記述形式
EXECASVR.EXE [/UN:UserName] [/LG:LoginGroup] |
機能説明
サーバにインストールされている任意のアプリケーションを起動します。起動アプリケーションは、バックグラウンドで動作し、画面には表示されません。また、起動したアプリケーションは、終了の待ち合わせは行いません。
パラメタ
/UN:UserName
指定したアプリケーションをどのユーザの権限で起動するかを指定します。
UserNameは、パスワード管理簿にあらかじめ設定したユーザ名を指定します。UserNameに空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んでください。
UserNameは、“ドメイン名\ユーザ名”または“サーバ名\ユーザ名”のいずれかの形式で指定してください。ドメイン名またはサーバ名は半角英数字15文字以内で、ユーザ名は半角英数字20文字以内で指定してください。
本パラメタを省略した場合は、システム権限でアプリケーションは起動されます。
/LG:LoginGroup
パスワード管理簿のログイン定義名を指定します。
LoginGroupは、256文字以内で指定し、空白文字を含む場合はダブルクォーテーション(")で囲んでください。
/UNパラメタを指定した場合は、本パラメタも指定してください。
/RC:nn
アプリケーションの起動でエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。
nnに0~99の整数を指定します。それ以外の値を設定すると、エラーになります。省略した場合はリトライを行いません。
/RI:nnnn
エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。
nnnnに0~9999の整数を秒単位で指定します。それ以外の値を設定すると、エラーになります。省略値は0です。
本パラメタは、/RCパラメタで1以上を指定した場合に有効となります。
/AE:ExecuteAppli
起動アプリケーション名をローカルドライブパスで指定します。ExecuteAppliに、アプリケーション名を指定します。起動アプリケーション名に空白がある場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んでください。ExecuteAppliに指定できる文字数はAppliParamを含めて511文字までです。
AppliParam
ExecuteAppliで指定したアプリケーションに対するパラメタを指定します。パラメタを複数指定する場合は、それぞれの間に空白文字を入れてください。各パラメタに空白文字を含む場合は、その両端をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
復帰値
復帰値 | 意 味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
コマンド格納場所
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\bin
記述例
“c:\Program files\app\App.exe”を“foo\Usr1”の権限で起動します。サーバログオン時に使用するユーザのパスワードはパスワード管理簿のログイン定義名“grp1”から獲得します。
EXECASVR.EXE /UN:foo\Usr1 /LG:grp1 /AE:"c:\Program files\app\App.exe" |
処理結果
コマンドの処理が終了すると、終了時の情報を標準出力に出力します。
出力される内容を以下に示します。
[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS |
[発生したエラー]には、正常終了の場合は“なし”が出力されます。強制終了やエラーの場合はメッセージが出力されます。メッセージ内容については“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
アプリケーション起動を行う前にエラーが発生した場合は、以下の形式でメッセージが出力されます。
[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS |
メッセージ内容については“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
使用上の注意
本コマンドを使用する場合は、サーバ上で業務連携サービスを動作させておいてください。
事前にパスワード管理コマンドを使って、パスワード管理簿の設定を行ってください。詳細は“9.3.1 LGMANAGE.EXE パスワード管理コマンド”を参照してください。
本コマンドは、起動したアプリケーションの処理を監視しません。処理結果を知る必要がある場合は、アプリケーション自身に終了コードの通知機能を用意してください。
本コマンドにより起動したアプリケーションは、画面を表示しないため、画面表示を伴うアプリケーションは起動できません。また、ユーザのレジストリを必要とするアプリケーションも起動できません。
/UN:UserNameおよび/LG:LoginGroupを指定する場合、あらかじめUserNameに指定するユーザに対して、“サービスとしてログオン”を設定しておいてください。“サービスとしてログオン”の設定は、Windows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEおよびWindows Server 2008では“ローカルセキュリティ設定”で行います。
本コマンドを強制終了した場合、起動したアプリケーションに対しての強制終了を行うことはできません。
コマンドの強制終了は、アプリケーションの起動が完了した時点で行われます。このため、起動に時間がかかるアプリケーションの場合、コマンドの終了を待たされる場合があります。
本コマンドでは、キーボードからの入力を必要とするアプリケーションは起動できません。