記述形式
jobschchecktime -wt waittime [-lt maxwaittime] [-sys サブシステム番号] |
“[-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
機能説明
オプションで指定した待ち合わせ時刻が来るまで待ちます。すでに待ち合わせ時刻を過ぎていた場合は、すぐに終了します。
オプションで最大待ち合わせ時刻を指定していた場合は、その時刻の前後で復帰値が変わります。
待ち合わせ時刻および最大待ち合わせ時刻は、日変わり時刻を基準にした時刻です。ネットワークジョブの場合は、実行サーバ側の日変わり時刻が採用されます。
サーバが動作していないときは使用できません。
オプション
-wt waittime:
この時刻を待ち合わせ時刻にします。時と分を2桁ずつ指定します。0000から2359までの値が指定できます。日変わり時刻を考慮します。例えば、日変わり時刻が10時の場合は0900という指定は翌日の9時を表します。
-lt maxwaiting:
この時刻を最大待ち合わせ時刻にします。時と分を2桁ずつ指定します。0000から2359までの値が指定できます。日変わり時刻を考慮します。例えば、日変わり時刻が10時の場合は0930という指定は翌日の9時30分を表します。待ち合わせ時刻より早くなるように指定した場合はエラーになります。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
日変わり時刻を基準にした待ち合わせ時刻(-wt)とコマンド起動時刻について
待ち合わせ時刻(-wt)は、日変わり時刻を基準にした時刻です。
日変わり時刻と-wtで指定する待ち合わせ時刻、およびjobschchecktimeコマンド起動時の結果は、下図に示す関係があります。
jobschchecktimeコマンドが起動する時刻が、-wtで指定された待ち合わせ時刻より後であれば、コマンドはすぐに終了します。また、jobschchecktimeコマンドが起動する時刻が、-wtで指定された待ち合わせ時刻より前であれば、待ち合わせ時刻までコマンドの実行を待ちます。
例えば、日変わり時刻が5時で、jobschchecktime コマンドが起動する時刻が3時の場合の動きは以下のようになります。
待ち合わせ時刻が6時(-wt 0600)の場合
すでに待ち合わせ時刻を過ぎているので、すぐに終了します。
待ち合わせ時刻が1時(-wt 0100)の場合
すでに待ち合わせ時刻を過ぎているので、すぐに終了します。
待ち合わせ時刻が4時(-wt 0400)の場合
4時まで待ち合わせます。
待ち合わせ時刻(-wt)と最大待ち合わせ時刻(-lt)について
待ち合わせ時刻(-wt)と、最大待ち合わせ時刻(-lt)は、下図に示す関係があります。
jobschchecktimeコマンドが起動する時刻が、-wtで指定された待ち合わせ時刻より前であれば、待ち合わせ時刻までコマンドの実行を待ちます。
jobschchecktimeコマンドが起動する時刻が、-wtで指定された時刻以降、-ltで指定された時刻以前であれば、コマンドはすぐに実行されます。
jobschchecktimeコマンドが起動する時刻が、-ltで指定された時刻より後であれば、コマンドは復帰値1で異常終了します。
-lt 最大待ち合わせ時刻は、例えば以下のような使い方ができます。
上記のように、12:00から15:00の間に起動したいジョブJOB3があり、先行ジョブのJOB1は起動時刻が9:00であるが、数時間かかるような場合に、JOB1とJOB3の間に、最大待ち合わせ時刻を指定したjobschchecktimeコマンドのジョブJOB2を指定します。
JOB1が12:00より前に終了した場合は、JOB2は12:00になるまでコマンドの実行を待つので、JOB3は12:00より前には起動されません。JOB1が12:00から15:00の間に終了した場合は、JOB2のコマンドはすぐに実行され、終了するので、JOB3は12:00から15:00の間に起動します。JOB1の終了が15:00を超えた場合は、JOB2は異常終了するので、JOB3は実行されません。そのため、JOB3は必ず12:00から15:00に起動するように指定できます。
待ち合わせ時刻(-wt)/最大待ち合わせ時刻(-lt)の指定と日変わり時刻について
日変わり時刻と、待ち合わせ時刻(-wt)、最大待ち合わせ時刻(-lt)は、下図に示すように指定してください。
-wtおよび-ltに指定できる値は0000から2359ですが、日変わり時刻を基準に指定します。日変わり時刻の範囲で-wtの時刻が、-ltの時刻以前になるように指定します。
例えば、日変わり時刻が5:00の場合で、-wt 1700 -lt 0400と指定した場合、0400は日付を超えた翌日を指定したことになります。-wt 1700 -lt 1500と指定するなど、-ltの時刻の方が前の場合は、コマンドはエラーになり、ジョブは異常終了します。
復帰値
以下のいずれかであったことを示します。
待ち合わせ時刻以前に起動され、待ち合わせ時刻まで待った。
待ち合わせ時刻以降に起動され、最大待ち合わせ時刻が指定されていなかった。
待ち合わせ時刻と最大待ち合わせ時刻の間に起動された。
最大待ち合わせ時刻より後に起動されたことを示します。
オプションの指定に誤りがあることを示します。使用できないオプションを指定したり、オプションの値や組合せが不適切な場合にこの復帰値を返します。
システムまたはユーザの環境に関するエラーが発生したことを示します。
Systemwalker Operation Managerの環境に関する内部エラーが発生したことを示します。
その他の内部エラーが発生したことを示します。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris | /opt/FJSVJOBSC/bin |
HP-UX | /opt/FHPJOBSCH/bin |
AIX | /usr/FAIXJOBSC/bin |
Linux | /opt/FJSVJOBSC/bin |