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ETERNUS SF Disk Space Monitor ユーザーズガイド

16.3 運用管理クライアント基本認証の設定方法

運用管理クライアント上の以下のファイルに対し、基本認証を設定する場合の設定方法を説明します。

ポイント

ここでの基本認証の設定の前に、「16.2.1 Microsoft(R) Internet Information Servicesの場合」の「16.2.1.3 ディレクトリ・セキュリティの設定」で示す、匿名アクセスの設定を行っておいてください。

基本認証の設定は、Windowsへのユーザアカウントの登録、ファイルへのアクセス制御設定、および、IISでのファイル・セキュリティ設定の3段階で行います。

  1. Windowsへのユーザアカウントの登録

    管理コンソール起動HTML、またはユーザの起動HTMLにアクセスするためのユーザアカウントを登録します。

    • 管理コンソールにアクセスするためのユーザは、通常使用しているAdministrator権限のアカウントを使用することも、新しくアカウントを作成して使用することもできます。

    管理コンソールにアクセスするアカウントを新規に作成する場合、およびユーザの起動HTMLにアクセスするアカウントを作成する場合のアカウントの種類(アクセス権)は、以降のステップの「2. ファイルへのアクセス制御設定」で設定するファイルの読み取り権を許可できるアカウントであれば、特に指定はありません。

    「コントロールパネル」から「ユーザー アカウント」(Windows(R)XP Professionalの場合)を開いて、ユーザを登録してください。

    登録方法はWindowsのヘルプなどを参照してください。

  2. ファイルへのアクセス制御設定

    ポイント

    Windows(R)XP Professionalの場合、「エクスプローラ」の「ツール」メニューから「フォルダオプション」を開き、「表示」タブの「詳細設定:」で、「簡易ファイルの共有を使用する」チェックボックスをオフに設定しておきます。

    注意

    Windows(R)XPの既定の設定である、簡易ファイルの共有が行えなくなるので、Windows(R)XPのヘルプを参照し、システムの運用に影響がないか、充分に確認を行ってください。

    【参考:フォルダオプションヘルプ 抜粋】

    簡易共有を使用すると、自分の属しているワークグループまたはネットワークのメンバすべてとフォルダを共有したり、ユーザープロファイルのフォルダを個人用にしたりできます。

    以下にファイルへのアクセス制御設定の方法を示します。

    1. 「エクスプローラ」で以下のフォルダを開きます。

      <運用管理クライアントインストールフォルダ>\www

    2. 「AdminConsole.html」または「ユーザ名.html」をポイントして右クリックメニューから「プロパティ」を選択し、プロパティウインドウを開きます。

    3. 「セキュリティ」タブを選択し、「グループ名またはユーザー名」に、アクセスを許可するユーザを登録してください。その際、アクセスを許可したくないユーザが既に含まれている場合には、削除してください。

    4. アクセスを許可するユーザへの「アクセスの許可」(アクセス権)は、最低限「読み取り」権限を許可してください。

    5. 「OK」ボタンにより定義を適用します。

  3. IISでのファイル・セキュリティ設定

    以下にIISでのファイル・セキュリティ設定の方法を示します。

    1. IISの設定画面から、仮想ディレクトリ名SSQCを選択します。

    2. 右側のウインドウ領域から「AdminConsole.html」または「ユーザ名.html」をポイントして右クリックメニューから「プロパティ」を選択し、プロパティウインドウを開きます。

    3. 「ファイル セキュリティ」タブを選択し、「匿名アクセスおよび認証コントロール」の「編集」ボタンを選択します。

    4. 「匿名アクセス」チェックボックスをオフにし、「認証済みアクセス」の「基本認証」チェックボックスをオンにします。その際、その他の認証方法のチェックボックスがオンになっていた場合は、オフにします。

    5. 「OK」ボタンにより定義を適用します。


    IIS 7.0/7.5の場合は、以下の設定を行ってください。

    1. IISの設定画面から、仮想ディレクトリ名SSQCを選択します。

    2. 機能ビューから「認証」をクリックします。

    3. 「基本認証」の状態が「無効」となっている場合、「基本認証」をポイントして右クリックメニューから「有効にする」を選択します。

      ※ここで、「基本認証」が存在しない場合は、「基本認証」がインストールされていません。
      「サーバマネージャ」の「Web サーバ」-「役割サービスの追加」より[セキュリティ]-[基本認証]をチェックし、あらかじめインストールを実施しておいてください。

    4. その他の認証方式が「有効」となっている場合は「無効」にします。

    5. コンソール画面を開くと、ユーザ名・パスワードの入力画面が表示されますので、ここで、Administrator権限を持つユーザを入力してください。


以上で基本認証の設定は完了です。