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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

9.1.1 オフラインリストア

オフラインリストア機能について説明します。

オフラインリストアでは、以下の処理が行われます。

  1. データベース破損状態のチェック

    データベースの破損状態を確認します。
    通常は、データベースに異常が見られない場合、オフラインリストアを行わずに処理を終了します。
    データベースが正常の場合でもオフラインリストアを行う場合は、強制実行モードで行います。

    注意

    以下の場合は、DBチェックで破損が検知できないことがあります。

    • 1つのREDOログ・グループ内の、一部のREDOログ・メンバーが破損している場合

    • 非アクティブなREDOログ・グループが破損している場合

    • 一時表領域・一時ファイルが破損している場合

  2. ターゲットデータベースの停止

    ターゲットデータベースを停止します。
    RAC構成の場合は、すべてのインスタンスが停止します。

  3. データベースファイルのリストア

    以下のデータベースファイルをリストアします。

    • データファイル(表領域)

    • 一時ファイル(一時表領域)

    • 制御ファイル

    • オンラインREDOログ・ファイル

    上記ファイルは、環境設定情報のバックアップ基本情報で指定されたデータベースバックアップ方法でリストアされます。

    • データベースバックアップ方法が「標準(OSコピー)」の場合

      Operating Systemのファイル変換・コピーコマンドで、バックアップファイルをデータベースファイル領域にコピーします。

    • データベースバックアップ方法が「ACM(レプリケーション管理)」の場合

      AdvancedCopy Managerを使用して、バックアップ領域のボリュームをデータベースファイル領域にコピーします。コピー方法には、OPCが使用されます。

  4. ターゲットデータベースの起動

    ターゲットデータベースを起動します。
    RAC構成の場合は、すべてのインスタンスがOPEN起動されます。

  5. 一時表領域の再作成

    すべての一時表領域内の一時ファイルを再作成します。

  6. データベースファイルの正常性チェック

    DBチェックを行い、データベースが正常に復旧されたことを確認します。

注意

同一ターゲットデータベースに対して、オフライン運用とオンライン運用を併用している場合、オフラインリストアを行った後は、ターゲットデータベースがオフラインバックアップ時点の状態に戻るため、ターゲットデータベースと、オンラインバックアップで使用しているリカバリ・カタログ情報の間に、不整合が発生します。
そのため、オフラインリストアを行った後は、一旦オンラインバックアップを初期化して、リカバリ・カタログを更新した後、再度オンラインバックアップを取得する必要があります。
詳細については、「9.5.4 オフラインリストア後のオンライン運用環境の対処について」を参照してください。