Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド |
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付録F DBミラーリングシステムの環境を設定するファイル |
DBミラーリングシステムの動作環境や、データベースの監視・切替えに関する定義は、DBミラーリング動作環境ファイルに定義します。
DBミラーリング動作環境ファイルは、UNIX系ファイルで作成します。
DBミラーリング動作環境ファイルの作成ディレクトリ
/opt/FJSVsymdx/etc
DBミラーリング動作環境ファイル名
“RDBシステム名”.dx(RDBシステム名を付けた運用の場合)、またはsysconfig.dx(RDBシステム名を付けない運用の場合)
種別 |
パラメタ名 |
定義内容 |
省略可否 |
---|---|---|---|
環境定義 |
自側のホスト名、またはIPアドレス |
不可 |
|
相手側のRDBシステム名 |
不可 |
||
相手側のホスト名、またはIPアドレス |
不可 |
||
相手側のポート番号 |
不可 |
||
モニタ管理ファイルの配置先の絶対パス名 |
不可 |
||
モニタデーモンのダンプ出力先ディレクトリの絶対パス名 |
不可 |
||
ノード間の監視設定 |
ノード間のポーリング監視の間隔 |
可 |
|
ポーリング監視のタイムアウトの時間および動作 |
可 |
||
データベースの無応答監視の設定 |
データベースの無応答監視の設定(タイムアウト時間および動作) |
可 |
|
データベースの閉塞の監視設定 |
DB監視資源定義ファイルの絶対パス名 |
可 |
DBミラーリング動作環境ファイルの環境定義パラメタは、モニタデーモンを起動することで有効となります。またその他のパラメタは、DBミラーリングサービスを開始することで有効となります。
DBミラーリング動作環境ファイルは両ノードで設定し、環境定義以外は両ノードで定義内容を一致させてください。
環境定義は、両ノードの環境に合わせて編集してください。
DBミラーリングシステムの運用開始後に各パラメタを変更する場合の手順は、“運用ガイド”の“DBミラーリング動作環境ファイルの変更手順”を参照してください。
DBミラーリング動作環境ファイルのひな型は、/opt/FJSVsymdx/demo/sysconfig.dxです。
本ファイルを複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイルを/opt/FJSVsymdx/etcに配置してください。そのとき、ファイル名を“RDBシステム名”.dx(RDBシステム名を付けた運用の場合)、またはsysconfig.dx(RDBシステム名をつけない運用の場合)としてください。
DBミラーリング動作環境ファイルは、UNIX系ファイルで作成します。
利用者は、エディタを使用して、このテキストファイルに各パラメタを定義します。記述形式は、以下のとおりです。
なお、行の先頭が番号記号“#”の場合、その行はコメント行として扱われます。また、行の途中に番号記号“#”を指定することはできません。
定義指示文<改行> : |
各行の定義指示文の記述形式は、次のとおりです。
定義種別 = [指定値1],[指定値2],・・・ |
定義指示文は複数行にまたがって記述することはできません。
等号“=”前後に空白、タブを指定することができます。
コンマ“,”前後に空白、タブを指定することができます。
モニタデーモンがノード間通信を行うための自側のホスト名、またはIPアドレスを指定します。
なお、モニタデーモンのノード間通信は、DBミラーリングサービスの運用を確実にするため、管理用のLANを設定します。
OWN_NODE_ADDRESS =自側のホスト名、またはIPアドレス |
本定義は省略できません。
IPv6アドレスを使用する場合は、グローバルアドレスのみ使用可能です。
相手側のRDBシステム名を設定します。なお、RDBシステム名を付けない運用の場合は、ハイフン (“-”)を設定してください。
記述形式は、以下のとおりです。
OTHER_RDBSYSTEM_NAME =相手側のRDBシステム名 |
本定義は省略できません。
RDBシステム名の詳細は“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。
モニタデーモンがノード間通信を行うための相手側のホスト名、またはIPアドレスを指定します。
なお、モニタデーモンのノード間通信は、DBミラーリングサービスの運用を確実にするため、管理用のLANを設定します。
OTHER_NODE_ADDRESS =相手側のホスト名、またはIPアドレス |
本定義は省略できません。
IPv6アドレスを使用する場合は、グローバルアドレスのみ使用可能です。
モニタデーモンがノード間通信を行うための相手側のポート番号を指定します。
ポート番号は、1024〜9999を指定します。
OTHER_PORTNO = 相手側のポート番号 |
本定義は省略できません。
モニタ管理ファイルを配置する格納先ディレクトリの絶対パス名を256バイト以内で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
DX_MANAGE_PATH = モニタ管理ファイルを配置する格納先ディレクトリの絶対パス名 |
本定義は省略できません。
モニタ管理ファイルは以下のファイルで構成されます。モニタ管理ファイルを配置する格納先ディレクトリの見積りを行ってください。
種別 |
目的 |
ファイル名 |
容量 |
---|---|---|---|
モニタ制御情報 |
以下を管理します。
|
“MON_CNTL_FILE” [+ RDBシステム名] + “.sys” |
6Kbyte |
モニタ状態管理情報 |
自側のモニタ状態管理情報を管理します。各コンポとの情報交換にも利用します。 |
