イベント発生時に[Systemwalkerコンソール]にメッセージを通知するためには、[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]の設定が必要です。[メッセージ監視アクション]ダイアログボックス、および[詳細設定]ボタンをクリックして表示される[メッセージ監視(詳細)]ダイアログボックスでは、以下の項目について設定します。
[上位システムに送信]の有無
[ログ格納]の有無
[監視イベント種別]
[重要度]の設定
[通報番号]の変更
[文字色]
[背景色]
[メッセージの編集]
[上位システムに送信]および[ログ格納]の両方とも[しない]オプションボタンをチェックすると、該当メッセージは、“監視対象としない”というアクション定義になります。この場合、監視イベント種別以降の項目を設定する必要はありません。
[イベント定義/アクション定義]の呼び出し方法については、“[イベント定義/アクション定義]の呼び出し方法”を参照してください。
また、[イベント監視の条件定義]画面の各行は、[メッセージ監視]で設定した通知状態に応じて色付けされます。
表示色についての詳細は、“[Systemwalkerコンソール]への通知状態と表示色について”を参照してください。
メッセージ監視の詳細を設定しない場合
[監視イベント種別]、[重要度]、[通報番号]、[文字色]、[背景色]について、該当システムで発生したイベントについては、以下のように設定されます。下位のシステムやイベント発生時にすでに[監視イベント種別]や[重要度]が設定されている場合(監視ログファイルのメッセージなど)は、設定されている値のままとなります。
[監視イベント種別] | 種別なし |
[重要度] | メッセージの重要度に応じて、以下が設定されます。
|
[通報番号] | [0] |
[文字色] | [標準] |
[背景色] | [標準] |
[監視イベント種別]、[重要度]は、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に反映されます。[文字色]、[背景色]は、[メッセージ一覧]ウィンドウに反映されます。
重要度について
エラー種別文字列がないメッセージについては、[重要度]は[重要]になります。[エラー種別]が[情報]であるようなメッセージは、[重要度]が[一般]です。
以下のメッセージには、発生時点で自動的に重要度が設定されます。
メッセージの種類 | [重要度] |
---|---|
Windows(R)イベントログのイベントの種類が“エラー”または“失敗の監査”のメッセージ | [重要]レベル |
Windows(R)イベントログのイベントの種類が“警告”のメッセージ | [警告]レベル |
Windows(R)イベントログのイベントの種類が“情報”または“成功の監査”のメッセージ | [一般]レベル |
Windows(R)イベントログのイベントの種類が“なし”のメッセージ | [一般]レベル(注) |
UNIX シスログのエラー種別“HALT”のメッセージ | [最重要]レベル |
UNIX シスログのエラー種別“ERROR”のメッセージ | [重要]レベル |
UNIX シスログのエラー種別“WARNING”のメッセージ | [警告]レベル |
UNIX シスログのエラー種別“INFO”のメッセージ | [一般]レベル |
UNIX シスログのエラー種別なしのメッセージ | [重要]レベル |
監視ログファイルのメッセージ | [監視ログファイル設定]で設定した[エラー種別]による[重要度] |
下位システムで発生したメッセージには、下位システムのメッセージ監視アクションで設定した[重要度]が設定されます。
(注)種類が設定されていないイベントは、[重要度]を[一般]として処理されます。[一般]を他の[重要度]に変更する場合は、“動作設定の詳細を設定する”を参照してください。
[監視イベント一覧]にメッセージを表示するためには
[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]にメッセージを表示するためには、以下の設定が必要です。
必要な設定 | 使用するダイアログボックス | 設定内容 |
---|---|---|
監視するメッセージの定義 | [イベント定義/アクション定義]-[イベントの特定]タブ | 監視するメッセージを定義します。 |
ログ格納の設定 | [イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]タブ | [ログ格納]を[する]に設定します。 |
監視イベント種別の設定 | [イベント定義(詳細)] | [監視イベント種別]が設定されていないメッセージは[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されません。ただし、[監視イベント種別]に[その他]が登録されている場合は、自動的に[その他]が設定され、[監視イベント一覧]に表示されます。 [監視イベント種別を設定する]オプションボタンで設定します。以下のメッセージについては、発生時に[監視イベント種別]が設定されます。
|
監視イベント種別の登録 | [サーバ環境設定]ダイアログの[監視イベント種別]タブ | 監視イベント種別が[サーバ環境設定]ダイアログボックスの[監視イベント種別]タブに登録されていない場合、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されません。ただし、[監視イベント種別]に[その他]が登録されている場合は、自動的に[その他]が設定され、[監視イベント一覧]に表示されます。 [監視イベント種別]を登録します。 |
重要度の設定 | [メッセージ監視(詳細)] | [重要度]が[一般]であるメッセージは、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されません。[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]で[重要度]を[一般]以外に設定します。 |
[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスで、[詳細設定]ボタンをクリックすると表示されます。
イベント監視の条件定義のどの条件にも一致しないイベントは、[上位システムに送信]、[ログ格納]の両方とも[しない]に設定されます。そのため、[Systemwalkerコンソール]には表示されません。
ポイント
[監視イベント種別]は、メッセージ発生時に自動的に設定されないものがあります。これらは、Windows(R)イベントログやシスログに出力されませんが、[メッセージ一覧]には表示されるメッセージです(SNMPトラップメッセージなど)。これらのメッセージを[監視イベント一覧]に表示するためには、[監視イベント種別]を設定する必要があります。
注意
運用管理サーバでの[サーバ環境設定]ダイアログボックスで、監視イベント種別の登録を行っている場合は、ここで[監視イベント種別]を設定変更することはできません。監視イベント種別の登録を終了してから、[監視イベント種別]を変更するようにしてください。
アクション実行ログを出力する
mpaosactrev(アクション実行履歴の表示コマンド)を実行すると、アクション実行履歴ファイルに、以下の形式で表示されます。
時刻 番号 EVENT TEXT=”メッセージ” NODE=ホスト名 TIMESTAMP=イベント発生日時 |
項目は、以下の値を表しています。
項目名 | 値 |
---|---|
時刻 | 出力したアクションの情報の処理を行った日時 |
番号 | イベント監視の条件定義と比較したイベントのサービスを起動してからの通番です。この番号が同じ行が、「アクションを実行する契機となったイベント」に対して行った処理です。なお、この番号は[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示される番号とは異なります。 |
TEXT=”メッセージ” | アクションを実行する契機となったイベントのメッセージテキストを表示します。(最大100バイト) |
NODE=ホスト名 | イベントが発生したホスト名を表示します。 |
TIMESTAMP=イベント発生日時 | イベントが発生した日時を表示します。 |
[Systemwalkerコンソール]への通知状態と表示色について
[イベント監視の条件定義]画面の以下の列は、[メッセージ監視]で設定した[Systemwalkerコンソール]への通知状態によって色付けされます。
[コメント]
[特定する条件]
[メッセージ選択定義]
[メッセージ監視]
[Systemwalkerコンソール]への通知状況により、以下の色で表示されます。
[Systemwalkerコンソール]への通知状況 | 表示色 |
---|---|
[監視イベント一覧]と[メッセージ一覧]に表示 | 薄いピンク色 |
[メッセージ一覧]にだけ表示 | 薄い青色 |
表示しない | 白 |
表示の有無が特定できない | 薄い黄色 |
なお、テンプレートの開始行と終了行は薄い紫で色付けされます。テンプレート定義は、番号とアクションの列が薄い紫で色付けされます。
以下に、通知状態ごとに色付けされた[イベント監視の条件定義]画面の例を示します。