B.1.15 getvpコマンド

名前

getvp －仮想ストレージプールの情報表示

形式

[Solaris OS版/Linux OS版]

/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp [-a [-d]]
/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -p virtual-storage-pool-name -m {real | virtual} [-a [-d]]
/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -h

[Windows OS版]

$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe getvp [-a [-d]]
$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe getvp -p virtual-storage-pool-name -m {real | virtual} [-a [-d]]
$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe getvp -h

($INS_DIR は、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

機能説明

仮想ストレージプールの情報を表示します。

以下の3つのパターンの情報を表示します。

仮想ストレージプールの一覧を表示します。
指定された仮想ストレージプールに登録されている実ディスクの情報を表示します。
指定された仮想ストレージプールに属する仮想ターゲットに未割り付けの仮想ディスクの情報を表示します。

本コマンドは、OSの管理者(administrator 権限、root権限)で実行します。

オプション

-p virtual-storage-pool-name: 仮想ストレージプールの名前を指定します。

-m {real | virtual}

real : 指定された仮想ストレージプールに登録されている実ディスクの情報を表示します。

virtual :指定された仮想ストレージプールに属する仮想ターゲットに未割り付けの仮想ディスクの情報を表示します。

-a: 詳細情報を表示します。

-d

CSV形式で表示します。

本オプションを指定する場合は、-aオプションの指定は必須です。

-h: コマンドの使用方法を表示します。

使用例

仮想ストレージプールの情報の一覧を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp
VirtualStoragePoolName SwitchName
POOL001                switch001(vsce1),switch001(vsce2)
POOL002                switch002(vsce3),switch002(vsce4)
POOL003                switch003(vsce5),switch003(vsce6)
Command terminated normally.

仮想ストレージプールの詳細情報の一覧を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -a
VirtualStoragePoolName Type    SwitchName
POOL001                virtual switch001(vsce1),switch001(vsce2)
POOL002                virtual switch002(vsce3),switch002(vsce4)
POOL003                virtual switch003(vsce5),switch003(vsce6)
Command terminated normally.

仮想ストレージプールの詳細情報の一覧をCSV形式で表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -a -d
"VirtualStoragePoolName","Type","SwitchName"
"POOL001","virtual","switch001(vsce1),switch001(vsce2)"
"POOL002","virtual","switch002(vsce3),switch002(vsce4)"
"POOL003","virtual","switch003(vsce5),switch003(vsce6)"
Command terminated normally.

指定された仮想ストレージプール(POOL001)に登録されている実ディスクの情報を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -p POOL001 -m real
PhysicalDiskName StorageName         LogicalVolume WWPN:LUN
POOL001R00001    E2000_DB            0x0001        210000e000a80382:1,210000e000a80383:1
POOL001R00002    E2000_DB            0x0002        210000e000a80382:2,210000e000a80383:2
POOL001R00003    E2000_DB            0x0003        210000e000a80382:3,210000e000a80383:3
Command terminated normally.

指定された仮想ストレージプール(POOL001)に登録されている実ディスクの詳細情報を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -p POOL001 -m real -a
PhysicalDiskName StorageName         LogicalVolume RaidLevel Encryption DiskType WWPN:LUN
POOL001R00001    E2000_DB            0x0001        5         Encryption Online   210000e000a80382:1,210000e000a80383:1
POOL001R00002    E2000_DB            0x0002        5         Encryption Online   210000e000a80382:2,210000e000a80383:2
POOL001R00003    E2000_DB            0x0003        5         Encryption Online   210000e000a80382:3,210000e000a80383:3
Command terminated normally.

指定された仮想ストレージプール(POOL001)に登録されている実ディスクの詳細情報をCSV形式で表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -p POOL001 -m real -a -d
"PhysicalDiskName", StorageName","LogicalVolume","RaidLevel","Encryption","DiskType","WWPN:LUN"
"POOL001R00001","E2000_DB","0x0001","5","Encryption","Online","210000e000a80382:1,210000e000a80383:1"
"POOL001R00002","E2000_DB","0x0002","5","Encryption","Online","210000e000a80382:2,210000e000a80383:2"
"POOL001R00003","E2000_DB","0x0003","5","Encryption","Online","210000e000a80382:3,210000e000a80383:3"
Command terminated normally.

指定された仮想ストレージプールに属する仮想ターゲットに未割り付けの仮想ディスクの情報を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -p POOL001 -m virtual
VirtualDiskName Capacity(MB) BackUp
VDISK001                1024 No
VDISK002                2048 No
VDISK003                 512 No
Command terminated normally.

指定された仮想ストレージプールに属する仮想ターゲットに未割り付けの仮想ディスクの詳細情報を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -p POOL001 -m virtual -a
VirtualDiskName Encryption DiskType Capacity(MB) BackUp
VDISK001        Encryption Online           1024 No
VDISK002        Encryption Online           2048 No
VDISK003        Encryption Online            512 No
Command terminated normally.

指定された仮想ストレージプールに属する仮想ターゲットに未割り付けの仮想ディスクの詳細情報をCSV形式で表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getvp -p POOL001 -m virtual -a -d
"VirtualDiskName","Encryption","DiskType","Capacity(MB)","BackUp"
"VDISK001","Encryption","Online","1024","No"
"VDISK002","Encryption","Online","2048","No"
"VDISK003","Encryption","Online","512","No"
Command terminated normally.

表B.2 getvpコマンドの表示項目とその意味
表示項目	-a指定無しの表示有無	意味
VirtualStoragePoolName	あり	仮想ストレージプールの名前
Type	なし	常に"virtual"が表示されます。
SwitchName	あり	仮想ストレージプールに登録した仮想化スイッチ名(ホスト名)
PhysicalDiskName	あり	仮想ストレージプールに登録されている実ディスクの名前
StorageName	あり	実ディスクが搭載されているストレージ
LogicalVolume	あり	実ディスクのディスク装置内番号
RaidLevel	なし	実ディスクまたは仮想ディスクのRAIDレベル(1+0,1,5,6,0)
Encryption	なし	実ディスクまたは仮想ディスクの暗号化属性(暗号,非暗号)
DiskType	なし	実ディスクまたは仮想ディスクのディスク種別(オンライン,ニアライン)
WWPN:LUN	あり	実ディスクのWWPNとLUN番号
VirtualDiskName	あり	仮想ストレージプールに登録されている仮想ディスクの名前
Capacity(MB)	あり	仮想ディスクの容量
BackUp	あり	バックアップ保持の識別情報有：バックアップを保持しています。無：バックアップを保持していません。

終了ステータス

0：仮想ストレージプールの情報表示が正常終了しました。

1：仮想ストレージプールの情報表示が異常終了しました。