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Systemwalker Centric Manager 監視スタートガイド

6.2 ポリシーを設定する

監視対象機器に対する監視の運用ルールは、運用管理サーバ上で管理します。

Systemwalker Centric Managerでは、この運用ルールのことを“ポリシー”と表現しています。

また、そのポリシーを有効にすることを“配付”と表現しています。

管理者は、監視に必要なポリシーを作成し、監視対象機器や目的に合わせて、その組み合わせをポリシーグループとして割り当てます。

ポリシーグループは、運用管理サーバで配付を行うことにより設定が有効になります。

ポリシーの作成から配付までの流れ

Systemwalker Centric Managerは、配付されたポリシーに従って監視対象機器を監視します。


本書では、イベント監視と稼働監視を行うために、以下のポリシー、およびポリシーグループを作成します。


【作成するポリシー】

ポリシー名

ポリシーの概要

イベント監視

PRIMERGYのシステム状態を監視する。
ServerViewと連携して、PRIMERGYのハードウェアの状態を監視する。

ICMPポートの監視

監視対象機器のICMPポートの稼働状態を監視する。

HTTPポートの監視

監視対象機器のHTTPポート、およびICMPポートの稼働状態を監視する。

インストールレス環境設定

監視対象機器にアクセスするアカウントを定義する。


【作成するポリシーグループ】

ポリシーグループ名

割り当てる
ポリシー

配付先

運用管理サーバ用ポリシーグループ

イベント監視

運用管理サーバ

ICMP監視用ポリシーグループ

ICMPポートの監視

一般サーバ、およびネットワーク機器

インストールレス環境設定

HTTP監視用ポリシーグループ

HTTPポートの監視

Webサーバ

インストールレス環境設定


ポイント

ポリシーとポリシーグループについて

作成したポリシーの組み合わせをポリシーグループとして管理することにより、同じ目的で監視を行う複数の監視対象機器に対して、一括でポリシーを設定することができます。

例)

3台のWebサーバを監視する場合、Webサーバを監視するためのポリシーグループを1つ作成するだけで、3台のWebサーバに対する監視の運用ルールを一括で設定することができます。


イベント監視と稼働監視を行うためのポリシー、およびポリシーグループの作成/配付手順は以下のとおりです。


  1. [スタート]メニューから[すべてのプログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[Systemwalkerコンソール]を選択します。

    →[Systemwalkerコンソール[監視]]画面が表示されます。

  2. [Systemwalkerコンソール[監視]]画面で、[機能選択]コンボボックスから[編集]を選択します。

  3. [Systemwalkerコンソール[編集]]画面で、[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

  4. “イベント監視”のポリシーを作成します。

    1. [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[イベント監視]-[監視条件]を右クリックし、[新規作成]を選択します。

    2. [監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面で以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

      [ポリシー名]

      “イベント監視”

    3. [イベント監視[監視条件]]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      [製品一覧]

      PRIMERGYのシステム状態、およびServerViewと連携したPRIMERGYのハードウェア監視を行うため、[PRIMERGY (Windows)]のチェックボックスをチェックする

    4. [監視ポリシー[管理]]画面で、以下の設定情報を確認します。

      確認項目

      確認の有無

      [設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[イベント監視]-[監視条件]に“イベント監視”が追加されている。

  5. “ICMPポートの監視”のポリシーを作成します。

    1. [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[ノード監視]-[稼働状態の監視]を右クリックし、[新規作成]を選択します。

    2. [監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面で以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

      [ポリシー名]

      “ICMPポートの監視”

    3. [稼働状態の監視]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      [監視方法一覧]

      ICMPポートの稼働状態を監視するため、[ICMP]のチェックボックスをチェックする

    4. [監視ポリシー[管理]]画面で以下の設定情報を確認します。

      確認項目

      確認の有無

      [設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[ノード監視]-[稼働状態の監視]に“ICMPポートの監視”が追加されている。

  6. “HTTPポートの監視”のポリシーを作成します。

    1. [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[ノード監視]-[稼働状態の監視]を右クリックし、[新規作成]を選択します。

    2. [監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面で以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

      [ポリシー名]

      “HTTPポートの監視”

    3. [稼働状態の監視]-[監視方法]タブの画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      [監視方法一覧]

      HTTPポートの稼働状態を監視するため、[ICMP]と[HTTP]のチェックボックスをチェックする

    4. [監視ポリシー[管理]]画面で以下の設定情報を確認します。

      確認項目

      確認の有無

      [設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[ノード監視]-[稼働状態の監視]に“HTTPポートの監視”が表示されている。

