リカバリーを行う場合は、以下の点に注意してください。
データベースの破損状況によっては、リカバリー処理中にターゲットデータベースが停止することがあります。
ターゲットデータベース接続用の静的構成リスナーを必ず事前に起動してください。リスナーが起動されていない場合、正しく処理を実行できません。
破損直前までのデータベース更新履歴をデータベースに反映する必要があるため、バックアップ完了時点から破損直前までのすべてのアーカイブログが存在する必要があります。また、オンラインREDOログの更新履歴がすべて適用可能である必要があります。ログの消失のためにリカバリーに失敗した場合は、リストア機能を使用して、データベースの復旧を行ってください。
以下の場合は、データベース破損直前までのデータを復旧することができません。リストア機能を使用してデータベースを復旧してください。
カレントのオンラインREDOログ・グループが破損している場合
バックアップ以降に生成されたアーカイブログが欠落している場合
データベースのログがリセットされ(RESETLOGS)、過去に取得したバックアップが無効となる場合があります。その場合はリカバリー実施前に表示されるリカバリー計画に警告メッセージが表示されますので、データベース復旧後、すぐにオンラインバックアップを取得してください。
以下の場合は、DBチェックで破損が検知できないことがあるため、正常にリカバリーできないことがあります。
1つのREDOログ・グループ内の、一部のREDOログ・メンバーが破損している場合
非アクティブなREDOログ・グループが破損している場合
一時表領域・一時ファイルが破損している場合
データベースがノーアーカイブ・モードの場合は、正常にリカバリーできません。
ユーザー表領域やUNDO表領域が破損している場合、正しくリカバリーできないことがあります。詳細については、「Recovery Manager for Oracle 14.x トラブルシューティング」を参照してください。