バックアップ管理の保守系コマンドについて説明します。
名前
swstsrsemtch - バックアップ管理簿の復旧
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstsrsemtch [-x | -altdir Alternative-Dir-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstsrsemtch [-x | -altdir Alternative-Dir-Name] [-h Server-Name]
機能説明
システムダウンなどでバックアップ管理簿内の情報の整合性が不完全となってしまった場合、整合性がとれるように復旧します。
オプション
Storageサーバ名を指定します。
Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。
リポジトリとの整合をとります。
Storage管理サーバのバックアップ管理簿の復旧が、何らかの原因により行えなかった場合、このオプションを指定してください。
退避されたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを使用することを指定します。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルの配置先ディレクトリ名を17バイト以内の絶対パス名で指定してください。
本オプションはSymfowareを使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
バックアップ管理簿内の情報の整合性をとります。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsrsemtch swstsrsemtch completed #
注意事項
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
altdirオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-altdirオプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-altdirオプションに各国語文字を含むディレクトリを指定したとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリにバックアップ管理簿またはリカバリ制御ファイルが存在しないとき。
名前
swstresback - バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのバックアップ
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstresback Backup-Directory [-lg Log-Group-Name[/RDB-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]]
機能説明
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを指定されたディレクトリにバックアップします。
バックアップ管理簿
Storageサーバ構成情報などの管理簿。
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル。
オプション
指定されたロググループに関する、バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのみを指定されたディレクトリにバックアップします。
ロググループ名を指定します。
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。
本オプションはSymfoware を使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
退避されたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを使用することを指定します。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルの配置先ディレクトリ名を17バイト以内の絶対パス名で指定してください。
本オプションはSymfowareを使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
オペランド
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを退避するディレクトリ名を指定します。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをバックアップします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresback /home/backup swstresback completed #
注意事項
次のような場合は、バックアップされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリが空き容量不足等でコピーができなかったとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
-lgオプションを指定してバックアップしたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを資源リストアコマンドにリストアする場合は資源リストアコマンドにも- lgオプションを指定してください。
-lgオプションや-altdirオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-lgオプションに指定したロググループが登録されていないとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-altdirオプションに各国語文字を含むディレクトリを指定したとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリにバックアップ管理簿またはリカバリ制御ファイルが存在しないとき。
名前
swstresrst - バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストア
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstresrst Backup-Directory [-lg Log-Group-Name[/RDB-Name] [-clean]]
機能説明
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを、指定されたディレクトリからリストアします。
バックアップ管理簿
Storageサーバ構成情報などの管理簿。
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル。
オプション
指定されたロググループに関する、バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのみをリストアします。
ロググループ名を指定します。
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。
本オプションはSymfoware を使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
既存のバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを全て削除した後、指定されたロググループのバックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをリストアします。
ファイル破壊等の理由により、既存のバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルが使用不可能な場合に本オプションを使用してください。
本オプションはSymfoware を使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
オペランド
swstresback(資源バックアップコマンド)で指定した退避先ディレクトリ名を指定します。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをリストアします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresrst /home/backup swstresrst completed #
注意事項
本コマンドにより、バックアップ管理簿およびリカバリ制御ファイルのリストアを実行する際には、事前にswstsvrset(Storageサーバ構成情報設定コマンド)を実行する必要があります。swstsvrset(Storageサーバ構成情報設定コマンド)の-cオプションに指定するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名は、資源バックアップを行った時点で設定されていたディレクトリを指定してください。
次のような場合は、リストアされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリにバックアップ管理簿が存在しないとき。
指定したディレクトリからリストアしたときに、空き容量不足等でコピーができなかったとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
-lgオプションを指定してバックアップしたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを資源リストアコマンドにリストアする場合は資源リストアコマンドにも- lgオプションを指定してください。
-lgオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-lgオプションに指定したロググループが登録されていないとき