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Interstage Service Integrator V9.2.0 導入ガイド

8.1 ISIサーバの負荷分散

ISIサーバを負荷分散する場合の設定について説明します。

Webサービスクライアントから接続する場合

Webサービスクライアントからの接続でISIサーバを負荷分散する場合は、以下のような構成になります。負荷分散装置は、Webサーバの前に設置します。

図8.1 ISIサーバを負荷分散する場合の構成図

Webサービスクライアントからの接続でISIサーバを負荷分散する場合の設定については、負荷分散装置のマニュアルを参照してください。

CORBAクライアントアプリケーションから接続する場合

CORBAクライアントアプリケーションからの接続でISIサーバを負荷分散する場合は、以下のような構成になります。負荷分散装置は、CORBA受信サーバの前に設置します。

図8.2 ISIサーバを負荷分散する場合の構成図

以下にCORBA受信でISIサーバを負荷分散する場合の手順を示します。

  1. hostsファイルの設定

    ISIサーバのhostsファイルに定義されている自サーバのホスト名とIPアドレスの設定に、別名で仮想IPアドレスのホスト名を宣言します。宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。以下に、ISIサーバのホスト名がhost1、仮想IPアドレスのホスト名がvhostの場合の記述例を示します。

    192.168.0.10  host1 vhost
  2. CORBAサーバを運用するホスト名の指定

    各マシンに対してCORBAサーバを運用するホスト名の設定をします。指定方法は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“Interstage動作環境定義によるカストマイズ”を参照してください。

  3. CORBA受信サーバのオブジェクトリファレンスの設定

    CORBA受信サーバの負荷分散方法には以下の2つがあります。それぞれの設定方法については、“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”の“CORBAワークユニット”の“Interstageのセットアップ”を参照してください。

    • メソッド呼び出し単位の負荷分散

    • ネーミングサービスのオブジェクト獲得時点の負荷分散

  4. CORBAクライアントアプリケーション側の設定

    ネーミングサービスの参照先ホスト名に仮想IPアドレスのホスト名を指定します。また、hostsファイルに負荷分散対象となるすべてのISIサーバのホスト名とIPアドレスの対応を宣言します。宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。

    以下にネーミングサービスの参照先ホスト名の指定例とhostsファイルの指定例を示します。

    inithostファイル

    vhost 8002

    hosts

    192.168.0.10 vhost
    192.168.0.11 host1
    192.168.0.12 host2