Storageサーバで、バックアップを行う前に、以下のデバイス運用種別を設定します。
バックアップを行いたいボリュームを業務ボリュームとして定義します。
バックアップボリュームを用意します。業務ボリュームと同じサイズのパーティションを運用に応じて以下の本数を用意し、バックアップボリュームとして定義します。
バックアップ運用 | 必要なバックアップボリュームの本数 |
---|---|
スナップショット型高速バックアップ | (ディスク保存世代数)本 |
同期型高速バックアップ | (ディスク保存世代数+1)本 |
この作業は、14.2.1.3 acmdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)で実施します。
以下は、デバイス(/dev/dsk/c1t1d0s6)を業務ボリューム、デバイス(/dev/dsk/c1t2d1s6)をバックアップボリュームとして登録する場合のコマンド実行例です。
[Solarisの場合]
# /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -t /dev/dsk/c1t1d0s6 acmdevinfoset completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -b /dev/dsk/c1t2d1s6 acmdevinfoset completed # |
注意
デバイスの運用種別設定における注意事項は、Storageサーバの各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「デバイスの運用種別設定」を参照してください。
ポイント
登録した業務ボリューム・バックアップボリュームの情報は、「14.2.1.4 acmdevdisp(デバイス使用状況表示コマンド)」で参照できます。
ポイント
同期型高速バックアップでバックアップボリュームが保存世代数しか用意できない場合、バックアップ履歴削除と組み合わせることによって、バックアップ運用を行うことができます。この場合、次のような運用となります。
バックアップ同期処理開始
等価性維持状態の確認
バックアップ実行(ディスクおよびテープの両方へ)
ディスクのバックアップ履歴情報削除
手順1に戻る
履歴情報の削除後、次のバックアップが完了するまでの間にリストアを行う場合は、ディスクの履歴はないため、テープの履歴からのリストアとなります。