共通APIを使用したサービス利用側のアプリケーションを動作させる場合、ISIクライアント環境で以下のセットアップ作業を行います。ただし、ISIサーバと同じマシン上でクライアントプログラムを動作させる場合は、この作業は不要です。
詳細は、“Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド”を参照してください。
ISIを個別インストールした場合、ISIクライアントを使用するためには、Interstage Application Serverクライアントパッケージを標準インストールしておく必要があります。
標準インストールでインストールされる機能については、“Interstage Application Server インストールガイド”を参照してください。
以下の手順で行います。
hostsファイルの編集
以下のファイルに接続先ホストのIPアドレスと接続先ホスト名を指定します。接続先ホストは、ISIクライアントのマシンではなく、接続先のISIサーバのことです。
ファイル名:“<Windowsインストールディレクトリ>\system32\drivers\etc\hosts”
指定例:
192.168.0.10 esi-server-name
inithostファイルの編集
以下のファイルに接続先ホスト名とポート番号を指定します。接続先ホスト名には、手順1で指定した接続先ホスト名を指定してください。
また、ポート番号は、サーバ上のInterstage管理コンソールの以下の箇所に設定されている番号(デフォルト8002)を指定してください。
Interstage管理コンソール:[Interstage Application Server] > [システム] > [環境設定] > [CORBAサービス詳細設定] > [ポート番号]
ファイル名:“<Interstageインストールディレクトリ>\ODWIN\etc\INITHOST”
指定例:
esi-server-name 8002
configファイルの編集
同時に動作するクライアントアプリケーションのプロセス数が以下のファイルの設定値を超える場合は、追加されるクライアントアプリケーションのプロセス数を加算してください。
ファイル名:“<Interstageインストールディレクトリ>\ODWIN\etc\config”
設定項目名 | 設定値 |
---|---|
max_processes | 現在の設定値+追加プロセス数 |
ORB環境設定ファイルの設定
以下のファイルを作成し、ORB(Object Request Broker)を指定します。
ファイル名:“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5\lib\orb.properties”
org.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB |
Destination定義の作成
JMSを使用した非同期通信を行う場合、jmsmkdstコマンドでDestination定義を作成します。
指定例:
jmsmkdst -q -g ESI-GRP1 -c ESI-INBOUND -ipaddress “IPアドレス” -port “ポート番号” ESIInboundQueue |
“IPアドレス”には、ISIサーバがインストールされているサーバのIPアドレス、またはホスト名を指定します。
“ポート番号”には、ISIサーバがインストールされているサーバのネーミングサービスのポート番号(デフォルト“8002”)を指定します。
また、業務ごとのリソース調整機能を利用し、JMSを使用した非同期通信を行う場合、jmsmkdstコマンドでDestination定義を作成します。
指定例:
jmsmkdst -q -g ESI-GRP1-ISIサーバ名 -c ESI-INBOUND-ISIサーバ名 -ipaddress “IPアドレス” -port “ポート番号” ESIInboundQueue-ISIサーバ名 |
“IPアドレス”には、リソース調整用に追加したISIサーバがインストールされているサーバのIPアドレス、またはホスト名を指定します。
“ポート番号”には、リソース調整用に追加したISIサーバがインストールされているサーバのネーミングサービスのポート番号(デフォルト“8002”)を指定します。
java.homeの設定
Javaのプログラムを実行した場合、システムプロパティの“java.home”に設定されるディレクトリを“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5”にします。
環境変数PATHの先頭に“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5\bin”を追加してください。または、クライアントプログラムを起動する場合、“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5\bin\java”を使用してください。
クラスパスの設定
ISIのクライアントプログラムを動作させるために、クラスパスに以下のjarファイルを指定します。
同期通信を行う場合
<INSDIR>\lib\esiejb_jar_client.jar |
非同期通信を行う場合
<Interstageインストールディレクトリ>\J2EE\lib\isj2ee.jar |
クライアントアプリケーションからの通信にJAX-RPCを利用する場合は、上記に加えて以下のJarファイルを指定する必要があります。
Interstage Application Server のWebサービスクライアント機能を利用する場合
“ISI アプリケーション開発ガイド”を参照してください。
AXISを利用する場合
AXISのライブラリ(基本的に<Axisインストールディレクトリ>\libのjarファイルすべて)
ISIでは、AXISのバージョン1.3(説明:Final Version 1.3 日付:October 5, 2005)をサポートします。
AXIS1.3を使用した場合の例
<Axisインストールディレクトリ>\lib\axis.jar |
.NET環境の設定
.NETクライアントによるISI呼出しを行う場合、.NETコンポーネントをインストールします。インストール方法については、“F.2 .NET利用時の設定”の.NETコンポーネントのインストールを参照してください。