ISIサーバを負荷分散する場合の設定について説明します。
Webサービスクライアントから接続する場合
Webサービスクライアントからの接続でISIサーバを負荷分散する場合は、以下のような構成になります。負荷分散装置は、Webサーバの前に設置します。
図8.1 ISIサーバを負荷分散する場合の構成図
Webサービスクライアントからの接続でISIサーバを負荷分散する場合の設定については、負荷分散装置のマニュアルを参照してください。
CORBAクライアントアプリケーションから接続する場合
CORBAクライアントアプリケーションからの接続でISIサーバを負荷分散する場合は、以下のような構成になります。負荷分散装置は、CORBA受信サーバの前に設置します。
図8.2 ISIサーバを負荷分散する場合の構成図
以下にCORBA受信でISIサーバを負荷分散する場合の手順を示します。
hostsファイルの設定
ISIサーバのhostsファイルに定義されている自サーバのホスト名とIPアドレスの設定に、別名で仮想IPアドレスのホスト名を宣言します。宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。以下に、ISIサーバのホスト名がhost1、仮想IPアドレスのホスト名がvhostの場合の記述例を示します。
192.168.0.10 host1 vhost
CORBAサーバを運用するホスト名の指定
各マシンに対してCORBAサーバを運用するホスト名の設定をします。指定方法は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“Interstage動作環境定義によるカストマイズ”を参照してください。
CORBA受信サーバのオブジェクトリファレンスの設定
CORBA受信サーバの負荷分散方法には以下の2つがあります。それぞれの設定方法については、“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”の“CORBAワークユニット”の“Interstageのセットアップ”を参照してください。
メソッド呼び出し単位の負荷分散
ネーミングサービスのオブジェクト獲得時点の負荷分散
CORBAクライアントアプリケーション側の設定
ネーミングサービスの参照先ホスト名に仮想IPアドレスのホスト名を指定します。また、hostsファイルに負荷分散対象となるすべてのISIサーバのホスト名とIPアドレスの対応を宣言します。宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。
以下にネーミングサービスの参照先ホスト名の指定例とhostsファイルの指定例を示します。
inithostファイル
vhost 8002
hosts
192.168.0.10 vhost 192.168.0.11 host1 192.168.0.12 host2