Agentでは、OSまたはミドルウェアが提供しているコマンドやAPIを定期的に発行して、情報を収集しています。
Agent上で収集された情報は、モニタデータとリソースデータに加工されて、Managerに送信されます。
モニタデータは、システムの状況を大まかに把握するためのサマライズされたデータです。ユーザ固有のデータを管理する場合に利用します。
リソースデータは、リソース単位に収集された詳細データです。たとえば、ディスクスペースの使用率などがこれに該当します。リソースデータは、さらに、表示の目的別に、3種類のデータに加工されて、Managerに送信されます。
次に、Agentが動作する上で使用する、ディレクトリの役割について説明します。
DsaFowarder/DsaForwarder_sumディレクトリ
Managerに送信するデータを、一時的に保持しておくためのディレクトリです。DsaForwarderディレクトリにはリソースデータが、DsaForwarder_sumディレクトリにはモニタデータがそれぞれ保持されます。なお、Managerが二重化運用されている場合には、DsaForwarder2、DsaForwarder2_sumのディレクトリも使用されます。
Managerとの通信が途絶えた場合、通信が再開されるまでは、このディレクトリ配下にデータが蓄積されることになります。
注意
不通の状態が長く続くと、未送信データでディスクが圧迫されます。ディスクの空き量が少なくなると、ワーニングイベント、エラーイベントを出力し、最後にAgentは動作を停止します。
ただし、ディスクの空き容量が十分あっても未送信データのファイル数が一定量(約30000 ファイル)を超えた場合には、DISK の使用量を抑えるために、60 分間隔で日付の古いファイルから自動的に削除します。ファイルが削除された場合、削除した期間の性能データに抜けが発生します。
なお、本ディレクトリの具体的な位置は以下のとおりです。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\transfer\DsaForwarder |
<可変ファイル格納ディレクトリ>\transfer\DsaForwarder_sum |
【Solaris版】【Linux版】
/var/opt/FJSVssqc/temp/DsaForwarder |
/var/opt/FJSVssqc/temp/DsaForwarder_sum |