“MON_STATE_FILE” [+ RDBシステム名] + “.sys” |
6Kbyte |
RLC破棄エラー情報 |
RLC破棄のエラー監視情報 |
DXOP_MSG_PURGE_rlp名.txt |
2Kbyte |
ログ抽出エラー情報 |
ログ抽出のエラー監視情報 |
DXOP_MSG_EXTRACT_rlp名.txt |
2Kbyte |
ログ反映エラー情報 |
ログ反映のエラー監視情報 |
DXOP_MSG_REFLECT_rlp名.txt |
2Kbyte |
緊急運用停止エラー情報 |
緊急運用停止のエラー監視情報 |
DXOP_MSG_SUSPEND_rlp名.txt |
2Kbyte |
通常運用停止エラー情報 |
通常運用停止のエラー監視情報 |
DXOP_MSG_SWITCH_rlp名.txt |
2Kbyte |
通常停止用制御情報 |
通常停止を行うための制御情報 |
DXOP_CNTL_rlp名.sys |
2Kbyte |
実行抑止解除情報 |
実行抑止解除のエラー監視情報 |
DXOP_MSG_RESUME_RLP名.txt |
2Kbyte |
モニタデーモンのダンプ出力先ディレクトリの絶対パス名を256バイト以内で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
DX_CORE_PATH = ダンプ出力先ディレクトリの絶対パス名 |
本定義は省略できません。
モニタデーモンが正本のデータベースを監視するために、ハートビートを行う間隔を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
POLL_TIME = 送受信間隔時間(ミリ秒) |
送受信間隔時間は500から10000の間の値を指定します。
本定義は省略可能です。省略時は1000が指定されたものとみなします。
モニタデーモンが、POLL_TIMEパラメタで指定した送受信間隔を元に、ハートビートの異常を検知するまでの時間(確認データを受信してから、次の確認データが到着するまでのタイムアウト時間)、およびハートビートの異常を検知した場合の動作を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
POLL_WAITOUT = タイムアウト時間(秒)[,動作指定,再開間隔(秒)] |
タイムアウト時間に0を指定した場合、動作指定および再開間隔指定は不要です。
なお、指定した場合、指定値は無視されます。
タイムアウト時間に0以外を指定した場合、動作指定および再開間隔の指定は必須です。
一旦停止したハートビートは、該当ノードのDBミラーリングサービスの停止・開始をすることで再開されます。
本定義は省略可能です。省略時は「タイムアウト時間=5」および「動作指定=“MESSAGE”および再開間隔=10」が指定されたものとみなします。
モニタデーモンは、ノード内のデータベースの無応答状態が発生せず正常に動作しているかを3秒間隔で確認します。このとき、データベースの無応答状態を認識するまでの時間および異常を検知した場合の動作を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
DB_TIMEOUT = タイムアウト時間(秒)[,動作指定,再開間隔(秒)] |
タイムアウト時間 = 1SQL文の最大レスポンス時間 × (多重度 / CPU数) |
(単位:秒)
※タイムアウト時間に0を指定した場合、動作指定は不要です。
タイムアウト時間に0を指定した場合、動作指定および再開間隔指定は不要です。なお、指定した場合は指定値は無視されます。
タイムアウト時間に0以外を指定した場合、動作指定および再開間隔の指定は必須です。
一旦停止した監視を再開する場合は、該当ノードのモニタデーモンのサービスを再起動することで再開されます。
本定義は省略可能です。省略時は「タイムアウト時間=0」が指定されたものとみなします。(無応答監視を行いません)
監視対象のデータベース資源および監視方法を指定したファイルを、DB監視資源定義ファイルと呼びます。DB_INH_OBSERVEでは、DB監視資源定義ファイルを配置した絶対パス名を256バイト以内で指定します。
本ファイルで指定したデータベース資源の監視方法に該当する事象(DSIの閉塞など)が発生した場合、モニタデーモンは、強制的に副本のデータベースを正本に切替えます。
記述形式は、以下のとおりです。
DB_INH_OBSERVE = DB監視資源定義ファイルの絶対パス名 |
本定義は省略可能です。省略時は監視対象のデータベース資源が指定されないものとみなします。
DBミラーリング動作環境ファイルのパラメタ指定により出力されるメッセージは監視対象としてください。
DB監視資源定義ファイルで指定したデータベース資源の監視方法に該当する事象が発生した場合、次にサービスを開始するまで監視を停止します。
DB監視資源定義ファイルの作成方法については“監視データベース資源の指定”を参照してください。
DB監視資源定義ファイルの指定により出力されるメッセージについては“運用ガイド”の“ノードの異常発生の監視”を参照してください。
DBミラーリング動作環境ファイルの記述例を、以下に示します。
OWN_NODE_ADDRESS = NODE01 OTHER_RDBSYSTEM_NAME = rdbsys2 OTHER_NODE_ADDRESS = NODE02 OTHER_PORTNO = 6200 DX_MANAGE_PATH = /work/duplex/def DX_CORE_PATH = /work/duplex/core_dir POLL_TIME = 1000 POLL_WAITOUT = 10,MESSAGE,30 DB_TIMEOUT = 0 DB_INH_OBSERVE = /work/duplex/dbdef/db_inh |
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