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Interstage Service Integrator V9.2.0 導入ガイド

B.4.1 セットアップ

この例では、以下の構成でセットアップします。セットアップ前、セットアップ後に必要な作業は、“第9章 ISIサーバ連携構成のセットアップ”を参照してください。
ISIServer01でセットアップの作業を行います。

図B.2 セットアップの例

表B.6 サーバのホスト名

サーバ

ホスト名

システムA

RemoteSystem01

ISIサーバA

ISIServer01

ISIサーバB

ISIServer02

システムB

RemoteSystem02

ISIServer01とRemoteSystem01間の設定

ISIServer01とRemoteSystem01において双方向のキュー間転送を設定します。
ISIServer01とRemoteSystem01にはキュー間転送のために、あらかじめMQDシステムを構築し、キューを用意しておきます。

図B.3 ISIServer01とRemoteSystem01間

表B.7 構成の例

ホスト名

MQDシステム名

グループ名

キュー名

備考

ISIServer01

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue01

RemoteSystem01からの受信用のキュー

ConnectQue02

RemoteSystem01への送信用のキュー

RemoteSystem01

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue01

ISIServer01への送信用のキュー

ConnectQue02

ISIServer01からの受信用のキュー

注):esiqueadd_jmsrコマンドを実行してキューを作成した場合、グループ名はキュー名と同じです。

  1. ホストIDの割当て

    ISIServer01とRemoteSystem01に、それぞれ以下のホストIDを割り当てます。

    表B.8 サーバのホストID

    ホスト名

    ホストID

    ISIServer01

    ISI00001

    RemoteSystem01

    RSYS0001


  2. ホスト定義シートの作成

    ISIServer01上にホスト定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“hostdef.txt”のホスト定義シートを作成します。なお、各ホストが使用するネーミングサービスは“localhost”なので省略しています。

    ホスト定義シート(hostdef.txt)

    #  ホスト定義シート
    #  ホストID,ホスト名,使用するネーミングサービスのURL
    ISI00001,ISIServer01
    RSYS0001,RemoteSystem01


  3. キュー間転送名の割当て

    キュー間転送を行うキューの組合せを決めます。以下のキュー間転送名を割り当てます

    表B.9 キュー間転送名

    キュー間転送名

    説明

    QCNNCT01

    RemoteSystem01のConnectQue01から、ISIServer01のConnectQue01へ転送します。

    QCNNCT02

    ISIServer01のConnectQue02から、RemoteSystem01のConnectQue02へ転送します。


  4. 転送定義シートの作成

    ISIServer01上に転送定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“routedef.txt”の転送定義シートを作成します。

    転送定義シート(routedef.txt)

    #  転送定義シート
    #            |        送信側の情報        |        受信側の情報
    #  キュー間転送名,ホストID,グループ名,キュー名,ホストID,グループ名,キュー名
    QCNNCT01,RSYS0001,CNTGRP01,ConnectQue01,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue01
    QCNNCT02,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue02,RSYS0001,CNTGRP01,ConnectQue02


  5. キュー間転送定義セットの作成

    esiqctaddコマンドを実行して、キュー間転送定義セットを作成します。
    ここでは、ホスト定義シート“hostdef.txt”と転送定義シート“routedef.txt”を指定します。

    esiqctadd -h hostdef.txt -r routedef.txt

    コマンド実行後、ISIServer01用のキュー間転送定義セット“ISIServer01.zip”とRemoteSystem01用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem01.zip”が、コマンドを実行したディレクトリに作成されます。

  6. キュー間転送定義セットの配布

    作成したキュー間転送定義セットを各サーバに配布します。
    RemoteSystem01用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem01.zip”をRemoteSystem01に配布します。

  7. セットアップの実行

    esiqctsetコマンドを実行して、ISIServer01とRemoteSystem01間の環境をセットアップします。

    • ISIServer01で実行
      ISIServer01でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer01.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer01.zip

    • RemoteSystem01で実行
      RemoteSystem01でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“RemoteSystem01.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f RemoteSystem01.zip

ISIServer01とISIServer02間の設定

ISIServer01とISIServer02において双方向のキュー間転送を設定します。

追加するホストIDおよびキュー間転送名は、すでに追加した名前と重複しないように割り当ててください。

図B.4 ISIServer01とISIServer02間

表B.10 構成の例

ホスト名

MQDシステム名

グループ名

キュー名

備考

ISIServer01

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue11

ISIServer02への送信用のキュー

ConnectQue12

ISIServer02からの受信用のキュー

ISIServer02

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue11

ISIServer01からの受信用のキュー

ConnectQue12

ISIServer01への送信用のキュー

注):esiqueadd_jmsrコマンドを実行してキューを作成した場合、グループ名はキュー名と同じです。

  1. ホストIDの割当て

    ISIServer02に、以下のホストIDを割り当てます。

    表B.11 サーバのホストID

    ホスト名

    ホストID

    ISIServer02

    ISI00002


  2. ホスト定義シートの作成

    ISIServer02を追加するためのホスト定義シートを作成します。
    ISIServer01はすでに作成済みのため記述しません。すでに作成したホスト定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。
    ここでは、ファイル名“hostdef.txt”のホスト定義シートを作成します。なお、各ホストが使用するネーミングサービスは“localhost”なので省略しています。

    ホスト定義シート(hostdef.txt)

