テープの投入について説明します。テープの投入は、TSMのコマンドで行います。なお、コマンドの詳細については、TSMのマニュアル『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』を参照してください。
TSMでは、テープをライブラリ装置に入れる(投入する)ことを「チェックイン(CHECKIN)」と呼びます。反対に、ライブラリ装置から取り出す(排出する)ことを、「チェックアウト(CHECKOUT)」と呼びます。
チェックインしたテープは、そのままでは使用できず、必ずボリュームの定義(「define volume」コマンド)でTSMのストレージ・プールに登録する必要があります。ただし、スクラッチ・ボリュームとして使用するテープは登録する必要がありません。また、新規テープチェックインする場合は、テープの初期化(ラベル付け)が必要です。
「label libvolume」コマンドで、テープの初期化(ラベル付け)とチェックインを同時に行います。新規テープを使用する場合は、テープのラベル付けは必須です。
なお、テープのラベル付けを行うと、元々あったテープ内のデータは使用できなくなります。
1本ずつラベル付けしチェックインを行う場合
特定のテープをチェックインしたい場合の手順について説明します。
コマンド起動前に1本テープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。
次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。
tsm> label libvolume <ライブラリ名> <ボリューム名> checkin=<scratchまたはprivate> overwrite=yes |
TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。
TSMのactlogを参照します。
tsm> query actlog begindate=hh:mm |
注)hh:mmには、label libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。
該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。
ANR8306I 002: Insert・・・ |
リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。
tsm> reply 002 |
ライブラリ内のテープを一括してチェックインを行う場合
ライブラリ装置の投入口に複数テープを投入できる場合は、「search=bulk」オプションを使用することにより、投入口にあるテープを全てラベル付け+チェックインすることができます。
以下に、手順を説明します。
コマンド起動前にテープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。
次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。
tsm> label libvolume <ライブラリ名> search=bulk labelsource=<barcodeまたはprompt> checkin=<scratchまたはprivate> overwrite=yes |
TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。
TSMのactlogを参照します。
tsm> query actlog begindate=hh:mm |
注)hh:mmには、label libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。
該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。
ANR8306I 002: Insert・・・ |
リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。
tsm> reply 002 |
初期化(ラベル付け)済みのテープをチェックインする方法について説明します。「checkin libvolume」コマンドを使用します。
1本ずつラベル付けしチェックインを行う場合
特定のテープをチェックインしたい場合の手順について説明します。
コマンド起動前に1本テープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。
次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。
tsm> checkin libvolume <ライブラリ名> <ボリューム名> status=<scratchまたはprivate> |
TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。
TSMのactlogを参照します。
tsm> query actlog begindate=hh:mm |
注)hh:mmには、checkin libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。
該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。
ANR8306I 002: Insert・・・ |
リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。
tsm> reply 002 |
ライブラリ内のテープを一括してチェックインを行う場合
ライブラリ装置の投入口に複数テープを投入できる場合は、「search=bulk」オプションを使用することにより、投入口にあるテープを全てチェックインすることができます。
以下に、手順を説明します。
コマンド起動前にテープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。
次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。
tsm> checkin libvolume <ライブラリ名> status=<scratchまたはprivate> checklabel=<yes または barcode > search=bulk |
TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。
TSMのactlogを参照します。
tsm> query actlog begindate=hh:mm |
注)hh:mmには、checkin libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。
該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。
ANR8306I 002: Insert・・・ |
リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。
tsm> reply 002 |