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Interstage Service Integrator V9.2.0 解説書

2.2.4 キュー間転送機能

キュー間転送機能は、2つのキューが別のISIサーバにある場合に、どちらかのキューに格納したメッセージを、確実に相手側のサーバのキューに転送する機能です。

図2.6 キュー間転送のイメージ

上図のようにISI側と対向側にサーバが分かれている場合、ISI側と対向側のキュー間でメッセージを自動的に転送します。ISIの共通APIを使用したアプリケーション、またはISIを使用して、対向側のキューへアクセスします。
また、キュー間転送のために、対向側のアプリケーションに特別な処理を作成する必要はありません。対向側のキューにアクセスするAPIは、リモートにあるISI側のキューにアクセスするAPIと同一のAPIを使用します。

キュー間転送時、同一サーバ内で入力用と出力用で同じキューを利用することはできません。同一サーバ内で利用する入力用と出力用のキューは分けて作成してください。

キュー間転送のパターン

キュー間転送を利用する場合、ISI側のキューはJMS-Rのみ利用可能です。対向側のキューは、JMS、MQD、JMS-Rから1種類だけを使用してください。複数種類のキューの組合せでのキュー間転送はできません。

キューの種類の組合せには、以下のパターンがあります。

対向側がJMS-Rの場合

対向側にJMS-Rを置いた場合、以下の連携パターンがあります。

図2.8 対向側がJMS-Rのパターン

対向側がJMSの場合

対向側にJMSを置いた場合、以下の連携パターンがあります。

図2.9 対向側がJMSのパターン

対向側がMQDの場合

対向側にMQDを置いた場合、以下の連携パターンがあります。

図2.10 対向側がMQDのパターン