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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

10.1.1 リカバリ・カタログ・データベース・セットアップの機能

リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能は、リカバリ・カタログ・データベース作成時に使用される、以下の設定値を変更できる機能です。

注意

  • リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能では、すでに作成済みのリカバリ・カタログ・データベースに対して設定値を変更することはできません。

  • リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能は、メンテナンス用の機能です。デフォルト設定のままリカバリ・カタログ・データベースを作成できる場合は、この機能を使用してデフォルト設定値を変更する必要はありません。

リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能では、以下の操作ができます。


初期化パラメータのデフォルト値の変更

リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能では、リカバリ・カタログ・データベース作成時に設定される、初期化パラメータのデフォルト値を変更できます。
変更された値は、リカバリ・カタログ・データベース作成時に使用されます。
設定を変更すると、それ以降に作成されたリカバリ・カタログ・データベースはすべて変更後の設定値で作成されます。
初期化パラメータのデフォルト値は、Oracle Versionごとに設定します。設定された値は、設定変更したサーバにおいて、すべてのオンラインバックアップ運用環境で共通の設定値となります。

注意

  • すでに作成されているリカバリ・カタログ・データベースの初期化パラメータ値は、リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能では変更できません。すでに作成されたリカバリ・カタログ・データベースの初期化パラメータ値を変更する場合は、リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能でデフォルト値を変更後、リカバリ・カタログ・データベースを再作成する必要があります。

  • リカバリ・カタログ・データベースの初期化パラメータのデフォルト値は、本製品がインストールされているサーバで、Oracle Versionごとに1つのみ設定可能です。バックアップ運用環境ごとにデフォルト設定を保存することはできません。

  • クラスタ環境の場合、すべてのクラスタノードにおいて、同じ値で設定を変更する必要があります。

  • 変更できるのは、初期化パラメータの設定値のみです。初期化パラメータの追加・削除・変更はできません。

リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能で変更できる初期化パラメータと、本製品のインストール時に設定されているデフォルト値は以下のとおりです。
導入環境に合わせて、適切な値を設定してください。

表10.1 Oracle Database 10g Release 2の場合

初期化パラメータ

インストール直後のデフォルト設定値

sga_max_size

384M

shared_pool_size

180M

large_pool_size

655360

java_pool_size

0

db_cache_size

64M

log_buffer

163840

processes

100

sort_area_size

1048576

表10.2 Oracle Database 11g Release 1の場合

初期化パラメータ

インストール直後のデフォルト設定値

sga_target

640M

processes

150

表10.3 Oracle Database 11g Release 2の場合

初期化パラメータ

インストール直後のデフォルト設定値

sga_target

640M

processes

150

参照

各初期化パラメータと、パラメータに設定する値の詳細については、「Oracle Databaseリファレンス」などのOracle Databaseのマニュアルを参照してください。


一時ファイルのデフォルトサイズの変更

リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能では、リカバリ・カタログ・データベース作成時に作成される、一時ファイルのデフォルトサイズを変更できます。
変更された値は、リカバリ・カタログ・データベース作成時に使用されます。
設定を変更すると、それ以降に作成されたリカバリ・カタログ・データベースの一時ファイルは、すべて変更後のサイズで作成されます。
一時ファイルのデフォルトサイズは、Oracle Versionごとに設定します。設定された値は、設定変更したサーバにおいて、すべてのオンラインバックアップ運用環境で共通の設定値となります。

注意

  • すでに作成されているリカバリ・カタログ・データベースの一時ファイルサイズは、リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能では変更できません。すでに作成されたリカバリ・カタログ・データベースの一時ファイルサイズを変更する場合は、リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能でデフォルト値を変更後、リカバリ・カタログ・データベースを再作成する必要があります。

  • リカバリ・カタログ・データベースの一時ファイルのデフォルトサイズは、本製品がインストールされているサーバで、Oracle Versionごとに1つのみ設定可能です。バックアップ運用環境ごとにデフォルト設定を保存することはできません。

  • クラスタ環境の場合、すべてのクラスタノードにおいて、同じ値で、設定を変更する必要があります。

  • 変更できるのは、一時ファイルのデフォルトサイズのみです。一時表領域名や一時ファイルの数、一時ファイル名など他の設定はできません。

リカバリ・カタログ・データベース・セットアップ機能で変更できる一時ファイルのデフォルトサイズは以下のとおりです。

Oracle Version

一時ファイルサイズのデフォルト値

Oracle Database 10g Release 2

300M

Oracle Database 11g Release 1

300M

Oracle Database 11g Release 2

300M