非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成にする場合、ISIを運用する規模に応じたモデルケースを選択します。以下の種類があります。
small
moderate
large
super
smallが最も小規模で、順にmoderate、large、最も大規模がsuperです。モデルケースを選択し、モデルケースに応じた規模の運用環境を構築します。
以下の値を算出し、モデルケースを選択します。
キュー数
非同期メッセージングで使用するキューの数を算出します。インバウンドキュー、アウトバウンドキューの総数を算出してください。
キュー容量
キュー容量を算出します。
<最も多く送受信するメッセージ(1種類)の、ピーク時1時間当たりのメッセージ数>×<同メッセージのメッセージ長(Kバイト)>×1.2(安全係数)
月当たりの総メッセージ量
メッセージ蓄積データベースを使用する場合、月当たりの総メッセージ量を算出します。
<月当たりの総メッセージ数(全種類の合計)>×<上記メッセージの平均メッセージ長(Kバイト)>×1.2(安全係数)
モデル | キュー数 | キュー容量 | 月当たりの総メッセージ量 |
---|---|---|---|
small | 10以下 | 12800以下 | 64000以下 |
moderate | 11~30 | 12801~128000 | 64001~640000 |
large | 31~50 | 128001~640000 | 640001~3200000 |
super | 51~150 | 640001~2560000 | 3200001~12800000 |
それぞれ算出した値の中で、最も上位となるモデルを選択します。
例:以下の場合、最も上位となる「largeモデル」を選択します。
キュー数「40」:largeモデル
キュー容量「4000」:moderateモデル
月当たりの総メッセージ量「60000」:smallモデル
選択したモデルを指定し、セットアップします。セットアップの詳細は、“第3部 セットアップ編”を参照してください。