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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.2 ユーザーズガイド仮想ストレージ管理編

6.2.3 構成情報の復元

以下のような状態になった場合、「図6.1 構成情報の復元手順」にしたがい、構成情報を復元します。

図6.1 構成情報の復元手順

図6.1 構成情報の復元手順」の手順に示されているとおり、構成情報の復元を実行中の仮想化スイッチに対しては、サーバからの入出力アクセスを停止します。


6.2.3.1 [Solaris OS版/Linux OS版]VSCマネージャーの構成情報の復元

VSCマネージャーの構成情報の復元は以下の手順で実施します。VSCマネージャーの構成情報を復元するには、運用管理サーバで動作するESCマネージャーの停止および起動作業が必要です。

  1. マネージャーの停止

    構成情報を復元するために、以下のコマンドを実行して、マネージャーを停止します。

    # /opt/FJSVssmgr/sbin/managerctl stop

    なお、運用管理サーバをクラスタ運用している場合、PRIMECLUSTERの運用管理ビューからシステムリソースマネージャーの操作でクラスタサービスを停止してください。

  2. 構成情報の復元

    マネージャーの構成情報ファイルを格納するディレクトリは、/var/opt/FJSVssmgr/current/vsccompose です。

    構成情報を復元する前に、現時点の構成情報ファイルを退避します。

    現時点の構成情報を退避し、テープ /dev/rmt/0 に格納されている構成情報を復元します。

    # setenv BKUPDATE `date '+%y%m%d'`
    # cd /var/opt/FJSVssmgr/current
    # tar -cf compose.$BKUPDATE.tar vsccompose/
    # rm -r vsccompose
    # cd ..
    # tar -xf /dev/rmt/0
    #
  3. マネージャーの起動

    以下のコマンドを実行して、マネージャーを起動します。

    # /opt/FJSVssmgr/sbin/managerctl start

    なお、運用管理サーバをクラスタ運用している場合、PRIMECLUSTERの運用管理ビューからシステムリソースマネージャーの操作でクラスタサービスを起動してください。

  4. 構成情報の確認

    “スイッチの仮想ストレージウィンドウ”を開き、構成情報の内容を確認します。

    問題がない場合は、マネージャーの構成情報の復元は完了です。

    問題がある場合は、マネージャーを停止し、手順2で退避した構成情報を復元します。その後、マネージャーを起動します。


6.2.3.2 [Windows版]VSCマネージャーの構成情報の復元

VSCマネージャーの構成情報の復元は以下の手順で実施します。VSCマネージャーの構成情報を復元するには、運用管理サーバで動作するESCマネージャーの停止および起動作業が必要になります。

参考

手順内での表記について

  • $INS_DIR は、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。

  • $TMP_DIR は、マネージャーをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。

  1. マネージャーの停止

    構成情報を復元するために、[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を開いて、ETERNUS SF Storage Cruiser Manager を選んで、マネージャーを停止します。

    なお、運用管理サーバをクラスタ運用している場合、PRIMECLUSTERの運用管理ビューからシステムリソースマネージャーの操作でクラスタサービスを停止してください。

  2. 構成情報の復元

    マネージャーの構成情報ファイルを格納するディレクトリは、$TMP_DIR\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\vsccompose です。

    現時点の構成情報ファイルをC:\BackupTemporaryに退避し、C:\Backupに格納されている構成情報を復元します。

    cd $TMP_DIR\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\vsccompose
    copy *.repository C:\BackupTemporary
    del *.repository
    cd C:\Backup
    copy *.repository $TMP_DIR\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\vsccompose
  3. マネージャーの起動

    [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を開いて、ETERNUS SF Storage Cruiser Manager を選んでマネージャーを起動します。

    なお、運用管理サーバをクラスタ運用している場合、PRIMECLUSTERの運用管理ビューからシステムリソースマネージャーの操作でクラスタサービスを起動してください。

  4. 構成情報の確認

    “スイッチの仮想ストレージウィンドウ”を開き、構成情報の内容を確認します。

    問題がない場合は、マネージャーの構成情報の復元は完了です。

    問題がある場合は、マネージャーを停止し、手順2で退避した構成情報を復元します。その後、マネージャーを起動します。


6.2.3.3 仮想化スイッチの構成情報の復元

VSCマネージャーの構成情報を基に、それぞれの仮想化スイッチの構成情報を復元します。
復元方法には、以下の2通りがあります。操作ミスを防ぐため、目視確認できる画面(GUI)での操作を推奨します。

構成情報を復元する仮想化スイッチが複数台の場合は、それぞれの仮想化スイッチに対して、以下の手順に従って構成情報を復元します。


画面(GUI)の操作

仮想化スイッチの構成情報の復元は、以下の手順で実施します。
手順1~5までは、スイッチの仮想ストレージウィンドウ(保守)画面の[操作]-[再作成]で一度に行えます。

  1. VSCエンジンの確認

    仮想化スイッチで動作しているVSCエンジンの稼働/停止を確認します。

    仮想ストレージウィンドウを起動し、保守画面を表示します。構成情報を復元する仮想化スイッチの状態表示を確認して稼働/停止を確認します。

  2. 構成情報の再作成

    「スイッチ装置名」を選択し、<再作成>ボタンを選択します。

    メッセージダイアログが表示されます。<OK>ボタンを選択します。

    以下の処理を行います。

    1. 構成情報の初期化
      仮想化スイッチが保持している構成情報を初期化します。

    2. 仮想化スイッチのリブート
      仮想化スイッチをリブートします。

    3. 構成情報の復元
      仮想化スイッチの構成情報を復元します。

    4. 仮想化スイッチのリブート
      仮想化スイッチをリブートします。


コマンド(CLI)の操作

仮想化スイッチの構成情報の復元は、以下の手順で実施します。

  1. VSCエンジンの停止

    仮想化スイッチで動作しているVSCエンジンを停止します。
    仮想ストレージウィンドウを起動し、保守画面を表示します。構成情報を復元する仮想化スイッチの<停止>ボタンを選択して、VSCエンジンを停止します。

  2. 構成情報の初期化

    仮想化スイッチが保持している構成情報を初期化します。
    構成情報を復元する仮想化スイッチにユーザー名“admin”でloginし、vscecreateconfigfileコマンドを入力して、構成情報を初期化します。

  3. 仮想化スイッチのリブート

    仮想化スイッチをリブートします。
    構成情報を復元する仮想化スイッチにユーザー名“admin”でloginし、rebootコマンドを入力して、仮想化スイッチをリブートします。

  4. 構成情報の復元

    仮想化スイッチの構成情報を復元します。
    運用管理サーバ上で、remakeconfコマンドを入力して、仮想化スイッチ内の構成情報を復元します。

  5. 仮想化スイッチのリブート

    仮想化スイッチをリブートします。
    構成情報を復元する仮想化スイッチにユーザー名“admin”でloginし、rebootコマンドを入力して、仮想化スイッチをリブートします。