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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.2 導入手引書

3.1.2 Storage管理サーバのカスタマイズ作業詳細

以下の手順で、Storage管理サーバをセットアップします。

注意

Storage管理サーバをクラスタ運用する場合は、クラスタセットアップで設定を行うため、以下の手順は不要です。

『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド』の「Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ」に従って、設定を行ってください。


  1. システムを再起動します。

    AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストール作業の延長でシステムの再起動を実施した場合は、2に進みます。

    注意

    システムへのログオン時は、AdministratorなどのAdministratorsグループに所属する英字で始まる下線または英数字で構成するアカウントでログオンしてください。それ以外のアカウントでログオンした場合、手順2以降の操作が失敗する可能性があります。


  2. データベース情報を設定します。

    ポイント

    データベース情報を設定した時のログオンしたユーザーを記録しておいてください。
    記録したユーザーは、DBアンセットアップを実施する際に利用します。

    データベース情報を設定した時にログオンしたユーザー以外でログオンし、DBアンセットアップを行った場合、DBアンセットアップが失敗することがあります。

    注意

    以下のサービスを利用して本処理を実行する場合は注意が必要です。

    • ターミナルサービス(リモートデスクトップ接続による利用)

      Storage管理サーバがWindows Server 2003の場合、ターミナルサービスへのコンソールセッション接続を行う必要があります。コンソールセッション接続を行っていない場合は、「データベース名の定義に失敗しました」などのメッセージを出力し、正常に動作しない可能性があります。コンソールセッション接続の方法は、以下を参照してください。
      http://support.microsoft.com/kb/947723/ja
      http://support.microsoft.com/kb/278845/ja

    以下のサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生するため、以下のサービスを利用しないでください。

    • Telnetサーバーサービス

    AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストール作業で[環境設定]を行っていない場合、システム再起動後に以下の画面が表示されます。必要に応じて表示されている内容を変更し、[継続]ボタンをクリックしてください。なお、インストール作業で[環境設定]を行っている場合には、本画面は表示されません。

    Storage管理サーバをクラスタ運用する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

    • データベース作成フォルダ

      各々のデータベースの格納先を、ドライブ名を含む絶対パスで入力します。ここで入力するフォルダ名は、NTFSでフォーマットされた新規のフォルダ名です。指定したフォルダがNTFS以外でフォーマットされている場合や、すでに存在する場合は、別の名前に変更してください。

      各々のデータベースの格納先を作成するドライブのプロパティにおいて、[全般]タブにある、[ドライブを圧縮してディスク領域を空ける]をチェックしないでください。ドライブ圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比較して、性能上のオーバーヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。

      各々のデータベースを作成するフォルダのプロパティにおいて、[全般]タブの[詳細設定]または[詳細]から、[属性の詳細]にある、[圧縮属性または暗号化属性]項目をチェックしないでください。

      • 圧縮属性にチェックした場合、ドライブ圧縮と同様に、通常のI/O処理と比較して、性能上のオーバーヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。

      • 暗号化属性にチェックした場合、暗号解除ができず、アクセスエラーが発生するためです。

      注意

      各フォルダの区切り文字は、オペレーティングシステムで指定できる区切り文字を指定してください。

    • データベースサイズ

      データベースの大きさをMB単位で指定します。指定値については、「リポジトリ用データベース見積り式」で見積もった値を指定してください。デフォルト値を利用する場合は、[デフォルト使用]チェックボックスをチェックしてください。

  3. IPアドレスおよびデータベースをアクセスするユーザーを設定します。

    Storageサーバと通信を行うStorage管理サーバ(自システム)のIPアドレスおよびデータベースをアクセスするユーザー名/パスワードを入力します。ここで指定するユーザー名は、ローカルログオンまたはドメインログオンの権限が必要となります。入力が完了した後、[設定]ボタンをクリックしてください。なお、インストール作業で[環境設定]を行っている場合には、本画面は表示されません。

    ユーザー名とパスワードには、以下の条件があります。

    • オペレーティングシステムで指定できるユーザー名、パスワードを指定してください。

    • ユーザー名とパスワードは、18バイト以内で指定してください。

    ポイント

    • 運用上、特に問題なければ、インストール時に指定したスタートアップアカウントを指定することをお勧めします。

    • ここで指定したユーザー名がシステムに未登録の場合は、登録を行い、ローカルログオンまたはドメインログオンの権限を付加します。
      画面で指定するユーザー名は、使用するサーバ種別ごとに以下の表に示すユーザーを指定してください。

      サーバ種別

      ドメインコントローラー

      ドメイン所属マシン

      WORKGROUP
      (ドメインに所属しない)

      ドメインユーザー

      ローカルユーザー

      ローカルユーザー

    • システムに登録済みのユーザー名を指定する場合は、登録済みユーザー名と同じ文字(大文字・小文字など)を指定してください。

    参照

    リポジトリアクセスユーザーのパスワード変更方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。

  4. 設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。なお、AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストール作業で[環境設定]を行った場合、システム再起動後に、本画面が最初に表示されます。

  5. データベースのセットアップ処理が開始されます。

  6. データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  7. 各種サービスの起動

    以下のAdvancedCopy Managerのサービスが起動しているか確認します。起動していない場合は、サービスを起動してください。以下のサービスの内容については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「サービスの起動と停止」を参照してください。

    • AdvancedCopy Manager ACL Service

    • AdvancedCopy Manager COM Service

    • AdvancedCopy Manager GUI Service

    • SymfoWARE RDA RDBSWSTF

    • SymfoWARE RDB RDBSWSTF

    注意

    以下のいずれかの場合、「13.1.1.6 Windows ファイアウォールが有効になっている環境で使用する場合」を参照し、Windowsファイアウォール機能を設定してください。

    • Windows Server 2003 Service Pack 1 が適用されている

    • Windows Server 2003 R2

    • Windows Server 2008

    • Windows Server 2008 R2

  8. データベースの退避

    不測の障害発生に備え、環境を構築したデータベースの退避を行います。
    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「データベースの退避方法」を参照し、作成したデータベース領域の退避を行ってください。