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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.2 運用手引書テープバックアップ連携編

4.2.2 テープのチェックイン

テープの投入について説明します。テープの投入は、TSMのコマンドで行います。なお、コマンドの詳細については、TSMのマニュアル『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』を参照してください。

TSMでは、テープをライブラリ装置に入れる(投入する)ことを「チェックイン(CHECKIN)」と呼びます。反対に、ライブラリ装置から取り出す(排出する)ことを、「チェックアウト(CHECKOUT)」と呼びます。

チェックインしたテープは、そのままでは使用できず、必ずボリュームの定義(「define volume」コマンド)でTSMのストレージ・プールに登録する必要があります。ただし、スクラッチ・ボリュームとして使用するテープは登録する必要がありません。また、新規テープチェックインする場合は、テープの初期化(ラベル付け)が必要です。

4.2.2.1 新規テープをチェックインする場合

「label libvolume」コマンドで、テープの初期化(ラベル付け)とチェックインを同時に行います。新規テープを使用する場合は、テープのラベル付けは必須です。
なお、テープのラベル付けを行うと、元々あったテープ内のデータは使用できなくなります。

1本ずつラベル付けしチェックインを行う場合

特定のテープをチェックインしたい場合の手順について説明します。

  1. コマンド起動前に1本テープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。

  2. 次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。

    tsm> label libvolume <ライブラリ名> <ボリューム名> checkin=<scratchまたはprivate>  overwrite=yes
  3. TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。

    1. TSMのactlogを参照します。

      tsm> query actlog begindate=hh:mm

      注)hh:mmには、label libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。

    2. 該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。

      ANR8306I 002: Insert・・・
    3. リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。

      tsm> reply 002

ライブラリ内のテープを一括してチェックインを行う場合

ライブラリ装置の投入口に複数テープを投入できる場合は、「search=bulk」オプションを使用することにより、投入口にあるテープを全てラベル付け+チェックインすることができます。

以下に、手順を説明します。

  1. コマンド起動前にテープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。

  2. 次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。

    tsm> label libvolume <ライブラリ名> search=bulk labelsource=<barcodeまたはprompt> checkin=<scratchまたはprivate> overwrite=yes
  3. TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。

    1. TSMのactlogを参照します。

      tsm> query actlog begindate=hh:mm

      注)hh:mmには、label libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。

    2. 該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。

      ANR8306I 002: Insert・・・
    3. リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。

      tsm> reply 002

4.2.2.2 初期化済みのテープをチェックインする場合

初期化(ラベル付け)済みのテープをチェックインする方法について説明します。「checkin libvolume」コマンドを使用します。

1本ずつラベル付けしチェックインを行う場合

特定のテープをチェックインしたい場合の手順について説明します。

  1. コマンド起動前に1本テープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。

  2. 次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。

    tsm> checkin libvolume <ライブラリ名> <ボリューム名> status=<scratchまたはprivate>
  3. TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。

    1. TSMのactlogを参照します。

      tsm> query actlog begindate=hh:mm

      注)hh:mmには、checkin libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。

    2. 該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。

      ANR8306I 002: Insert・・・
    3. リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。

      tsm> reply 002

ライブラリ内のテープを一括してチェックインを行う場合

ライブラリ装置の投入口に複数テープを投入できる場合は、「search=bulk」オプションを使用することにより、投入口にあるテープを全てチェックインすることができます。

以下に、手順を説明します。

  1. コマンド起動前にテープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。

  2. 次にコマンドを起動します。コマンドの指定形式は以下となります。

    tsm> checkin libvolume <ライブラリ名> status=<scratchまたはprivate> checklabel=<yes または barcode > search=bulk
  3. TSMサーバ上のログ(actlog)に、「reply」コマンドの要求情報が出力されます。以下の手順で応答してください。「reply」コマンドを実行することで、初めてTSMのチェックインが完了になります。

    1. TSMのactlogを参照します。

      tsm> query actlog begindate=hh:mm

      注)hh:mmには、checkin libvolumeコマンドを実行した時間を指定してください。

    2. 該当するリプライメッセージが出力されるため、リプライ番号(例:002)を確認します。

      ANR8306I 002: Insert・・・
    3. リプライ番号を指定して、リプライメッセージに応答します。

      tsm> reply 002