  7. “インストールレス環境設定”のポリシーを作成します。

    1. [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[インストールレス型エージェント監視]-[動作環境]を右クリックし、[新規作成]を選択します。

    2. [監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面で以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

      [ポリシー名]

      “インストールレス環境設定”

    3. 監視対象サーバへアクセスするアカウントを定義するための情報を設定します。[インストールレス型エージェント監視]-[通信環境]タブの[telnet]タブ画面で、以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

      [telnet接続に必要な情報]

      [ログインプロンプト] : login:

      [ログインID] : “systemwalker”

      [パスワードプロンプト] : password:

      [パスワード] : “Centric2009”

      [パスワード(再入力)] : “Centric2009”

      [コマンドプロンプト] : >

      ポイント

      TELNETの設をする”でパスワードを変更している場合

      [telnet接続に必要な情報]-[パスワード]には、変更したパスワードを入力してください。

    4. [監視ポリシー[管理]]画面で以下の設定情報を確認します。

      確認項目

      確認の有無

      [設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[インストールレス型エージェント監視]-[動作環境]に“インストールレス環境設定”が表示されている。

  8. 運用管理サーバに配付するためのポリシーグループを作成します。

    1. [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]-[ポリシーグループ]を右クリックし、[新規作成]を選択します。

    2. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[設定]タブの画面で以下を設定し、[配付先]タブをクリックします。

      [基本設定]-[ポリシーグループ名]

      “運用管理サーバ用ポリシーグループ”

      [監視項目の設定]

      ・[Systemwalker Centric Managerを使用して監視する]をチェックする

      ・[インストール型エージェント]をチェックする

      ・[インストールレス型エージェント]はチェックしない

      ・[SNMPエージェントを使用して監視する]はチェックしない

      [ノード監視]-[稼働状態の監視]

      [監視しない]

      [イベント監視]-[監視条件]

      [イベント監視]

      [アプリケーション監視]-[監視条件]

      [監視しない]

    3. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で[追加]ボタンをクリックします。

    4. [監視ポリシー[配付先の追加]]画面で以下を選択し、[追加]ボタンをクリックします。

      [ノード/フォルダ一覧]

      [運用管理サーバ]

    5. [配付先一覧]に、追加した[運用管理サーバ]が反映されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    6. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]画面で[OK]ボタンをクリックします。

    7. [監視ポリシー[設定内容の確認]]画面で以下の項目を確認し、[はい]ボタンをクリックします。

      確認項目

      確認の有無

      [基本情報]
        ・ポリシーグループ名:運用管理サーバ用ポリシーグループ

      [監視項目の設定]
        ・Systemwalker Centric Managerを使用して監視する:有効
          - インストール型エージェント:有効
          - インストールレス型エージェント:無効
        ・SNMPエージェントを使用して監視する:無効

      [ノード監視]
        ・稼働状態の監視:監視しない

      [イベント監視]
        ・監視条件:イベント監視

      [アプリケーション監視]
        ・監視条件:監視しない

    8. [監視ポリシー[管理]]画面の[ポリシーグループ]に、“運用管理サーバ用ポリシーグループ”が追加されていることを確認します。

  9. 一般サーバ、およびネットワーク機器に配付するためのポリシーグループを作成します。

    1. [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[ポリシーグループ]を右クリックし、 [新規作成]を選択します。

    2. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[設定]タブの画面で以下を設定し、[配付先]タブをクリックします。

      [ポリシーグループ名]

      “ICMP監視用ポリシーグループ”

      [監視項目の設定]

      ・[Systemwalker Centric Manager を使用して監視する]をチェックする

      ・[インストールレス型エージェント]をチェックする

      ・[インストール型エージェント]はチェックしない

      ・[SNMPエージェントを使用して監視する]はチェックしない

      [ノード監視]-[稼働状態の監視]

      [ICMPポートの監視]

      [インストールレス型エージェント監視]-[動作環境]

      [インストールレス環境設定]

    3. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で[追加]ボタンをクリックします。

    4. [監視ポリシー[配付先の追加]]画面で、[ノード/フォルダ一覧]から、監視する一般サーバ、およびネットワーク機器を選択し、[追加]ボタンをクリックします。

      ポイント

      配付先として追加する監視対象機器について

      チェックリストを参照し、[一般サーバ]項目、および[監視対象ネットワーク機器]項目内に列挙した機器すべてを追加します。

    5. [監視ポリシー[配付先の追加]]画面で、[配付先一覧]に、追加した一般サーバ、およびネットワーク機器が反映されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    6. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で、[OK]ボタンをクリックします。

