VSCを利用するには、ストレージ仮想化機能を装備したファイバーチャネルスイッチ（以降では、“仮想化スイッチ”と略します）が必要です。ESCは、仮想化スイッチ内で動作しているストレージ仮想化機能エンジン（以降では、“エンジン”と略します）を制御することで、仮想ストレージ機能を提供します。
VSCのマネージャーは、仮想ストレージ機能の根幹である構成管理を行い、クライアント（GUI）経由で依頼された処理要求を、目的の仮想化スイッチ内で動作しているエンジンに指示します。
VSCの運用管理クライアントは、運用管理クライアント装置内で動作し、仮想ストレージに関する操作インターフェースを提供します。
エンジンは、仮想化スイッチ内で動作し、マネージャーからの指示どおりに仮想ディスクに対する各種要求を実行します。また、仮想ディスクに対するサーバアクセス制御も行います。ただし、通常のRead/Writeデータストリームには関与しないので、性能に影響を与えません。
図1.3 VSCの構成
