Navigatorは、クライアント上で動作するソフトウェアと、サーバ上で動作するソフトウェアから構成されるクライアント-サーバ型のソフトウェアです。
Navigatorは、PCサーバからUNIXサーバにいたるまで、多様なOS(Operating System)で利用できます。各OS上の製品は、統一したコンセプト・GUI・機能を持っているため、クライアント側からサーバの違いを意識する必要はありません。サーバの特長を活かし、システム規模や環境の変化に柔軟に適応できます。
利用できるデータソース
Navigatorは、Symfoware Server、Oracle、SQL Serverといったデータベースに格納されたデータや、CSVファイル、XMLファイル(Shunsaku)のデータを対象として利用できます。
また、Symfoware Serverの分散データベースアクセス機能、Oracleのデータベースリンク機能、ODBC(Open Database Connectivity)ドライバにより、他サイト(Navigatorサーバが動作しているサーバ以外のサーバ)にあるデータにもアクセスすることができます。
基本システム
Navigatorでの情報活用は、Webブラウザ(Navigator Webクライアント)で行います。ファイアウォールや、暗号化(HTTPS通信)にも対応しています。
また、Navigatorでは、問い合わせ結果に対して、さらに複雑な問い合わせを実行して、分析を行うことや、データマート出力や外部データの登録なども含めた、一連の処理手順を一括して実行することもできます。これらのエキスパート向け機能は、Navigator Windowsクライアントから利用します。
CSVデータを利用した簡易な情報活用システム(DBレスシステム)
CSVデータを利用する場合に、データベース不要の低コストで簡易な情報活用システムを構築できます。この場合、Navigatorでの情報活用は、Navigator Windowsクライアントから行います。
大規模向けシステムの構築が可能
Navigatorは、大規模なデータの処理や企業全域を対象とした運用を行うことができます。
以下にその特長を説明します。
サーバの管理
辞書のメンテナンスをサーバ上のバッチ処理で自動化することができ、辞書のメンテナンス工数を大幅に削減することができます。これにより、多数の拠点にサーバを配置している場合でも、運用コストを低く抑えることができます。
採取したデータアクセスログを分析することにより、システム管理者は不要なデータの整理やデータベースシステムの性能チューニングを行うことができます。
2台のサーバを組み合わせて、データのロード時や辞書のメンテナンス時にサーバを切り替える運用をすることで、ユーザは24時間Navigatorを利用することができます。
64ビット論理空間を利用した、大規模データの利用
64ビット論理空間を利用することで、1億件に及ぶような大量の取り引きデータや、数百万~1千万件に及ぶような大量の品種・顧客マスタを対象にした会社規模の大規模データを1回の問い合わせで処理することが可能です。
情報活用の拡大にマッチした、辞書の運用
エンタープライズ辞書運用では、一つの辞書に対して、利用環境の異なる複数の部門の環境設定が可能になります。これにより、全社的なシステム部門が一つの辞書環境を構築・管理するだけになるため、運用・管理のコストを削減できます。
コマンドを利用したバッチ処理により一括設定を行うことができます。これにより、利用人数が、大規模な場合でも運用・管理のコストを削減することができます。
セキュリティの強化
Navigatorサーバを利用できるNavigator WindowsクライアントのIPアドレスを設定することにより、利用できるPCを制限することができます。
Navigatorサーバへのログオンやログオフのアクセス記録を採取することができます。このアクセス記録を分析することにより、Navigatorサーバの利用状況を把握することができます。
認証システムの一元化に適応
ユーザプログラムを介してエンタープライズ認証機能を利用することにより、企業内のディレクトリサーバや従業員データベースなど任意のシステムによる認証を行うことができます。これにより、サーバの運用管理コストの削減、利用者の利便性向上、およびセキュリティの強化を目的とした認証システムの一元化に適応することができます。
企業内組織への柔軟な対応
辞書出口機能を使用することで、テーブルや項目に対して参照範囲を柔軟に制御できます。また、制御の単位を、ユーザ単位、部門単位だけでなくさまざまな単位で制御することができます。これにより、企業の複雑な組織構造へ柔軟に対応できます。人事異動などに伴う辞書の設定変更作業も簡易にできます。