    7. [監視ポリシー[設定内容の確認]]画面で以下の項目を確認し、[はい]ボタンをクリックします。

      確認項目

      確認の有無

      [基本情報]
        ・ポリシーグループ名:ICMP監視用ポリシーグループ

      [監視項目の設定]
        ・Systemwalker Centric Managerを使用して監視する:有効
          - インストール型エージェント:無効
          - インストールレス型エージェント:有効
        ・SNMPエージェントを使用して監視する:無効

      [ノード監視]
        ・稼働状態の監視:ICMPポートの監視

      [インストールレス型エージェント監視]
        ・動作環境:インストールレス環境設定

    8. [監視ポリシー[管理]]画面で、[ポリシーグループ]に“ICMP監視用ポリシーグループ”が追加されていることを確認します。

  10. Webサーバに配付するためのポリシーグループを作成します。

    1. [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[ポリシーグループ]を右クリックし、 [新規作成]を選択します。

    2. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[設定]タブの画面で以下を設定し、[配付先]タブをクリックします。

      [ポリシーグループ名]

      “HTTP監視用ポリシーグループ”

      [監視項目の設定]

      ・[Systemwalker Centric Manager を使用して監視する]をチェックする

      ・[インストールレス型エージェント]をチェックする

      ・[インストール型エージェント]はチェックしない

      ・[SNMPエージェントを使用して監視する]はチェックしない

      [ノード監視]-[稼働状態の監視]

      [HTTPポートの監視]

      [インストールレス型エージェント監視]-[動作環境]

      [インストールレス環境設定]

    3. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で[追加]ボタンをクリックします。

    4. [監視ポリシー[配付先の追加]]画面で、[ノード/フォルダ一覧]から、監視するWebサーバを選択し、[追加]ボタンをクリックします。

      ポイント

      配付先として追加するサーバについて

      チェックリストを参照し、[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で、[Webサーバ]項目内に列挙したサーバすべてを追加します。

    5. [監視ポリシー[配付先の追加]]画面で、[配付先一覧]に、追加したWebサーバが反映されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    6. [監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で、[OK]ボタンをクリックします。

    7. [監視ポリシー[設定内容の確認]]画面で以下の項目を確認し、[はい]ボタンをクリックします。

      確認項目

      確認の有無

      [基本情報]
        ・ポリシーグループ名: HTTP監視用ポリシーグループ

      [監視項目の設定]
        ・Systemwalker Centric Managerを使用して監視する:有効
          - インストール型エージェント:無効
          - インストールレス型エージェント:有効
        ・SNMPエージェントを使用して監視する:無効

      [ノード監視]
        ・稼働状態の監視:HTTPポートの監視

      [インストールレス型エージェント監視]
        ・動作環境:インストールレス環境設定

    8. [監視ポリシー[管理]]画面で、[ポリシーグループ]に“HTTP監視用ポリシーグループ”が追加されていることを確認します。

  11. 作成したポリシーグループを有効にするために、ポリシーを配付します。

    [監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[ポリシーグループ]を右クリックし、[全て配付]を選択します。

  12. 以下の確認画面で[はい]ボタンをクリックします。

  13. [監視ポリシー[配付結果]]画面で[OK]ボタンをクリックします。

  14. [監視ポリシー[管理]]-[配付状況]タブで、以下のポリシーグループの[配付状況]が[配付済み]となっていることを確認します。

    確認項目

    確認の有無

    [運用管理サーバ用ポリシーグループ]の配付状況が[配付済み]になっている。

    [HTTP監視用ポリシーグループ]の配付状況が[配付済み]になっている。

    [ICMP監視用ポリシーグループ]の配付状況が[配付済み]になっている。

  15. [Systemwalkerコンソール[編集]]画面に表示を切り替えるため、[監視ポリシー[管理]]画面を閉じます。

    [監視ポリシー[管理]]画面で、[ファイル]メニューから[閉じる]を選択します。

  16. [Systemwalkerコンソール[編集]]画面で、[機能選択]コンボボックスから[監視]を選択します。

    →[Systemwalkerコンソール[監視]]画面が表示されます。