    #  ホスト定義シート
    #  ホストID,ホスト名,使用するネーミングサービスのURL
    ISI00002,ISIServer02


  3. キュー間転送名の割当て

    QCNNCT03、QCNNCT04を追加するための転送定義シートを作成します。
    すでに作成した転送定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。

    表B.12 キュー間転送名

    キュー間転送名

    説明

    QCNNCT03

    ISIServer01のConnectQue11から、ISIServer02のConnectQue11へ転送します。

    QCNNCT04

    ISIServer02のConnectQue12から、ISIServer01のConnectQue12へ転送します。


  4. 転送定義シートの作成

    ISIServer01上に転送定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“routedef.txt”の転送定義シートを作成します。

    転送定義シート(routedef.txt)

    #  転送定義シート
    #            |        送信側の情報        |        受信側の情報
    #  キュー間転送名,ホストID,グループ名,キュー名,ホストID,グループ名,キュー名
    QCNNCT03,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue11,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue11
    QCNNCT04,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue12,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue12


  5. キュー間転送定義セットの作成

    esiqctaddコマンドを実行して、キュー間転送定義セットを作成します。
    ここでは、ホスト定義シート“hostdef.txt”と転送定義シート“routedef.txt”を指定します。

    esiqctadd -h hostdef.txt -r routedef.txt

    コマンド実行後、ISIServer01用のキュー間転送定義セット“ISIServer01.zip”とISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”が、コマンドを実行したディレクトリに作成されます。

  6. キュー間転送定義セットの配布

    作成したキュー間転送定義セットを各サーバに配布します。
    ISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”をISIServer02に配布します。

  7. セットアップの実行

    esiqctsetコマンドを実行して、ISIServer01とISIServer02間の環境をセットアップします。

    • ISIServer01で実行
      ISIServer01でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer01.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer01.zip

    • ISIServer02で実行
      ISIServer02でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer02.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer02.zip

ISIServer02とRemoteSystem02間の設定

ISIServer02とRemoteSystem02において双方向のキュー間転送を設定します。


追加するホストIDおよびキュー間転送名は、すでに追加した名前と重複しないように割り当ててください。

図B.5 ISIServer02とRemoteSystem02間

表B.13 構成の例

ホスト名

MQDシステム名

グループ名

キュー名

備考

ISIServer02

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue21

RemoteSystem02からの受信用のキュー

ConnectQue22

RemoteSystem02への送信用のキュー

RemoteSystem02

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue21

ISIServer02への送信用のキュー

ConnectQue22

ISIServer02からの受信用のキュー

注):esiqueadd_jmsrコマンドを実行してキューを作成した場合、グループ名はキュー名と同じです。

  1. ホストIDの割当て

    RemoteSystem02に、以下のホストIDを割り当てます。

    表B.14 サーバのホストID

    ホスト名

    ホストID

    RemoteSystem02

    RSYS0002


  2. ホスト定義シートの作成

    RemoteSystem02を追加するためのホスト定義シートを作成します。すでに作成したホスト定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。
    ここでは、ファイル名“hostdef.txt”のホスト定義シートを作成します。なお、各ホストが使用するネーミングサービスは“localhost”なので省略しています。

    ホスト定義シート(hostdef.txt)

    #  ホスト定義シート
    #  ホストID,ホスト名,使用するネーミングサービスのURL
    RSYS0002,RemoteSystem02


  3. キュー間転送名の割当て

    QCNNCT05、QCNNCT06を追加するための転送定義シートを作成します。
    すでに作成した転送定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。

    表B.15 キュー間転送名

    キュー間転送名

    説明

    QCNNCT05

    ISIServer02のConnectQue21から、RemoteSystem02のConnectQue21へ転送します。

    QCNNCT06

    RemoteSystem02のConnectQue22から、ISIServer02のConnectQue22へ転送します。


  4. 転送定義シートの作成

    ISIServer01上に転送定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“routedef.txt”の転送定義シートを作成します。

    転送定義シート(routedef.txt)

    #  転送定義シート
    #            |        送信側の情報        |        受信側の情報
    #  キュー間転送名,ホストID,グループ名,キュー名,ホストID,グループ名,キュー名
    QCNNCT05,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue21,RSYS0002,CNTGRP01,ConnectQue21
    QCNNCT06,RSYS0002,CNTGRP01,ConnectQue22,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue22


  5. キュー間転送定義セットの作成

    esiqctaddコマンドを実行して、キュー間転送定義セットを作成します。
    ここでは、ホスト定義シート“hostdef.txt”と転送定義シート“routedef.txt”を指定します。

    esiqctadd -h hostdef.txt -r routedef.txt

    コマンド実行後、ISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”とRemoteSystem02用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem02.zip”が、コマンドを実行したディレクトリに作成されます。

    esiqctaddコマンドは、ISIServer01で実行してください。

  6. キュー間転送定義セットの配布

    作成したキュー間転送定義セットを各サーバに配布します。
    ISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”をISIServer02に配布します。
    RemoteSystem02用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem02.zip”をRemoteSystem02に配布します。

  7. セットアップの実行

    esiqctsetコマンドを実行して、ISIServer02とRemoteSystem02間の環境をセットアップします。

    • ISIServer02で実行
      ISIServer02でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer02.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer02.zip

    • RemoteSystem02で実行
      RemoteSystem02でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“RemoteSystem02.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f RemoteSystem02.zip