シーケンスエンジンは、受信した共通メッセージをもとにデータを加工・編集するものです。
共通メッセージとシーケンスエンジンの呼出しの関係を、以下に示します。
図1.6 共通メッセージの流れ
メディエータファンクションの処理順序と共通メッセージの遷移
シーケンスエンジンは、メディエータファンクションを指定した順番に呼び出します。
シーケンスエンジンの中を共通メッセージが流れます。共通メッセージは、ヘッダとペイロードで構成されています。それぞれの値を、メディエータファンクションへパラメタとして渡し、ペイロードをサービスが要求するデータ形式に編集します。
サービス利用側アプリケーションは、共通メッセージのヘッダに、パラメタの「キー名」および「値」を設定することができます。シーケンス定義の定数として設定すると、共通メッセージのヘッダに付加することもできます。
メディエータファンクションのパラメタに渡す値を、共通メッセージのヘッダパラメタキー名でシーケンス定義に指定します。
異常時の対処方法
メディエータファンクションの実行中に異常が発生した場合の処理を検討します。
異常発生時には以下のいずれかの処理を実行することを設計してください。
シーケンスのリトライを実行する。
エラーハンドリングのシーケンスを指定して別の処理を実行する。
メディエータファンクション毎に固有のエラー処理を実行する。固有のエラー処理の実行はメディエータファンクションをユーザアプリケーションとして作成する場合のみ可能です。