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Interstage Service Integrator V9.2.0 導入ガイド

C.2 アプリケーションの設定

共通APIを使用したサービス利用側のアプリケーションを動作させる場合、ISIクライアント環境で以下のセットアップ作業を行います。ただし、ISIサーバと同じマシン上でクライアントプログラムを動作させる場合は、この作業は不要です。
詳細は、“Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド”を参照してください。

ISIを個別インストールした場合、ISIクライアントを使用するためには、Interstage Application Serverクライアントパッケージを標準インストールしておく必要があります。
標準インストールでインストールされる機能については、“Interstage Application Server インストールガイド”を参照してください。

以下の手順で行います。

  1. hostsファイルの編集

    以下のファイルに接続先ホストのIPアドレスと接続先ホスト名を指定します。接続先ホストは、ISIクライアントのマシンではなく、接続先のISIサーバのことです。
    ファイル名:“<Windowsインストールディレクトリ>\system32\drivers\etc\hosts”

    指定例

    192.168.0.10    esi-server-name

  2. inithostファイルの編集
    以下のファイルに接続先ホスト名とポート番号を指定します。接続先ホスト名には、手順1で指定した接続先ホスト名を指定してください。
    また、ポート番号は、サーバ上のInterstage管理コンソールの以下の箇所に設定されている番号(デフォルト8002)を指定してください。
    Interstage管理コンソール:[Interstage Application Server] > [システム] > [環境設定] > [CORBAサービス詳細設定] > [ポート番号]
    ファイル名:“<Interstageインストールディレクトリ>\ODWIN\etc\INITHOST”

    指定例

    esi-server-name    8002

  3. configファイルの編集
    同時に動作するクライアントアプリケーションのプロセス数が以下のファイルの設定値を超える場合は、追加されるクライアントアプリケーションのプロセス数を加算してください。
    ファイル名:“<Interstageインストールディレクトリ>\ODWIN\etc\config”

    表C.2 configファイルの設定項目

    設定項目名

    設定値

    max_processes

    現在の設定値+追加プロセス数


  4. ORB環境設定ファイルの設定
    以下のファイルを作成し、ORB(Object Request Broker)を指定します。
    ファイル名:“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5\lib\orb.properties”

    org.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB
    org.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB
    javax.rmi.CORBA.StubClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.StubDelegateImpl
    javax.rmi.CORBA.UtilClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.UtilDelegateImpl
    javax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectDelegateImpl


  5. Destination定義の作成
    JMSを使用した非同期通信を行う場合、jmsmkdstコマンドでDestination定義を作成します。

    指定例:

    jmsmkdst -q -g ESI-GRP1 -c ESI-INBOUND -ipaddress “IPアドレス” -port “ポート番号” ESIInboundQueue
    jmsmkdst -q -g ESI-GRP1 -c ESI-OUTBOUND -ipaddress “IPアドレス” -port “ポート番号” ESIOutboundQueue


    • “IPアドレス”には、ISIサーバがインストールされているサーバのIPアドレス、またはホスト名を指定します。

    • “ポート番号”には、ISIサーバがインストールされているサーバのネーミングサービスのポート番号(デフォルト“8002”)を指定します。

    また、業務ごとのリソース調整機能を利用し、JMSを使用した非同期通信を行う場合、jmsmkdstコマンドでDestination定義を作成します。

    指定例:

    jmsmkdst -q -g ESI-GRP1-ISIサーバ名 -c ESI-INBOUND-ISIサーバ名 -ipaddress “IPアドレス” -port “ポート番号” ESIInboundQueue-ISIサーバ名
    jmsmkdst -q -g ESI-GRP1-ISIサーバ名 -c ESI-OUTBOUND-ISIサーバ名 -ipaddress “IPアドレス” -port “ポート番号” ESIOutboundQueue-ISIサーバ名


    • “IPアドレス”には、リソース調整用に追加したISIサーバがインストールされているサーバのIPアドレス、またはホスト名を指定します。

    • “ポート番号”には、リソース調整用に追加したISIサーバがインストールされているサーバのネーミングサービスのポート番号(デフォルト“8002”)を指定します。

  6. java.homeの設定
    Javaのプログラムを実行した場合、システムプロパティの“java.home”に設定されるディレクトリを“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5”にします。
    環境変数PATHの先頭に“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5\bin”を追加してください。または、クライアントプログラムを起動する場合、“<Interstageインストールディレクトリ>\JBKDI\jre5\bin\java”を使用してください。

  7. クラスパスの設定
    ISIのクライアントプログラムを動作させるために、クラスパスに以下のjarファイルを指定します。

    • 同期通信を行う場合

      <INSDIR>\lib\esiejb_jar_client.jar
      <Interstageインストールディレクトリ>\J2EE\lib\isj2ee.jar
      <Interstageインストールディレクトリ>\ODWIN\etc\class\ODjava4.jar
      <Interstageインストールディレクトリ>\EJBCL\lib\fjcontainer94.jar


    • 非同期通信を行う場合

      <Interstageインストールディレクトリ>\J2EE\lib\isj2ee.jar
      <Interstageインストールディレクトリ>\ODWIN\etc\class\ODjava4.jar
      <Interstageインストールディレクトリ>\jms\lib\fjmsprovider.jar
      <Interstageインストールディレクトリ>\ODWIN\etc\class\esnotifyjava4.jar


    クライアントアプリケーションからの通信にJAX-RPCを利用する場合は、上記に加えて以下のJarファイルを指定する必要があります。

    • Interstage Application Server のWebサービスクライアント機能を利用する場合
      “ISI アプリケーション開発ガイド”を参照してください。

    • AXISを利用する場合
      AXISのライブラリ(基本的に<Axisインストールディレクトリ>\libのjarファイルすべて)

      ISIでは、AXISのバージョン1.3(説明:Final Version 1.3 日付:October 5, 2005)をサポートします。

      AXIS1.3を使用した場合の例

      <Axisインストールディレクトリ>\lib\axis.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\axis-ant.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\axis-schema.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\commons-discovery-0.2.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\commons-logging-1.0.4.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\jaxrpc.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\log4j-1.2.8.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\saaj.jar
      <Axisインストールディレクトリ>\lib\wsdl4j-1.5.1.jar


  8. .NET環境の設定
    .NETクライアントによるISI呼出しを行う場合、.NETコンポーネントをインストールします。インストール方法については、“F.2 .NET利用時の設定”の.NETコンポーネントのインストールを参照してください。