仮想化の対象にする実ディスクは、仮想化スイッチとディスク装置間のゾーニング設定が必要です。
仮想化スイッチとディスク装置間のゾーニング設定
仮想化の対象にする実ディスクは、仮想ストレージ機能だけからアクセス可能な状態にして、業務サーバから直接アクセスできないように保護する必要があります。このため、仮想化スイッチとディスク装置(チャネルアダプタ)間をゾーニング設定します。
各仮想化スイッチには、ディスク装置とデータのやり取りを行う機構(“仮想イニシエータ”と呼びます)が複数個装備されています。論理的には、業務サーバのホストバスアダプタ(HBA)に相当し、WWPNが付与されています。仮想化スイッチとディスク装置間のゾーニング設定には、仮想イニシエータのWWPNを使用します。
1つのチャネルアダプタ(CA)配下の、すべての実ディスクを仮想化の対象にする場合
仮想化スイッチの機能を使用して、仮想化スイッチと当該チャネルアダプタ(CA)をゾーニング設定します。
1つのチャネルアダプタ(CA)配下で、仮想化の対象にする実ディスクと、仮想化の対象にしない実ディスクが混在する場合
仮想化スイッチを、便宜上、1つのサーバと考えてください。
仮想化の対象にする実ディスク群と各業務サーバに割り当てる実ディスク群を業務サーバごとに分類し、ディスク装置の「ホスト接続設定」を使用して、分類した各実ディスク群を各業務サーバに割り当てます。
なお、ETERNUS3000 M50およびGR710は、ディスク装置の「ホスト接続設定」において、一部の仮想イニシエータしか設定できないため、チャネルアダプタ(CA)単位に、仮想化の対象にする実ディスクと、仮想化の対象にしない実ディスクを分けて設定してください。