックアップ日時は"YYYY/MM/DD hh:mm:ss"の形式で指定します。
"YYYY/MM/DD hh:mm:ss"は次のような形式となります。
YYYY:年(4桁)
MM:月(2桁)
DD:日(2桁)
hh:時(2桁)
mm:分(2桁)
ss:秒(2桁)
-g、-v オプションと同時に指定できません。
リカバリ制御ファイルのリストア先ディレクトリ名を指定します。
Symfowareの場合は、必須です。
Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。
本オプションに指定するディレクトリは、テープサーバ上に存在している必要があります。
リストア先のStorageサーバ名を指定します。
リストア先のデバイス名を指定します。
指定されたデバイス名は、「Data-Record-Dir」オペランドで指定した復旧先デバイス情報ファイル内に構成情報が存在していなければなりません。
本パラメーターで指定されたデバイスの構成情報が上記ファイルに存在しない場合は、リストア処理がエラー終了します。
オペランド
リストア対象のデバイス名を指定します。
14.5.1 tbodrhistdisp(テープバックアップ履歴一括表示コマンド)に表示された復旧予定デバイスの「Device」欄に表示されたデバイス名を指定します。
StorageサーバがSolaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、業務ボリュームのブロックデバイス名を指定します。
本パラメーターは、複数のデバイス名は指定できません。
StorageサーバがWindowsの場合、業務ボリュームに対応するAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。
「13.8.2 ACM管理情報の復元」でリストアしたACM管理情報が存在するディレクトリパスを指定します。
[例]
災対サイトのローカルディスクに復元したACM管理情報格納ディレクトリが/var/tmp/ACMBkupDirで運用サイトのテープサーバ名が”Tapesvr”の場合、本オペランドで指定する値は、「/var/tmp/ACMBkupDir/Tapesvr/TapeData/FJSVswstm/data/Tapesvr」です。
Storageサーバで用意した復旧先デバイスと同一のETERNUS ディスクアレイのアクセスパスを指定します。
本アクセスパスは、「13.7.1.2 テープマネージャーのカスタマイズ」の2.で作成したアクセスパス名を指定します。
なお、動作中の他の本コマンド処理に指定されたアクセスパスを指定しないで下さい。
リストア対象デバイスを使用していたStorageサーバ名を指定します。
「13.8.3.2.3 復旧先デバイス定義手順」の3.で作成した本復旧予定デバイスに対応した復旧先デバイスの構成情報が格納されたファイルのディレクトリ名を指定します。
なお、本ファイル内に復旧先デバイスの構成情報が複数存在する場合は、本ファイルの上段に記述された情報が採用されます。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
ユーザーデータ復旧要求例を示します。
# /opt/FJSVswstm/bin/tbodrrestore -h gyoumu01 -d Stgsvr01 -r /dev/dsk/c2t10d1s1 /dev/dsk/c1t0d0s1 /var/tmp/ACMBkupDir/Tapesvr/TapeData/FJSVswstm/data/Tapesvr /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2053s2 /var/tmp/tsm_data #
[指定内容]
Storageサーバ名
「gyoumu01」
リストア先のStorageサーバ名
「Stgsvr01」
バックアップ種
世代管理バックアップ
相対世代番号 : 1
リストア先デバイス
「/dev/dsk/c2t10d1s1」
リストア対象デバイス
「/dev/dsk/c1t0d0s1」
ACM管理情報格納先ディレクトリパス
「/var/tmp/ACMBkupDir/Tapesvr/TapeData/FJSVswstm/data/Tapesvr」
アクセスパス
「/dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2053s2」
復旧先デバイスの構成情報が格納されたファイルのディレクトリパス
「/var/tmp/tsm_data」
注意事項
日数管理のテープパックアップが有効期限切れとなっているデータはリストアできません。